差出人:	Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2018年10月7日日曜日 9:41
宛先:	
件名:	本日のNHK Special;Money, 資本主義の転換

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資本主義の転換?
古典的経済学では市中にお金を供給すれば人がよりお金を使う、お金を使うたびに波及効果が広がり、乗数効果
を生じて経済が成長するとされていました。これをやろうと「異次元」の金融緩和をやったのが安倍ノミクスでしたが、
その効果はあまり上がっていないのではないでしょうか。
これは今世界的な現象であり、資本主義の転換が起きていると経済学者が説いているとの事でした。これを極端に
行えば貨幣の信用低下が起こり、hyper inflationが現にベネズエラで起きているとその悲惨な実情の報道がなされ
ました。
Hyper inflationは戦後の西ドイツ、30年くらい前のブラジル、最近ではアフリカのある国(国名を忘れました)で起き
ましたが、物価が平時の何千、何万倍にも上がり、通貨の機能は完全に損なわれます。そうなると人々は物々交換の
原始経済に戻るしかないのですが、それはとても不便です。実際上国民経済は破綻します。

私は経済学者は経済を知らないのではないかと疑う時があります。安倍ノミクスに私はは最初から大して期待して
いませんでした。黒田日銀総裁の「異次元の」金融緩和とインフレ目標なるものには呆れました。私の30年間の
技術者としての仕事は一に市場開拓、二に技術開発、三に原価低減でした。技術者は日夜原価低減に取り組んで
いますので物価は下がるのが自然な姿です。現に私達の身の回りにある品物は数年前には無かったか、あるいは
とても高価なものばかりでした。

消費者もインターネット上の「上げます、下さい」の場を通じて安価に物を入手しています。子供用品は子供の成長
が速いため、インターネット上の売買システムの利用が非常に効果的です。

何れも物価を押し下げ、生活費の低減に役立っていますが、この進歩に背を向けてインフレターゲット(この語にも
知性の低さを感ずる)なるものを掲げる政治屋とそれに入れ知恵する所謂専門家には私は不信を禁ずる事ができま
せん。

経済成長は単に「人にお金を使わせる」事では達成できません。経済成長は「必要とする人に必要とされる物
やサービスを提供する」事によって達成されます。それは私達の日常生活を振り返ってみれば明らかではないで
しょうか。

妊娠に始まる人の一生を豊かなものにするためのあらゆる社会的支援と事業開拓こそ経済成長の原動力だと思い
ます。

私は数年前両親の最後まで約二年間を郷里の宮崎で共に暮らし、今は孫育ての支援で札幌に暮らし、数か月毎
に自宅のある相模原と行ったり来たりを繰り返しています。偶々今週自宅に、朝から晩まで伸び放題の草刈り、
庭木の剪定、台風で壊れた屋根の修理などに走り回っている所です。来週は韓国の大田で日韓合同の衛星通信
研究会に参加し、帰途釜山からFerry boatで博多に回り、高校の同級生とミニ同窓会を行い、次いで新幹線で
大阪に到り、妹達と両親を偲ぶ会を行い、川西市に義兄を訪ね、大阪から札幌に飛んで帰る予定にしています。
これらの活動はかなりな出費にはなりますが、それ以上に得るものがあります。

経済成長とは何も無理に人に金を使わせる、即ち人為的な金や物の交換よりも「人の交流」を進める方が効果が
あるのではないでしょうか。

貨幣の価値を保証するのは国家とされていますが、Hyper inflationの実例が示すようにそうではないと思います。
貨幣の価値を保証するものは社会の生産力であり、それは畢竟人間の知識、技術、そして事業家魂だと考えて
います。人を育てる事こそ経済成長の原動力ではないでしょうか。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                     
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                     
* Human Network for Better 21 Century       
*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57
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