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送信日時:             2020718日土曜日 13:19

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件名:      子供の発達に学ぶ人間とは

 

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子供の発達

の速さには驚くばかりです。二歳から三歳にかけての言葉の爆発的な習得は今も続いています。身長の

伸びにも時々気がついて驚きます。双子の孫息子と孫娘は常に遊び相手がいます。よく二人で即興の場

面を演じています。正に作詞作曲、劇作自由自在です。

 

祖父母、父母、孫の家族関係もよく把握し、私達が孫育て支援で札幌に来ており、孫達が大きくなれば

私達が「もう一つのお家」に帰る事も理解しています。

 

孫達が言葉をしゃべるようになって「お爺ちゃん、待ってて」と言って風呂に入るので皿洗いと居間の

掃除を終えてからも孫達が風呂から上がるのを待ち着せ替え、歯磨き、寝かしつけまで終えると時に10

時になり睡眠の確保問題を抱えていましたが最近は孫達が「帰っていいよ」と言うので9時前に帰る事

ができるようになりました。一年近く歌やお話で寝かしつけていたお役目から解放されてほっとすると

共に一抹の寂しさもあります。ただ時に「今日はお爺ちゃんと寝る」という事もありますので孫達と共

に徐々に卒業すると言ったところでしょう。

 

孫に学ぶ一つのものは言葉です。あの爆発的な言語習得が可能なのは言葉がそのようにできているから

です。植物の根、茎、枝、葉のような語の派生、同義語、反対語などの関係の全体としての言語は一つ

の網を成しています。「すべての道はローマに通ず」の諺のようにすべての言葉は関係があると思います。

例えば「まご」とは「また子」が語源ではないでしょうか。

 

日常生活ではある程度曖昧でもよいのですが学問では厳密に言葉、すなわち術語を定義します。私が学

生の時飯島泰蔵先生の「電気数学」の序に「数学は計算だけでなく何より思考の道具である」というの

を読んで納得しましたが今孫達の発達を見て私は「言葉は対話だけでなく思考の道具である」と思いま

す。思考の形式は自問自答ですから。

 

言葉が未発達な段階では人の心には自己しかありませんが思考力が発達すると人の心には自問自答する

謂わば複数の自己がいます。孫達が一人でも眠れるようになるのはそのためではないでしょうか。

自分を外から客観的に見ると同時に他人の立場に立って考える事も可能になります。対象の世界にある

自己を想像して考える事が人間の思考力だと思います。人の一生は長いようでも地質学では全く一瞬で

す。極微の原子の中もその研究者には一つの宇宙があります。他方広大な地球も宇宙では大きさの無い

点のようなものです。

 

知性とは

世界をつくる

言葉なり

人間とは

人の言葉を

語るものなり

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    

* Human Network for Better 21 Century      

*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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