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宛先:件名: 韓国旅行報告; 国の自立の基
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韓国旅行報告
十月12日から韓国に出張し13,14日には仁川大学で行われた日韓合同衛星通信学会に参加
しました。15日にはソウル市内を足車で駆け回り安重根記念館と戦争博物館を見学しました。
その報告は下記URLをご覧下さい。
http://heartland.geocities.jp/osamu_ichiyoshi/
国の基
安重根記念館にはその巨大な坐像の後ろに大韓独立の四文字が掲げられています。ベトナムのホー
チミンは「独立と自由ほど尊いものは無い」と言っていましたが、正に同感です。日本の歴史教科
書では安重根はハルピン駅で伊藤博文を暗殺したとしか出ていませんが彼は独立運動の志士で
あるばかりでなく教育者でもありました。記念館にはその書がいくつか展示してありますが、
実に立派なものです。当時の知識人は手紙などでも結構漢字を使っていたようです。
今日のNHKスペシャルは国家を呑み込む巨大企業というテーマでした。国際企業は税率の安い所
に利益を移して法人税を節約しているというのが一つの問題です。それは各国が企業税率の下げ
競争をしている理由の一つなのですね。利益を税率の低い国に集めるのは一種の脱税ではないで
しょうか。企業の利益はそれが発生した国に法人税を払うべきだと思います。
法人税率の切り下げ政策のもう一つの狙いは企業誘致により雇用を生み出し経済成長を実現しよ
うという政策です。典型的な例としてアイルランドが挙げられます。ところが南米のある国では
更に国内に特区を作って其処では帝国時代華やかなりし時代の租界にも似た優遇策で外国からの
企業を誘致しようとしていました。しかもそのため特区内の住民を強制的に他所に移住させよう
というのです。これでは国土の売り渡しに等しいのではないでしょうか。
上述の政策を推進する政治屋が忘れているのは「国の基は国民である」事であり、盲信している
のは「国際競争に勝たなくてはならない」という事ではないでしょうか。そこに共通するのは国
内が格差社会である事です。格差社会の指導者は国民を見下すと同時にその底力を怖れており、
出世競争に明け暮れているのでその世界観はホッブズ的な競争観になるのでしょう。
「国の基は国民である」という人本主義こそ21世紀の指導思想ではないでしょうか。それは政治
的には国民主権の民主主義、経済的には教育の充実と企業家精神の発揮、国際的には直接民間
交流と平和主義になります。弱い国の指導者が無視しているのは自国民の能力であるとすれば
国民が忘れているのは自分自身の能力ではないでしょうか。大方の国民が指導者の唱える宣伝を良
く考えもせずに鵜呑みにしているような気がします。
学問立国 人間交流 国民共立 産業興隆
独創共学 学問畢生 生涯現役 独立共成
人生多難 命運転変 一生問学 自立開運
学問立世 汎人間網 到所人生 安心立命
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* 市吉 修 Osamu
Ichiyoshi
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