思い出そう、人間とは何か

 

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2022/07/09 22:58

 

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戦争の矮小化

毎日ウクライナでは戦争で人々が殺され、傷つき、財産を破壊され、国内、国外に避難を余儀なくされ

ています。この戦争はロシア国内では「特別軍事作戦」とされ、これを戦争と呼んだ人が拘束されてい

るそうです。まさに大日本帝国が日中戦争を「シナ事変」と矮小化したのと同類です。プーチン政権は

大日本帝国とナチス・ドイツの悪い所取りをしたかの様な憐れむべき政権ですね。正に20世紀の亡霊で

す。

昨日は安倍元総理が奈良県で遊説中に撃たれて死亡しました。元海上自衛隊に勤務したという41歳の犯

人は母親がある宗教団体にのめり込み、家計が破綻したのは安倍氏が関係があるとして以前から安倍氏

を暗殺しようと狙っていたようです。

 

あまりにも頻繁な児童虐待死がまたまた起こりました。

書くも不快なのでInternet NHK newsを一部引用

 

富田林2歳児熱中症死亡 祖母ら2日前から外泊 当日も予約

0707日 1704

大阪・富田林市の団地で、置き去りにされた2歳の女の子が熱中症で死亡し、祖母ら2人が逮捕された

事件で、2人は事件の2日前から外泊し、当日も外泊する予定だったことが捜査関係者への取材でわか

りました。

警察は、当日、女の子の様子がおかしいという連絡を受けて帰宅したものの、長期間にわたって放置し

ようとした疑いがあるとみて調べています。

 

一体こいつ等は人間でしょうか?

 

人間とは何かについて私は20年程前に拙著「ガクモンのススメ」で論じた事があります。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/gakumon%20no%20susume.pdf

 

人間は社会的動物である。

古代ギリシァの哲学者アリストテレスの言です。しかし動物でも蟻や蜂は全くの社会的生物であるばか

りでなく、多くの動物や鳥類はそれぞれの社会の中で生きています。小鳥のさえずりも単に歌ではなく

仲間に対する縄張り宣言です。鳥は見えない籠、即ちそれぞれの社会に生きています。

 

人間は言葉を話す動物である

これは古来の説ですが今では多くの動物、鳥類、魚類、昆虫までもが結構複雑な情報伝達手段を持って

いる事が分かっています。家に生き物を飼っている人には自明の事でしょう。

 

人間は道具を造る動物である

これは米国建国の父の一人、B.Franklinの言です。これも今では多くの動物や鳥が道具を使う事が分か

っているのでもはや正確とは言えません。

 

人間は交換する動物である

これは前述の拙著「ガクモンのススメ」において人間のみが交易を行う動物であるとして採用しました。

原始時代から石器の素材を辿ると驚く程広汎な交易が行われていた事があきらかになっています。私は

更に交換されるのが物に止まらず、知識である事が人間の特徴であると論じました。

他の動物から人間を区別するものとしてこの定義は今も有効だと考えています。加えて

 

人間は弱者を保護し、子供と老人を養い、死者を弔う動物である。

事を追加したいと思います。進化において人はいつから人間になったのか、疑いも無くネアンデルター

ル人は既に人間でした。何故なら彼等が死者を野の花で埋めて埋葬した証拠があるからです。原始人の

遺骨から分かるのは深い傷を負ったが治癒したり、重篤な障害をもった人が長く生存した例があった事

です。弱者を保護し、養うのはおそらく人間の最大の特長でしょう。自然界の動物や鳥類が健康で美し

いのは傷を負ったり、年老いて弱くなった個体は速やかに淘汰されるからでしょう。

 

他方高崎山の猿の群れの中でも親を失った子猿を他の猿が引き取って育てた例があるし、野生の象の群

れが移動の途中で偶々像の死体に遭遇したら散らばっている骨を一か所に集め、その周りに円陣を組ん

でしばらくじっとしていたという目撃例があります。私は動物と人間の間の差は絶対的なものではなく

相対的なあるいは量的な差に過ぎないと思います。

しかしその差が十分大きいので人間の際立った特徴として採用できるでしょう。

 

何故人間は「弱者を保護し、子供と老人を養い、死者を弔う」動物なのでしょうか。

その理由は人間の知性と人間性にあると思います。人間の脳の特長は前頭葉において現実に基づき、

かつ現実を越えた仮想的な思考ができる事です。人間の言語は正にその好例です。前述の動物や鳥類の

言語は常に現実に即して使われるのに対して、人間の思考は現実に縛られず、自由な発想が可能な所に

特長があります。まさにF.エンゲルスの名著「空想から科学へ」です。しかしどんなに空想しても人間

の思考が現実に縛られる様はまさに孫悟空が金斗雲に乗って地の果てまで行ったと得意になったが実は

お釈迦様の手の平を出ていなかった話を思い出させます。「

 

微生物学者にはミクロンは大きな距離ですが天文学者には地球から太陽までの距離は宇宙からみれば限

りなく小さい。人の一生で百年はとても長いが地質学者には一万年前もつい昨日のようなものです。

人間の知性と人間性について私は簡単に次のようにまとめています。

 

人の知性とは

あらゆる場に身を置きて

万物を究める事にあり

 

人間性とは

他人の立場に身を置きて

我が事のごとく思う事なり

 

この定義に立てば、前述の一人よがりの思考(ロシアの勢力圏!, A. HitlerLebe Raumを思わせる)

一方的に怨みを募らせて人を殺す馬鹿者、平気で幼児虐待を行う利己主義の亡者は果たして人間と言え

るでしょうか。正に前回私が指摘したように「文明人は不自然に生きるなり」ですね。

 

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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