RE: 民主主義について

osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp

To: ' 2021/12/13 22:15

 

宇多村様

貴重な情報をありがとうございます。

若いのにそんなに多くの友達が死ぬなどとは異常ですね。

 

私達の経験では米国の普通の暮らしは日本と変わりません。約半世紀前私は21歳の時米国に留学しまし

たがクリスマス休暇には遥か南はPuerto Ricoに一週間の旅をしました。翌年の夏帰国の時は米国をバス

で一か月かけて横断しました。その間身の危険を感じた事は一度もありませんでした。

 

会社に就職してからも出張や出向で何年か米国で暮らしましたが身の危険を感じた事はありません。大

学時代のHost familyや出向時代の地域の知人が健在の間は米国への出張は外国に行くという感じがし

ない程でした。

 

米国の大学にはForeign student adviserという外国人留学生の世話をする教授が居て秘書もいる留学生

会館があり、親身に世話してくれるhost familyも紹介してくれました。流石米国の大学は国際化が進ん

でいると感心しました。また授業時間は50分で中間試験、期末試験があり、図書館は夜間も開いていま

した。また専門科目も複数選択でき、夏休み返上で勉強すれば卒業を早める選択肢もあります。途中で

転学部や他の大学への転学も可能です。教育機関としての大学制度を比較すれば私は断然米国が上だと

感じました。

米国の勝れた所を知るだけに一層その暗部は深刻に感じられます。

 

人が置かれた環境によって世界はまるで異なるものだと思います。

 

市吉

 

Original Message ------

差出人:

送信済み: 日曜日, 2021/12/12 23:50

件名: RE: 民主主義について

 

市吉様

民主主義についてのお考え、同感です。国民の一人、一人が、しっかり勉強して(民度というのでしょ

うか?)、衆愚政治(ポピュリズム)に陥らないようにせねばならないと思います。私達が、歴史、科学

その他広範囲に勉強して賢くならなければならないと思います。

 

先日NHKの鎌倉千秋キャスターが、アフリカのケニヤとガーナを取材していました。その番組で私の

印象に残ったのは、ガーナが、先祖が自国から海外に移り住んだ人たちに、国内に呼び戻して、発展に

寄与して欲しいと呼び掛けた。

 

それに応じてアメリカから帰国(?)した人の弁。「自分の息子は30歳台だが、これまでに42人の友

人の葬式に出なければならなかった。アメリカにいる時は、玄関のドアーを開ける時も、周囲に気を張

って緊張していた。」と。

 

つまり、黒人としてアメリカで生活する事の困難さを語り、自国(?ガーナ)での生活がいかに、安心

か。孫、ひ孫の代まで、ここで生活したい」と真剣に言ってました。BLACK LIVES MATTERと叫ん

でいても、そんなに黒人の命は粗末に扱われているのでしょうか?また、アメリカのばけの皮がはがれ

た気がしました。矛盾に満ちた国アメリカ。しかし、日本としてはアメリカの力に頼って、タッグを組

むしかないのでしょうが。

 

「人種差別」「銃」の問題も、教育の問題だと思います。富んでる人も貧しい人も皆、しっかり教育を受

けられればもっと、民主主義が浸透すると思います。

 

宇多村美津

 

 

From: osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp

[mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

Sent: Sunday, December 12, 2021 10:22 PM

To:

Subject: 民主主義について

 

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民主主義Summit

なる会議がOn-lineで先週開催されました。呼びかけ主は米国政府ですが問題は中国やロシアが最初か

ら外されていた事です。これはわざわざ敵を造る愚行だと思います。民主主義に普遍的価値があると思

うなら無差別にすべての国と地域の政府を招待すべきでした。その会議に各政府代表がどんな顔をして

参加し、どんな発言をするか見物だったのに残念な事です。

 

米国は民主主義の代表か

疑わしいですね。確かに英王国からの独立により近代初の国王のいない国家が誕生しました。その独立

宣言(1776)や約一世紀後のA.Lincon大統領の奴隷解放宣言(1863), 南北戦争最大の戦場における

Gettisburg演説(1863)等は民主主義の発展に大きな寄与を果たしました。その締めくくりの言葉、人民

の、人民による、人民のための政府は民主主義の本質を簡潔に語り尽くしています。しかし米国は誕生

においては民主主義の偉大な前進ではありましたがその後の発展は列強国に劣らず帝国主義の道を歩み

ました。原住民からの土地の奪取は人類史上最大級のEthnic cleansingと言えるでしょう。Florida, Uta,

Arizona, Texas, New Mexico, California, Puerto Rico等の領土の拡張はスペインやメキシコから戦争に

よって奪ったものでした。第50番目の州Hawaiiの併合は陰険な力任せの手段によるものでした。詳細

は下記URLをご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%82%A4%E7%8E%8B%E5%9B%BD

私は中学校で習ったアロハ・オエを歌う度に米国に奪われた自国に別れを告げるハワイ王国最後の女王

リリオカラ二の姿が目に浮かびます。

 

私が米国に留学した1969年の頃は米国はベトナム戦争の泥沼に首までつかっていました。偶々TVで禿

げ頭の国防長官がベトナムは錫などの鉱物資源が豊かだ等と言うのを聞いて全く帝国主義そのものだと

感じました。当初国防長官はベトナムは一週間で石器時代に戻るだろう等と大言壮語をしていましたが

7日どころか7年近くも続き,5万人の米国の若者を死なせ、結局は敗退してベトナム戦争は終わりまし

た。この間の現地住民の被害は全く測り知れません。

 

米国はその後もアフガニスタン、イラク等戦争を続けましたが「テロリストの撲滅」とか「アラブの民

主化」等の目的の達成には程遠いものがあります。アフガニスタンは半世紀も歴史が後退してしまいま

した。最早戦争で国際問題を解決する時代は疾うに終わったと思います。核兵器もそれを運ぶ手段を無

力化すれば全く無用の長物と化します。

 

第二次世界大戦後日本国は憲法に平和主義を掲げ戦争放棄を宣言しました。これを非現実的とする人は

歴史の発展に昏いと私は考えます。日本国憲法は国際問題の解決手段としての戦争の放棄を明記してい

ます。自主防衛の権利は憲法に載せる必要も無い自明の権利です。日本人が戦前あんなにも貧困に苦し

んだのは何故でしょうか。軍国主義のために国の予算の大半を軍事に使えば国民の生活が苦しいのは当

たり前です。日本の戦後の経済成長を実現したのは平和主義による防衛負担の軽さがその大きな要因で

した。平和をめざせば国は繁栄し、戦争を目指せば衰退します。

 

民主主義の敵は

米国の政治屋が言うように国の外にあるのではないと私は思います。私見によれば民主主義の敵は当の

国内にあります。それは国民の民度の低さです。選挙の不正は論外だとしても国民の民度の低下により

形は民主主義でありながら実質は衆愚政治に堕する危険が常に存在します。政策ではなく「知名度」や

「世襲」で代議士(これも死語か)が選出されるのは民主主義の危機です。また投票率の低さも問題ですね。

 

先週は帝国海軍の真珠湾奇襲80周年にあたりTV各局は太平洋戦争を特集しました。内幕は色々な過程

がありますが、大日本帝国を戦争に引きづり込んだのは結局は世論の熱狂でした。山本五十六の姪にあ

たる人が「世論とは恐ろしいものだ」と語っていましたが私も全く同感です。

 

仮に民主主義が徹底すれば世界に戦争は無くなるでしょう。そもそも一体誰が喜んで戦争に行くでしょ

うか。ちゃんと働いて自らと家族を養っている民に外国の民と戦争する理由がどこにあるでしょうか。

民主主義がちゃんと機能しない時に戦争は起るのだと思います。

 

  自然法学

人の人たる権利を奪う 

如何なる権利も 

人にはあらず

人は元来自由にして

かつ平等なり

 

権利と義務はひとつなり

 

人の人たる権利を守るのは

人の人たる義務にぞあらむ

 

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+ 市吉 修 

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