差出人:   Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>

送信日時:             202022日日曜日 22:39

宛先:     

件名:      次世代農業フォーラムに参加して思う日本の行くべき道

 

転送歓迎

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。

返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも

働き、生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実

現しましょう。

 

第28回次世代農業フォーラムに参加

日時:令和2年2月1日(土)14時10分〜17時45分

場所:早稲田大学(早稲田キャンパス)

 

【プログラム】

@           「障害者と共に取り組んだ農業〜新たな付加価値創出〜」

 <南丈裕、株式会社イーピービズ、代表取締役社長>

【報告要旨】

当社グループは、製薬会社等から新薬・医療機器の開発を受託しています。社員総数は6,000名、

今後も事業規模は拡大する見込みです。近年、企業の役割は雇用と産業創出は勿論のこと、社会的

な役割も重要性が増してきています。そうした中で障害者雇用もその役割の一つとなってきていま

す。 障害者雇用の施策として、10年以上前から社員用リラクゼーションルームを開設し、現在、

視力障害者をマッサージ師として20名雇用しています。しかしながら、当然赤字ですし、障害者雇

用の施策としては限界を感じていました。社長就任に際し、企業理念に立ち返りました。「価値あ

るソリューションの創出を通じて、健康産業の発展に貢献する」を具現化する障害者雇用とは何

か。医薬品では人々の健康に貢献していますが、未病の人々に貢献する事業は手掛けていません。

そこで、障害者雇用の新たな施策として農業に進出しました。障害者と共に農業に取り組んでみる

と、課題山積ではありますが、無限の可能性を感じています。障害者雇用×農業で黒字。チャレン

ジが始まりました。講演では、エピソードを交えて、農業初心者の奮闘と、今後の夢をお話しした

いと思います。

報告

熊谷でねぎ栽培を行い知的障害者を雇用しています。単純作業が得意な知的障害者には向いている

そうです。社宅があります。障害者は助け合って自立して生活しているそうです。

 

A           「新たな農業機械化の必要性」<岸田義典、株式会社新農林社、代表取締役社長>

【報告要旨】日本全体が少子高齢化し50年で人口が半減し現在の12000万人から6000万人になろ

うとしている、その中で日本の農業を支える労働力は老齢化により急激しようとしている。1955

年には1610万人いた農業就業人口は2015年には209万人と減りその80%は60才を超えているので

ある、2035年にはその80%は80才を超えて農業から離脱してゆくのである、日本の農業の食料自

給率は先進国でも最低の37%である、この農業を二割の労働力で支えなければならない、それには

農業労働生産性を2035年までに5倍にしなければならないのである、何故なら他産業からの労働力

移行は望めないからである。ではどうしたらよいのか?戦略的具体策は誰も作っていないのが現状

である。今のままでは畜産などでは酪農の搾乳牛も飼育肉牛もその数は40%減り、果樹などでもそ

の面積は38%減ってしまうのである。現状の低い食料自給率はさらに大幅に低下してしまう。

2050年には増大する世界人口は95億を超えると予想されている。世界の農地や水などをフルに使

っても十分な食料が生産出来るかは解らないのである、農業の持続的発展を可能にする責任は日本

にも求められているのである、食料自給率をこれ以上低下させるのは大変危険である。農業労働生

産性を画期的にたかめる新たな機械化が必要である。AIなどの新技術をフルに活かした今までにな

い新しい農業機械化が不可欠である、農機ロボットやスマート農業など、それらの新しい農業機械

化の現状につき紹介します。

 

報告

日本の農地の41%は中山間地である。日本の小区画多数分散型農地に適した小型かつ頭脳化された

農業機械が色々紹介されました。

 

以上提起された問題について考えてみます。

 

少子高齢化問題

現実的対処

(1)          生まれた子供を立派な大人に育てる事。彼等が産業を担い発展していく環境を整える事。児童

虐待は厳禁。子育ては大変ですが、その分やりがいも大きいです。もっと里親が増えるのが良いと思い

ます。子供は全員自分の孫だと思いましょう。

(2)          元気な高齢者が活躍できる環境を整える事

従来自然なもので仕方が無いとされてきた高齢者の知力、体力の衰えは実は社会習慣的なものではない

かと思います。定年退職して通勤が無くなり格段に減るのが運動量です。私もそうなのですが夜中に何

回もトイレに起きるのはよく年のせいにされます。昨日は新宿三丁目駅から早稲田大学まで足車で往復、

更に家から橋本駅まで5kmあるので十分な運動量となり作夜11時に寝て今朝6時半までぐっすり眠り

ました。

 

根本策

日本国憲法の保障する「健康で文化的な生活」体制を徹底して実現する事だと思います。どんな障害

をもった子が生まれても最低限の生活保障と向上支援が行われる国であれば人々は安心して子供を産み

育てるのでしょう。

 

民主主義

上の根本策を実現していくうえで最も重要なのが民主主義です。天皇主権の明治憲法の下では国民

は臣民(!)と規定され「民本主義」を唱えた吉野作蔵も迫害を受けました。私達が主権者として堂々と民

主主義を唱えられるのは尊い先人の努力のおかげです。民主主義の実践と発展こそ日本の行く道だと

思います。

 

民主主義の基礎

J.J.ルソーの社会契約論は絶対主義全盛の18世紀に書かれたものであり今読むのは結構骨が折れます

。そこで私なりに分かりやすくまとめてみました。

 

人の人たる権利を侵す

如何なる権利も人にはあらず

人は本来自由かつ平等なり

 

文明に入りて生じたり

人を支配する世の権力が

 

権力の乱用は文明の病なり

人は原始の大道に立ち

人間社会を考えるべし

 

万人に出でて万人に帰する

万人に基づき万人に益する

権力を保てる世を造るべし。

*********************************

* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    

* Human Network for Better 21 Century      

*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

*************************************