From: Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>

Sent: Saturday, January 25, 2020 3:00 PM

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Subject: 治すより生きよ

 

転送歓迎

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。

返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも

働き、生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実

現しましょう。

                               

弾道及び巡航ミサイル防衛システム

巡航ミサイル(Cruise missile)を含めた核ミサイル防衛システムの案をHPに掲載しましたのでご興味が

あればご覧ください。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/A%20Defense%20system%20bor%20both%20ballistic%20and%20cruise%20missiles.pdf

 

在日米軍駐留経費交渉

今日のNHK報道で米国軍の高官がTrump大統領の方針に基づき日本と経費負担の増額を求める交渉に

入りたい旨を公言していました。韓国に対しては現状の五倍を要求しているそうです。曰く、中国の著

しい軍備増強に対抗するため応分の負担を求めるのだそうです。

 

日本の行く道

米軍依存を止めて日本国憲法の平和主義に立ち永世中立、戦争放棄、自主防衛、世界平和、国連中心主

義を徹底する事を提案します。それが非現実的ではない事の根拠の一つとて上記研究を行っています。

関心のある方は上記論文の技術的な内容を点検し、また国民的な議論を喚起して頂きたいと思います。

 

日本は幕末に帝国主義時代の真っ只中に国際社会に投げ込まれ明治に入るとその脅威に押しつぶされま

した。夏目漱石は19世紀末に英国に留学したのですが、当時の心境を「狼の群れに投じられたむく犬の

ように感じた」と述懐しています。産業、軍事、文化はては人間の体格についてまで劣等感に押しつぶ

されていた日本は先輩諸国に輪をかけた帝国主義国になりました。何しろ国名に帝国を冠し王権神受ど

ころか現人神を国是としていたのですから。今から見れば「集団発狂していたとしか思えない」(司馬遼

太郎)国教は軍国主義の推進には絶大な効果を発揮しました。

日清日露戦争の勝利と第一次世界大戦における利得で日本の帝国主義は勢いを増し、帝国主義世界の矛

盾の激化で狂的な様相を呈して無謀な第二次世界大戦に突入しました。そして日本国内ばかりでなくア

ジア各国を巻き込んで破滅的な戦争の惨害を生じました。

 

私達は以上の歴史の教訓を今後に生かすべきではないでしょうか。

 

歴史の教訓

農業の始まりと共に強い村が近隣の村を併合する事を繰り返して成立した国家の本質は数千年を経た今

日でも変わっていません。原始時代には影も形もなかった国家権力を巡る争いは国内、国外を問わず今

も激しいものです。帝国主義によって歴史を歪められた発展途上国ばかりでなく、先進国を自認する国々

においてもそれは同じです。

国家権力については支配者は神から与えられた、あるいは神を僭称して荒唐無稽な合理化をして来まし

た。それを初めて合理的に説明したのはJ.J.ルソーの社会契約論であり、政治形態としては民主主義で

す。吉野作蔵の民本主義や美濃部達吉の天皇機関説ですら激しく攻撃された卑屈な国民が戦争の犠牲の

上に成立した日本国憲法によって晴れて唱える事のできた民主主義の維持、発展は「国民の不断の努力」

を要するものである事は日本国憲法が明記している所です。

 

時に不条理な国家権力が何故かくも強いのかと思えばそれにぶらさがって飯を食う官僚や政治屋の活動

でしょう。Trump大統領がイランの司令官の暗殺を命じた事に米国政府内の高官も驚いたそうですが、

それに抗議して辞職した高官は絶えて聞きません。ゴルゴ13007ばりの要人暗殺を快挙とする人もあ

るようですが、それはつまらない考えだと思います。これによってTrump大統領は「殺しのライセンス」

を世界に与えたのではないでしょうか。

 

文明の始まりと共に生じた国家権力の暴走は文明の病です。今回の「イラン危機」は全くTrump政権が

自ら作った自作自演の国際危機だと思います。White Houseでの記者会見ではなくTwitterで文字通り

つぶやいているTrump大統領の独断専行について行き、無用の問題に巻き込まれるのは愚行だと思いま

す。国家権力が問題の無い所にわざわざ問題を作るのは形こそ違え、愚連隊の言いがかりと何等変わる

所はありません。

 

いかに仰々しく見えてもその権力の由縁はそれで飯を食う寄生者、文官や軍人の官僚機構及び世論を誘

導する論者に他ならないと思います。西郷隆盛は政府に自分の居場所が無いと悟ると下野して郷里に帰

りました。日本の国土はどこも豊かで耕せば豊かな実りをもたらしてくれます。人が社会の歯車から外

れても帰って耕せば大自然は原始の昔と同じく人間の努力に報いてくれます。J.J.ルソーの「自然に帰れ」

とはこの事を指していたのだと思います。

 

治すより生きよ

実はこれは先日配付された「がん、なおっちゃったよ」通信の冒頭にある言葉でした。余命を宣告され

た多くの末期癌患者が医者の予想を覆して長年元気に活躍している原因は医学的には不明ですが生き方

から言えば「治そうとしないで生きようとした」事だと思います。

[以下引用]

「ガンの辞典」も公開から今年で16年を迎えます。

ですから、このイベントでは16年の集大成をお伝えします。

治療法探しの取材に明け暮れていた公開当初。

これさえやれば、どんながんも治るという療法はないことに気づき、

それならと、治った人の話を聞こうと体験談取材を増やしました。

わかったのは、何をやったかより、どう向き合ったか?

どう意識が変化していったのか?

それをまとめたのが、

『ガン克服のための3つの物差し』(2014年リリース)

http://www.gan-jiten.com/text/01/3.html

治すことにエネルギーを注ぐより、生きることにエネルギーを注いでいる人が、

たとえ医学的に厳しい診断をされていても予後がよい、

治っている、長期生存している。

[引用終わり]

 

文明の病を脱するには世間に合わせようとする悲壮な努力を止めて一旦原始の大自然に立ち返り、人間

社会の成り立ちとその中で生きる人の道を徹底的に考えるのが良いと思います。

 

病む者が

病を苦にせば

なお苦し

病を治すより

先ず生きるべし

 

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi  

* 二十一世紀を楽しく生きよう会

* Human Network for Better 21 Century      

*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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