差出人:   Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>

送信日時:             2020516日土曜日 22:56

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件名:      コロナ災厄を機に新たな生活様式

 

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コロナ災厄の点検

今年の二月頃はまだ「中国の武漢で新型コロナウィルスによる病気が野生動物を扱う市場を中心に

発生している。ウィルスは蝙蝠を起源とするもののようだが、人から人への感染は確認されていな

い」と報じていました。同じ頃インターネットでは「病人が病院に押しかけ、廊下にまで溢れてい

る、医療従事者が疲労困憊している、もう武漢を封鎖するしかない」とか「新型コロナの存在を医

者仲間で最初にインターネットに発表した医師が当局に拘束され、しかもその医師が当の新型コロ

ナ病で死亡」などと報じられていました。

武漢の封鎖を機に一気に危機意識が高まり人の行き来の制限が世界的に広まり今だにその出口が見

えません。

一体この新型コロナウィルスは何なのか、どのようにして発生したのかを徹底的に究明する事が必

要であり、その第一の責任が中国にあるのは明らかです。

 

日本と欧米諸国の対応

感染者数と死者数は下記URLに示されています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html

 

これを見る限り日本はうまく対応し、中国および欧米諸国は大失敗をしたのは明らかです。

しかも日本以外の各国は罰則を伴う外出制限を強権的に実施したのに対して日本はあくまでも国民

の自主的な協力という形で外出自粛が実施されました。私達は五月に十日間程神奈川の自宅に帰り

ましたが空港が閑散として、しかも殆どすべての人がマスクをしているのを見て感心すると共に医

療機関でマスクが不足しているのも納得できました。

所によっては医療関係者の子供の保育園への登園拒否が起きていると報じられる一方で神奈川では

逆に医療関係者の子供だけを保育園で預かっていると聞いて驚きました。新型コロナに対する過度

の恐怖から行き過ぎや偏った対応が各地に見られると感じます。

 

学校閉鎖

安倍首相の「英断」で早々に実行された学校閉鎖は過剰反応だったと私は考えています。今更仕方

ありませんが、三密を避けるために分散登校などの方法により学校教育を続ける方法があったので

はないでしょうか。当初から子供はかかりにくく、かかっても重症化する事は少ないと報じられて

いましたので。

Internetを通じたTele-educationは高校以下には無理だと思います。最初から落ちこぼれをつくる

ようなものです。毎日ではなくても登校して教師と生徒が直接学びの場を共にする事なしには基礎

教育は不可能ですね。昔インドで発見された狼に育てられた人間の子供は何年経っても言葉の習得

は遂に不可能でした。私達の双子の孫は二歳からの一年の間に特に教えもしないのに爆発的な速度

で言葉を習得しました。今は絵本に夢中で昔話なども繰り返して飽きる事がありません。数え方も

十までは習得し、自分の持ち物に書かれた名前を形で読んでいます。教えれば幾らでも伸びる感じ

です。数学者のF.Gaussは言葉をしゃべる前に計算をしていたそうですが、それは職人の親方をし

ていた父親が職人に払う給料の計算に四苦八苦していたのを見ていたからでしょう。私も小さい頃

父が毎日上げていたお経を全部覚えてしまって隣の家で得意になって披露していたのを今も覚えて

います。基礎教育においては学習と生活の場は一つであると確信しています。

 

大学教育

は基礎教育とは異なり遠隔教育でかなりの事は出来ると思います。ある意味では遠隔教育の方が利

点もあると思います。ロシアの物理学者L.Landauは物理学を目指す学生のために一連の教科書を用

意し、学生がそれで勉学し、準備ができたらLandauの研究所に来て試験を受ける事を勧めていまし

た。[以下引用>

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A6

ランダウは、門下を志望する学生に課される理論ミニマムと呼ばれる包括的な試験を開発した。試験

は理論物理学の分野全般に渡り、1934年から1961年の間に43人しか合格せず、合格者はいずれも

後に注目に値する理論物理学者になった[14][15]<引用終わり]

私達はその本の一つで大学にて解析力学を習いました。私は今もそれを持っていますが、意欲のある

人なら独学でも学習可能なように工夫された高度な内容の本です。

 

新型コロナとの共生

私の素人考えではこの先インフルエンザと同様に新型コロナともずっと付き合っていかなくてはな

らないと思います。日本では毎年1,000萬人がインフルエンザに感染し、3,400人が死亡しているそ

うです。インフルエンザに比べて新型コロナは死亡率が高いと恐れられているのですが、その正確

な値は知られていません。一月前は累積感染者一万人に対して死亡者200人、死亡率2%と言われて

いたのが今は16,000人に対して死亡者は600人、死亡率は倍になっています。病気の性質がそんな

に急には変わらないとすると実際の感染者数は発表値よりかなり高く、死亡率はかなり低いのでし

ょう。

天然痘や小児麻痺はワクチンによって消滅しましたが、インフルエンザと同様に新型コロナはワク

チンによる絶滅は困難と思われます。そうだとすれば人類はこの先コロナと共生するより他に道が

無いのではないでしょうか。インフルエンザよりも感染し易いものであるとするとそれを封じ込め

る事は現在各地で取られている封鎖政策を永遠に続けても達成困難でしょう。もしそうならば封鎖を解

除し、感染を減らす事に並行して産業発展の努力をしなくてはならないと思います。

 

免疫力を高める生活

ウィルスや癌に対する免疫力を高めるには自律神経を副交感神経優位にしてリンパ球を活性化する

必要があります。その必要条件は心身共に楽しい事です。病気に対して過度に怯えたり、逆に負け

るものかと闘争心を掻き立てる事は逆効果です。困難な状況の下で楽しくあれというのが難しい所

ですね。病原体が細菌の場合は白血球の顆粒球が食らって排除し、あるいは抗生物質で直接殺せる

のですがウィルスに対しては直接破壊する薬がありません。ひたすらリンパ球がウィルスに感染し

た細胞を殺し尽くすのを待つしかありません。

しかし以上の事を知るだけでも気分が楽になるのではないでしょうか。ウィルス病に対して医療は

症状を和らげる治療はするけれども病気を治すのは病人の免疫力以外にはありません。発熱、痛み、

痒み、咳、下痢などの不快な症状が好転反応と呼ばれるのは当人の免疫が病原体に対して戦っている

証拠だからです。従って無理に熱を下げたり、鎮痛剤を用いたりするのは多くの場合逆効果になります。

ただ症状を和らげる事は心身を楽にする効果があります。一歩進んで心身共に生活を楽しむ事が出来れ

ば免疫力はなお高まるでしょう。

 

健康法について私が心がけている事をご参考までに記します。

[1]体操

毎朝、ラジオ体操、ストレッチ、素振り、首回し、腹筋、背筋、背伸び、四股と一連の体操を行います。

昼にもそのうちの一部を行います。

[2]運動

よく老人は眠りが浅いと言われますが、それは生物学的なものではなく習慣的なものだと感じています。

子供のころは朝から晩まで走り回り、成年に達してからは仕事や生活に追われて一日中働いていたのに

比べて定年退職後は圧倒的に運動不足になっています。今月初め神奈川の自宅に帰っている時は朝から

晩まで庭木の剪定や、庭仕事を行いました。すると子供の時と同じように夜は深く安眠しました。

札幌でも雪が溶けると足車で、冬は雪道を自転車で近所を走り回ります。歩く時は踵すり足法を考案し

て速くしかも安定して歩いています。

[3]食事

腹いっぱい食べ、しかも私にしては小食です。その方法は箸を置いて噛む事に専念する事です。噛む

うちに脳の満腹中枢が満足して小食でも腹一杯食べる効果があります。もう一つは食べ物を残さず食

べる事です。根菜、果物は皮ごと食べ、魚でも丸ごと食べるので皿洗いが楽です。

[4]日記

高校生の頃から一日も休まずつけています。その日の事を吐き出してしまうと後は心おきなく眠る

事ができます。

[5]趣味

午前は仏、露、漢、韓、西、独、英語をやり、午後は専門としてきた情報通信工学やその他何でも

興味の出たものをやっています。

以上の活動が何故健康法に入るかと言えばそれが楽しいからです。

 

コロナ災厄を機に新たな生活様式

New Normalとか言われていますが、私が約十年前に書いた「ガクモンのススメ」に一致する部分が

多いと感じます。よろしければ下記URLをご覧ください。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/gakumon%20no%20susume.pdf

 

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                     

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    

* Human Network for Better 21 Century      

*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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