幼児虐待を無くすには
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2023/10/01 20:56
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幼児虐待がなかなか無くなりません。
我孫子・3歳児を布団で巻き窒息死させた疑いで母親が逮捕〉泣き叫ぶ声」近隣が通報も、
夫は「大丈夫なんで！」子ども虐待防止対策室は「命の危険性があるとき」に該当しないと
判断 9/30千葉日報
https://news.yahoo.co.jp/articles/44b4b2dea73fac3deacc61537f45710bcb1f1d1a?page=2
「怖い…」女児が発していた歳女児が男に暴行受け死亡「十二指腸に穴」事件前夜、男の車
に乗るのを『嫌がり泣いていた』様子も 交際相手の男を起訴
9/30 MBSCニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/1208f88d4027f98f789436867b51a1fdc8f79cb5?page=3
非道としか言いようがない幼児虐待がなぜ起きるのでしょうか。
子どもの虐待はどうして起こるの？ ［子育て支援情報未来っ子ひろば］
https://www.pref.kyoto.jp/kateishien/gyakutai_01genin.html
その対策は
日本こども支援協会 里親制度でこどもの未来を取り戻す
https://npojcsa.com/jp_children/abuse.html
少子化の中で幼児虐待が増えているのは深刻な問題です。本来日本人が子供を大事にする事は幕末から
明治の開国にかけて日本を訪れた外国人が特筆しているのを読んだ記憶があります。七五三の習慣もそ
の表れでしょう。平安末期から鎌倉時代にかけて活躍した鴨長明は「方丈記」の中で悲惨な飢饉のなか
で「子供より先に親が餓死した」と報告しています。
以上の事を思うと日本社会が変質したとしか思えません。
幼児虐待に通ずるものに学校でのいじめがあると思います。
日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病 9/30/2023
https://news.yahoo.co.jp/articles/833303bd54b0c2704732aa9655fc8a60bb253ba7
私はここに一つの鍵があると思います。
江戸時代には武士の子は藩校で儒学などを、町人の子は寺子屋で読み、書き、そろばんの実学を習いま
した。村では個人の塾にゆとりのある家の子は入門し、普通の子はおそらく若者宿や娘宿などで年長者
から読み書きを習ったと思います。幕末から明治の初めに日本を訪れた外国人が驚いたのは日本の識字
率の高さでした。
子供の教育制度は明治政府の学制発布でがらりと変わりました。合わせて地租改正はそれまで村落共同
体が負っていた年貢の義務を個人に負わせることになりました。以上の二つがもたらしたものは一面で
は社会の近代化であり他方では従来の村落共同体の破壊でした。
学校教育の価値はそこに行けないものには痛いほど分かります。現在のアフガニスタンで学校に来た女
子生徒がタリバン政府の役人に門前払いされるのをどんなに悲しんでいるか映像を見て胸が痛くなりま
した。タリバンの政策には愚か、邪悪としか言いようがありません。日本でも明治生まれの私の祖母は
字が読めなかったと聞きました。読み書きができない人を文盲、明き盲とか言うのには深い意味があり
ます。それは外国語を学ばずに外国に行けば直接に思い知ります。昔私の同僚で南米の奥地に出張した
人が英語の通じる所に戻って来たらほっとしたと言っていました。
豊田佐吉は家が貧しくて中学校には上がれなかったので中学校の用務員になり、教室の外から立って授
業を聞いていたそうです。松下幸之助、本田総一郎など現在の日本を代表する産業を創造した偉人の研
究心は進学できなかった悔しさがあるのも知れません。
学校制度が日本の近代化に大きな役割を果たした事は確かでしたが、弊害もありました。特に皇国史観
を国教として教えた事は軍国主義の推進に絶大な力を発揮し、その非科学的な思考法で国策を誤り、ア
ジア諸国と自国に破滅をもたらしました。国民主権の意識が希薄な日本国政府が戦争の結果として国内、
海外に生じた何十万もの「天皇の赤子」を見捨てた事はここで問題としている事を遥かに越える規模の
幼児虐待であったと言わざるをえません。
戦後は日本の親は子供には十分な教育を受けさせたいと進学熱が盛んです。私見によるとそれは勿論い
い事ではあるが、おおにして見落としている事もあります。学歴と称するものは正確には学校歴です。
学歴の名に値する程の内容のある人はそんなにはいませんね。
自分自身を振り返ると自分が一番良い人間であったのは子供の時であったと思います。中学校に上がっ
たら試験の後で成績順が高々と職員室の前に張り出されるのに驚きました。高校も同様。スポーツ大会
でメダリストが表彰台に上がるようなものかも知れませんが、今思うと弊害もありましたね。それは虚
栄心と競争意識を育て、本来の学問の道から人を踏み外させる事です。或る意味では少なからぬ場合、
進学校教育は先生が自分の成績をあげようと頑張っているのではないでしょうか。運動部で時々生じる
コーチの暴力も同じ動機でしょう。
私は長らく大学で学びましたが、何も身についていないという感じを拭えませんでした。西沢潤一氏が
言われた「長く学び過ぎる害」です。指導教官のススメで会社に就職して技術者として働きだして初め
て学校で習った事が本当に役立ち、実業を通じて初めて学課として習った事が学問として身についたと
感じました。
幼児虐待をする者が口にする「しつけだった」からは上の学校教育と通ずるものがあるのではないでし
ょうか。幼児虐待をする者にはまともに働いていないものが多いですね。働く事は単に金を稼ぐ事には
あらず、人間社会を支える事なり。働かないで金を稼ごうとする犯罪者がその努力を正業に向けたらど
んなに成功するであろうにといつも思います。子供の泣き声以上に悲しきもの、笑い声以上に嬉しきも
のは無いのではないでしょうか。
以上の経験から幼児虐待の防止には次の事を提案します。
(1) 地域親になろう http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Community%20Parents.htm
(2) 里親制度を支援しよう。
上の日本こども協会等の事業の支援
地域の子供食堂の支援
里親になろう
(3) 地域社会を振興しよう
自治会活動を活性化しよう。現在自治会に入らない住民が増えていますが、自治会は民主主義の土
台です。入って積極的に活動しましょう。また自治会の方も会費を下げる、会計報告をする、住民とよ
く話す、色々な企画をする等が必要でしょう。
(4) 困っている人を助けよう
地域の子育ての手伝い、高齢者宅の庭木の剪定、地域の清掃、散歩、徘徊、立ち話、
幼児虐待をする者は例外無く地域から孤立しています。従って幼児虐待問題とは地域問題です。
児童相談所だけでは限界があります。人と生まれた者がすべて人として完全に生きられる世界を
作るその第一歩は自分が住む地域にあるのではないでしょうか。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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