差出人: OsI
[osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2015年11月17日火曜日 22:19
宛先: 'OsI';
件名: 近況報告
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四ヶ月ぶりの通信です。
今年は高齢の両親のせわをする為に大半の日を宮崎で過ごしています。6月までの状況は既にHPで報告しましたので今回はその後の進展を報告します。
母は9/18に他界しました。
最後まで自宅で暮らし、死の一週間前まで自分でトイレに行きました。胸水が満ちた肺のため呼吸が困難になりトイレに行く事だけで息を切らしていました。飲み食いができなくなって一週間で逝きましたが、最後の日まで話ができました。直接の死因は癌性胸膜炎でしょうが年が92歳と半年でしたので老衰という見方もあるかも知れません。既に49日の法要も済ませ郷里の納骨堂に納骨しましたので一段落しました。
後半年で100歳になる父も実は癌があるのですが毎朝三十分も経を上げ、相撲、国会中継や歌番組などのTVを見たり、日記をつけるのを楽しみとし、身の回りの事は自分でやっています。
時にトイレに間に合わない事もあるし、70年も連れ添った伴侶を失った喪失感は深いだろうと思いますのでできる限り私がついていてあげたいと考えています。従って私の宮崎生活はまだまだ続きそうです。
両親から学ぶ事
[1] 病気の原因は心身の苦悶である。
昨年末両親が高齢になったため高齢者向けマンションに引越してもらいました。
すると真に思いがけず今年早々両親とも腫瘍マーカーが急激に悪化し、母は肺に水が溜まり始めているのが発見されました。この時県立病院の主治医に再発したから母はもう長くないだろうと告げられました。両親にとって長年住み慣れた家から老人向けマンションへの引越しはそんなにもつらい事であったのかと後悔しましたが、もう後の祭りでした。そこでインターネットで見つけたブロッコリーから抽出したブロリコという機能性食品を両親に摂ってもらう事にしました。それが効いたか2,3月は両親とも腫瘍マーカーの値は順調に改善しました。おそらく両親が新住居になれて来た事もあったと思います。
そこで私は安心して3月から一ヶ月神奈川の自宅に帰り4月にまた宮崎に戻ると、母の咳の頻度が増えていました。4/19早朝母は息が苦しいというので県病院に連れて行くと右肺が気胸を起こしているのが分かりました。また右肺の半分ほど水が溜まっているので管を入れて水を抜く処置がとられました。この時主治医から余命1,2ヶ月を告げられました。そこでブロリコに加えて海藻由来のフコイダンを取り寄せて毎食時に摂ってもらう事にしました。
結局母はそれから5ヶ月生きたのですが、次第に呼吸困難になっては来たけれども私は母が食べ物を摂れなくなるまで母は最後には元気になるものとばかり信じていました。結局は死に到ったけれども医者の余命宣告の2,3倍もの期間を元気に、また最後まで痛みもなく生きられたのはブロリコ、フコイダン、爪もみ、足裏マッサージ、本の読み聞かせ等の効果があったのではないかと思います。
[2] 人は人生に飽きて死ぬ
母の死因は医学的には癌あるいは老衰だと言えるでしょうがもう一つの原因は母が人生に飽きていた事だと思います。最近は読書、日記、買い物なども全くしませんでした。そしてもう十分生きたからそろそろあの世に行きたいというのが口癖でした。
私が小学5年の時母方の祖父が死にましたが、それによって私は人間は死ぬのだという事を知って恐ろしくなり、母に死について質問しました。その時母は「人は人生に飽きたら死ぬのだ」と教えてくれました。あれから60年後の母の死は実際にそれだったという気がします。
超高齢化社会の問題
[1] 健康寿命
最後まで健康であれば超高齢化社会の問題はあらかた解消します。以前は一旦かかると治らないと恐れられた認知症や癌も現在は治る事例が多々出現しています。先日のNHKスペシャルで紹介された秦野病院理事長の橋幸枝さんは99歳の今も現役の精神科医であるばかりでなく敷地内の寮の三階の自宅まで階段を上り下りして生活しておられます。腰も真っ直ぐで杖も突かずに階段を普通に上られる様は同年の私の父とは大違いです。父は自分で歩きますが杖か押し車をいつも使っています。
高橋先生のような例を見ると人間の健康寿命はまだまだ延びる可能性があると思います。心身の健康のためには無理の無い生活と前向きな心の持ち方が大切です。
[2] 独居老人の支援
誰でも高齢になると完全に自立した生活は困難になります。しかし老人ホームは結構金がかかるので誰でも入れるものでもありません。また最後まで住み慣れた自宅で暮らす事は多くの人の願う所でもあるでしょう。私達の母の場合は訪問看護を利用して最後まで自宅で暮らす事を選択しました。
同居する家族のいない人も寝たきりにならない限り自宅で暮らすのが経済的にも安くつくと思います。しかし完全に自立した生活が困難な独居老人に対しては地域の支援が必要不可欠になります。例えば、
(1) 見守りを兼ねた配食サービス
(2) 定期的な電話による安否確認
(3) 非常時の駆けつけサービス (各地に業者あり)
(4) 家事、入浴、買い物などの介護サービス
[3] 地域社会の再生
根本的な解決は地域社会の再生でしょう。そのためにはインターネットの活用が有効だと思います。
http://heartland.geocities.jp/osamu_ichiyoshi/
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Home%20Land%20Development%20Plan.htm
私は今後はこの道を開拓したいと考えています。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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