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本日のNHK
Special子共の貧困を見て
私も家が貧しかったのでこの番組に出た子共や親の艱難や苦悩はよく分かりました。ただ私は家が
農家だったので貧しくとも夜は家族が揃って過ごしましたが、この番組では親が夜の仕事に出て
家では幼い子共達だけで寝なくてはならない光景には深い哀れみを覚えました。
高校への進学については私も家計の負担を考えて悩みましたが先生や役場の人達の尽力で奨学資金
が貰えて実現しました。ところが大学へは何も考えず当然のように進学しましたが、その為に父が
出稼ぎに出て、母と妹達に寂しい思いをさせた事を今更ながら申し訳ないと感じています。
この番組を見て感じた事を以下に記します。
[1] 今の子は読書が足りないのではないか。
今の子というより社会全体が読書と思索が足りない気がします。貧困即欠損と短絡していると感じ
ます。つい最近A.リンカーンの伝記を読みなおしましたが、その生い立ちは今日の番組で見た相対
的貧困ではなく飢えに迫られた絶対的貧困でした。開拓地で生まれ育って学校にも行けませんでし
た。それでも読み書きを覚えて、人から借りた本を熟読して学問をしました。A.LincolnのGettysburg
演説は何度読んでも深い味わいが尽きる事はありません。教育は受けなくても学問を深めることが
できる事が人間の特性だと思います。
世界の偉人伝を読めば歴史的な偉業を成し遂げた多くの偉人は絶対的レベルの貧困と戦って育った
事が良く分かります。
[2] 社会の助力が必要
ただ多くの偉人に共通するのは貧困の中でも親の愛情に恵まれ、家の手伝いをしながら力強く成長
し、親の苦労を見て自然に努力家になった事ですが、更に本人の努力に対して助力の手を差し伸べ
る恩人が居たことです。野口英世はそのような恩人の血脇 守之助夫妻には手紙の中で父上、母上
と呼びかけていました。
私は週三日アジア人の子供達の学習を見てあげています。他にも似たような教室があちこちにある
ようですが、このように地道な努力によって世の中の学問が盛んになると思います。
今日の番組では高校は平均月に8万円かかると言っていましたが学費や教材費は公共の援助で本人
負担を無料にすべきだと思います。
また大学や専門学校への進学については十分な奨学資金を整備し、返済については経済状態に応じ
て柔軟に対応できる制度の整備が必要です。
番組の中で子供に本を買ってやれないと嘆く親がいましたが、もっと学校の図書室を利用したら
良いのではないでしょうか。実際私は娘達が通った中学校の図書室の本が如何に読まれていないか
を見て驚いた事があります。学校ばかりでなく近くの公立図書館をも利用したらよいと思います。
習い事や学習塾にやってやれない事は本人が読書と自習をしっかりやれば却って強みになるのでは
ないでしょうか。
私は週一日、近くの団地の集会室で開かれる子供の家で勉強をみてやっています。この団地は住人
の4割が一人親家庭だそうです。ここでは子供達が元気に遊んだり、宿題をやったりしています。
できれば毎日でもこのような子供の居場所を作って頂きたいですね。
[3] 子共の問題は社会の鏡
上の子供の貧困問題は実は大人の問題でもあります。冒頭読書と思索が足りないと横柄な事を書き
ましたが、それは実感ですね。自分で思索をせずに世の中の通説あるいはデマに乗せられて自分
の問題を他人のせいにしている場合が多いのではないでしょうか。
その端的な表れが米国のTrump大統領の出現だと思います。中身の無さは直ぐに現れますので私
はTrump政権が半年もつとは信じられません。
他方人間に見えないのは自分自身の中身の無さです。今後ともよろしく共に研鑽をお願いします。
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* 市吉 修 Osamu
Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human
Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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