今回の北海道胆振東地震と7年前の東日本大地震の経験から考えられる地震対策を以下に記します。皆様のご意見もあればお寄せ下さい。
地球的観点
(1)恐れすぎない
地震はどんなに揺れても数秒しか続きません。地割れに人が落ち込むような映画の場面は現実にはありません。地球はもう46億年も経っており、十分冷えているので世界を破滅するほどのエネルギーは残っていません。恐れる事はありません。
(2)恐るべきは人災です。
1923年の関東大震災は大火災が広がり、流言飛語が飛び交い、自警団による朝鮮人虐殺、政府による反政府活動家の弾圧等大都市東京の壊滅と平和の破壊をもたらしましたが、何れも人災です。
7年前の東日本はM9と千年に一度の大災厄でしたが最大の被害は福島原発の炉心溶融事故でした。今後何十年も莫大な費用を食い続ける厄介者ですがその原因は予備のディーゼル発電機をすべて地下室に設置するという津波対策として致命的な設計の失敗でした。自ら作った安全神話に最も騙されたのは原子力村そのもの村民達でしたね。しかも誰一人として責任を取る者もありません。斑目原子力委員長は「あの時言った事はすべて取り消したい」と言っていましたが、言うだけでは無責任というものです。
しかし 人災は対策さえ確り確立しておけば防止できる筈です。
個人的対策
(1)情報網
大規模停電になると夜は真っ暗になり、水道も止まり、湯も沸かせません。インターネットも移動通信網も直に使えなくなります。
<>トランジスタラジオを普段から使用しておく事
テレビが使えなくなると頼りになる情報源はトランジスタラジオです。
ラジオは言葉が命であり、質的にも放送網の中核です。普段から活用しましょう。
<>懐中電灯と乾電池を用意しておく事
真っ暗な中で貴重なのは懐中電灯です。
乾電池も普段から確り用意しておきましょう。
<>簡易コンロ
ガスも使えなくなると湯も沸かせません。キャンプなどで使う携帯用のガス簡易コンロがあれば
重宝します。これも普段からすき焼き等で使用しているのがよいでしょう。
(2)予備の水
断水が起きると直ちにトイレを流す水が問題になります。風呂水をためておくと断水時のトイレに使えます。
また飲み水も普段から置き水をしておけば塩素抜きにも役立ちます。
(3)予備の食糧、
大停電では街のすべての店が閉じてしまいます。札幌は地震から一週間過ぎても特に牛乳などの生鮮食品は品薄です。乳幼児のいる家庭では特に困ってしまいます。普段から予備品を蓄えておきましょう。
(4) 予備の生活用品
乳幼児のいる家庭ではオムツやお尻ふきなども普段から予備をしておきましょう。必要ならば大人用おむつも同様。水の汲み置き、行水、洗濯には盥(たらい)もあれば重宝します。
(5)移動手段
大地震の際は公共交通手段はすべて停止します。また道路は自動車と歩行者で渋滞します。私は7年前の東日本大震災の時新宿で働いていましたが、足車で相模原まで約50kmの道を5時間かけて駆け戻りました。足車とは本来子供用のキックボードに荷台用の車をつけて大人の重さに耐えるように改造したものであり、私は日常生活にもう10年以上愛用しています。飛行機の手荷物で世界中何処にでも持って行き活用しています。交通手段の少ない田舎に行った時は特に便利です。
大震災の翌日からは数日間自転車で通勤しました。
自転車はいざという時最も頼りになる乗り物です。普段から活用するようにしましょう。
(6)地域社会に馴染む事
被害予想地図(Hazard Map)、避難勧告、指示、緊急避難所、給水、給食、仮設住宅など地域社会との関わりが重要です。普段から地域社会に馴染んでおきましょう。
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* 市吉 修 Osamu
Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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