差出人:  Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:           2019720日土曜日 21:16
宛先:     
件名:     国家と国民の問題
 
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生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。
 
平和と安全のための宇宙システム
関連の研究論文をHPUPしましたのでご興味があればご覧下さい。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/JCSAT%20F%20A%20Space%20System%20for%20Peace%20and%20Security.pdf
これは今年10月上旬に福岡市で行われる日韓合同衛星通信研究会で発表予定です。
 
現在宇宙の軍事化の危険が増しています。中国やインドは軌道上の衛星を破壊する実験を行ったりしています。
米国は宇宙軍を新設するとか言っています。もはや低軌道衛星は危険なので約四万km彼方にある静止衛星に
よる地上監視が有効だと考えています。静止衛星は監視地域の広さと地上との高速通信が可能な利点もあります。
 
それにしても各国の軍備費の半分でも削減できれば多くの社会問題が解決できる筈です。誠に無駄な事をやって
いますね。嫌でも国家の問題について考えざるを得ません。
 
日韓問題
現在日韓の政府関係は冷え込んでいますが、両国の民間交流に影響が出てはならないと思います。上述の日韓
合同衛星通信研究会にも多数の参加を期待しています。同月下旬の済州島での国際宇宙学会も盛会を期してい
ます。
 
国家の問題
現在の社会問題の原因は殆ど国家の問題ではないでしょうか。世界各地の深刻な貧困、内戦、難民問題の根は国
内の権力闘争が原因ですね。貧困や自然災害は国民が団結して当たれば必ず克服できますが権力闘争は国民
を分断、敵対させます。権力者の手管はいつも「分断して統治せよ」です。権力者が最も恐れるのは民の団結であり
、徳川幕府の法では「徒党を組む者は死罪」でした。自己本位の権力闘争が如何なる災厄をもたらすかは今日も
世界各地に続く内戦とそれに伴う貧困、難民問題の深刻さを見れば明らかです。
 
民主主義を確立しよう
昨日私達は札幌中央市役所に行き、参議院選の不在者投票を行いました。先週相模原市の選管に申請書を出す
と速達で投票用紙と選挙公報が送って来ました。選管の努力には敬意を表します。公正な選挙こそ現在の民主主
義の根幹です。これを盤石なものにするのは万人の義務ではないでしょうか。
 
社会の根底を見直そう
前述のように世界各地で起きている内戦の原因は権力闘争です。それでは権力とは何でしょうか。日本には「勝て
ば官軍」という諺があり、毛沢東は「国家権力は鉄砲から生まれる」と言いました。「権力とは権力闘争に勝ったもの
が手にする」と言う定義は堂々巡りの命題であり無意味です。権力とは権力者の命令に従う者がある事、即ち官僚
組織ですね。部下が何故権力者の命令に従うかと言えば「食わしてくれるから」あるいは「保護してくれるから」では
ないでしょうか。鎌倉武士の言葉では「ご恩と奉公」です。権力者が部下を食わせる事ができなくなれば権力は瓦解
します。東ドイツが崩壊した時はある日市民の移動を警官が阻止しなくなり一挙にベルリンの壁が崩壊しました。実
はその前に東ドイツの財政が完全に破綻していたのでした。
ルーマニアのチャウシェスク大統領は大群衆の前で得意の演説を始めたら、聴衆のヤジがひどくなって演説を続け
られなくなりました。それからチャウシェスク夫妻が銃殺されるのに大した時間はかかりませんでした。私は瓦解する
時の権力の脆さに驚きました。
これに対してA.ヒトラーは地下壕の中でも最後まで部下に対して絶対的な権力を保持していました。それどころか
ニュルンベルク裁判で見る人を恐怖に陥れたのは被告の多くが裁判の中でA.ヒトラーに対して「親愛と尊敬の情」
を少なからず示した事でした。A.ヒトラーと共に自殺したある女は「ナチズムの無い世界には生きたくない」と言って
いました。ある思想に凝り固まる事も権力の源泉ですね。
 
国家の問題は国民の問題
つまる所国家の問題は国民の問題ではないでしょうか。国民は先ず第一に広く学び深く考え真実を知る事が大切
でしょう。王権神授説や皇国史観、選民思想あるいはカースト制度は今日の歴史学、人類学、遺伝学、技術産業史
要するに学問から見たら荒唐無稽の歴史的産物です。今その事が明白に分かる分社会は進歩しているのだと思い
ます。
第二に自立する力を養う事です。自分の属する組織の命令が理不尽だと感じたら、先ず組織内でそれを正すのに
務め、それが通じなければ辞めて新たな道を歩む事です。現代社会は原始社会に比べて随分進歩はしましたが、
実は本質は何も変わっていません。太陽と雨の恩恵を受け大地に生えるものを食べて生きる事は今日も原始時代
も全く変わりありません。社会契約論を確立し、社会革命の理論的基礎を与えたJ.J.ルソーに倣って私も「自然に帰れ」
と言いたいです。庭を耕して野菜や花を作り、自転車に飛び乗って町や村、山野を駆け回るもの良いと思います。
人間社会の枠を超えた自然界に接する事が本来の自己を回復する確かな道だと思います。
第三に人と人との交流、助け合いですね。現代社会では何処でも競争ばかり強調されますが、実は競争は社会の
ほんの上っ面だけの事です。人間社会そのものは人と人との助け合いに成り立っています。日々の生活の糧の殆
どすべては他の人の産物です。その互恵関係は今日では国境を越えて世界的に広がっています。国家の問題の
原因は偏狭な競争心により人間が社会の本質を見失っている所にあると思います。人間社会の本質を確り考え、子等
に教えるべきではないでしょうか。
 
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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