少子化対策は実践学問立国で
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2022/12/11 22:26
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今朝のNHK討論のテーマは少子化対策でした。
過去41年間ずっと少子化が続き最近は更に加速しているとの事です。
識者の言うようは
(1) 結婚率の低下は若者の貧困が根本的な原因。
(2) 若者が将来に希望を持てない社会が悪い。
(3) 妊娠、出産、子育てにもっとお金を入れよ。
(4) 男女格差により育児と仕事の負担が女にかかる割合が大きすぎる。
(5) 奨学資金の返済が大きな負担になっている。給付型奨学資金を増やすべし。
識者の議論に私は違和感を覚えました。
(1) について
若者が貧しいのは当たり前。昔は一人では暮らせなくても二人では暮らせると言われていた。鍋、釜だ
け持って世帯を持つというのも普通であった。結婚率が低い原因は愛する異性に巡り合えないからであ
ろう。更にその本を問えば人が自己中心、利己主義、知識と意欲不足になっているからではなかろうか。
(2)について
将来は若者のものだ。明るい将来を開くのは若者の仕事ではないのか。
(3)について
賛成。
しかし方法を良く検討すべし。親に金を渡すより、児童館、子供食堂、地域の活動支援、宅幼老所等
(4)について
何でも 女が男と同じようにするという思想を私は疑う。日本は大企業の役員や政府の高官に女の比率は
少ないがNPOの代表は圧倒的に女が多い。特に子供食堂をやっているのは殆ど女の人だ。私達の孫は男
の子と女の子だがそう仕向けたのでもないのに女の子はお人形や服、男の子は電車、自動車等にはっき
り関心が分かれている。女の子は頭がよく何でもすぐに習得するのに対して男の子は要領は悪いが集中
力がすごい。何でも男女を同じくせよという風潮は男女とも性の中性化としてはっきり表れている。不
妊治療に膨大な費用は費やされている一因であろう。異性に関心が無く、結婚しない動向も中性化の現
れでしょう。
(5)について
大学進学者に返す必要のない奨学金を給付する事は中学や高校を出て働いている仲間に対して不公平で
ある。早く大学を出て大いに働き、奨学金を返そうという志の無い人間に貴重な公金を投入するのに私
は反対だ。
実践学問立国
私の経験では働きながら学ぶ事が最良の道である。薪を背負って本を読む二宮金次郎の姿がその象徴で
す。二宮尊徳の思想は明治時代に北海道の十勝地方を開拓した晩成社等の活動の原動力でした。そこに
は自作農を作り出そうという民主主義の思想も働いていました。
今日の情報化社会をもたらした過去半世紀の目も眩むような情報通信技術の発展は熾烈な民間企業の競
争から生まれたものです。私は大学院まで長く教育を受けても何も身についていないと自覚し、学問に
飽きていましたが、会社に就職して実務について初めて学校で習ったものが身に付き、学問に対する情
熱が湧きました。
日本は伝統的に働きながら学ぶ人のための夜学校の多い国です。北海道大学の遠友夜学校は戦争中に「軍
事教練をしない」ために軍に閉鎖されるまで半世紀近く活躍しました。東京電機大学も発祥は二人の技
術者が社会人のために開いた夜学校でした。更に遡れば江戸時代に寺子屋で学ぶ子供達の教育は出世の
ためではなく働くための実践学問でした。
更に遡れば蒸気機関の発明により近代産業の基礎を作ったJ.Watt, G.Stevenson, 鉄鋼王と言われた
A. Carnegie, 現代の電気文明の基礎を作ったM.Faraday, T.A.Edisonなどは殆ど学校教育を受ける事
は出来なかったけれども早くから社会に出て、下積みからたたき上げ、絶えざる向学心によって学問的
にも大成した企業家でした。
更に遡れば原始時代の祖先は生活即学問でした。近代社会の思想的基礎を確立したJ.J.Rousseauが「自
然に返れ」と説いたのもそれだと理解しています。また原始時代には人は助け合わなくては生存ができ
ず、孤児は皆で育てました。子供から見て大人の男は皆父、女は皆母でした。その名残として今でも日
本では他人でもおじさん、おばさんと呼んでいるではありませんか。
実践学問こそ少子化問題を解決する立国の道だと思います。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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