戦争の記憶を正しく残し、戦争の源を考察す。
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2025/08/24 23:11
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八月は日本人には特別な月です。
戦後80年、戦争経験者は少なくなり、その記録を正しく残す事が極めて重要です。
戦争の原因を今から振り返るとバカバカしいの一言に尽きるものが多いですね。
大日本帝国の皇国史観
文部省発行の「国体の本義」を読むと文明開化したはずの日本人が如何なるバカに教育されたかあきれ
ます。天皇は現人神と学校で子供に擦り込んでいたのですから。それより500年も前に北畠親房が天皇
家の正当性を説いて表した書名は「人皇正統記」でした。こちらが余程正気です。私は日本人が最高に
善かった時代は縄文時代と鎌倉時代だと思います。独立自尊の精神にあふれていました。
ナチス・ドイツのアーリア民族優秀論
コメントしようが無いほどの馬鹿馬鹿しい宣伝文句です。これが単なる宣伝であった証拠は人種の違い
に関わらず日独軍事同盟を結んだ事です。
私はナチスドイツのアーリア民族優秀論はユダヤ人排斥のためにひねりだした宣伝だと思います。
イスラエルの国教ユダヤ教
旧約聖書を読むとこれは古代オリエントの絶対権力者即ち盛衰を繰り返した大帝国の皇帝とその隷属民
の宗教的表現だと私は思います。旧約聖書創世記17章において突然遊牧民の頭アブラムの前に姿を現し
(1) 我は汝らの神なり
(2) 我以外の神を拝むべからず
(3) その約束としてユダヤ人の男はすべて、男子は生後8日に割礼を行うべし
(4) 以上を守れば汝を守り、汝の敵を滅ぼすであろう。
要はユダヤ教の神は一弱小民族の守り神にすぎません。それが造物主とは蟻が己を象だと称するがごと
し。割礼とは誠に野蛮。それをやらない者はユダヤ人にあらず、旧約聖書に従えばユダヤ人たる事は犯
罪人に他ならず。なぜなら生後8日の男子に割礼を行う事は飛んでもない犯罪ですから。
問題はこれが現実にイスラエルの政治に影響を及ぼし、過去80年間パレスチナ人をいじめるのに使われ
た事です。あたかもナチス・ドイツが根も葉も無い人種論を根拠にユダヤ人をいじめたように。何故そ
んな子供じみた事をしたのか、それはユダヤ人を攻撃すれば国内で人気が出て政治権力を強化できたか
らです。
なぜイスラエルの政治屋はパレスチナ人をいじめるのか、それはパレスチナ人を攻撃すればユダヤ人の
間で票を獲得して政権の座に居座れるからです。イスラエルは皇国史観にもまして根も葉も無いユダヤ
教に基づく偏向教育をしているようですから。
イスラエルの公立学校の歴史の教師がイスラエルの爆撃で傷ついたガザの子供の写真をインタネットに
公開したら、その教師は教職を取り上げられました。ユダヤ教史観に少しでも違えると排除されるわけ
です。もっと傷ましいのはその教師が自分の生徒がら罵倒され追いかけられた事です。皇国史観の下で
育った日本の軍国少年、少女にも増して深刻なイスラエルの洗脳教育がかいま見えます。
もう一つの要素は米国民主主義の劣化です。1776年には燦然と輝き、1945年の日本革命に於いてはあ
んなにも実力を発揮した米国の政治の最近の堕落は評価のしようもないくらいです。即ち金こそ力なり。
ユダヤ系米国人は報道機関や米国政治に金を力に食い込み米国の政治をイスラエル一辺倒に歪めていま
す。
もう一つの誤謬の原因はユダヤ教とキリスト教の関係についての誤解です。旧約聖書と新約聖書が同じ
聖書という本にまとめられているので両者は関係があると学者も信者も信じていますが、私は両者は全
く異なると考えています。新約聖書を読むとJesus Christが言ったり、行ったりした事は全く人間的、
合理的、人道的、科学的です。数々の奇跡や旧約聖書とのこじつけは聖書の作者が自分の教養をひけら
かして付け加えたのでしょう。水を酒に変えた奇跡はイエススの支持者が酒を寄付したのを聖書の執筆
者が自作を神秘化して書き換えたのだと思います。大阪城は豊臣秀吉が建てたと言うがごとし。イエス
スが死後よみがえり、7週間ゆかりの人々の前に姿を現したというのは仏教の49日と関係があると思い
ます。
初期キリスト教の普及に最も寄与したのは聖パウロでした。彼はもともとキリスト教徒弾圧を仕事とし
ていたユダヤ教徒です。ある神秘体験を機にキリスト教徒に転向しましたが、キリスト教の普及と組織
化、新約聖書の執筆において彼のユダヤ教がキリスト教に深く影響したと私は考えます。
旧約聖書において神はThe Lord即ち主と表現されますが、イエススはいちどもその名を使った事はあり
ません。彼が使った神の呼称は「父」であり、自分の事は「人の子」と言っていました。私はキリスト
教は本質的に原始時代以来の「祖先崇拝」と殆ど同じだと思います。どの家にも仏壇がある我々日本こ
そキリスト教に最も近いと私は考えます。
以上長々書きましたが、要は宗教は人々の行動を決める根底的思想であり、それを正しくする事は極め
て重要です。私はそれを55年も前にA.トインビーの「試練に立つ文明」から学びました。
ちなみに私の宗教は原始時代のAnimismとShamanismです。万物はanima即ち魂があり、人はそれ
と通ずる事ができる。日本人は昔から人に限らず、動物、植物、山、川、岩、万物に魂があると考えて
きました。全国に何万とある神社や路傍の石像がそれを今も伝えています。それを更に分かり易い現代
の言葉で表現すれば科学・技術です。私の知る限りただの一瞬も科学法則の働きが止んだ事はありませ
ん。万物は法則に従う。その法則を人間は理解し、応用できる。誠に不可思議ではありませんか。科学・
技術こそ我が宗教なり。
より詳細についてはHPをご覧下さい。
以下連絡です。
1. シベリア抑留経験者講演
西倉勝氏(99)の講演があります。
日時 8月30日 14:00-
場所 相模原市あじさい会館
予約 042-770-7777
2. 広島元町高校の原爆の絵展
毎年この時期に東京駅近くの交通会館でありましたがInternetで検索したところ今年は7.19-10.19長期
間に渡り川崎市岡本太郎美術館で開催中のようです。ご興味のある方はお出下さい。
https://www.motomachi-hs.jp/archives/22563
私は14:00-15:00のGallery talkを聞く予定です。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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