差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
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件名: 人知の限界を知りて真実を求め、世界平和を築かむ
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人知の限界
前回Stalker(つきまとい)問題の加害者が自分は被害者だと思っている事を報告しました。彼らの精神的欠陥は自己中心的で他人の立場に立って思考する能力が欠けている事と思います。ただ同様な問題は多かれ少なかれ誰にでもあり人間の知能の本質から来ていると感じます。
以下限界三部作です。
思考の限界
知らざる事は考えられず
一事を思わば余事は考えられず
考えるとは考えざる事なり
思考の限界を知りて考えるべし
論理の限界
論理とはAならばB
仮定から結論を導く
限定的思考法なり
論理で証明されざる真実があり
論理で説明さるる非真実ぞある
論理の限界を知りて論ずるべし
決定の限界
一事を決めるとは、余事を切る事なり
決定の限界を知りて、尊重すべし
論争における反対意見、
己が考えに合わざる事実、
多数決における少数意見、
決定の限界を知りて、行動すべし
上の三限界の観点から見直すと多くの不可解な事が理解できると感じています。時に殺人に到るStalker, 何処にもある人間関係の軋轢、政治屋の主張と行動、歴史上の問題など。
司馬遼太郎が第二次世界大戦とそれに到る時代を振り返って日本人が「集団発狂していたとしか思えない」と言っていたのは明治以来の軍国主義、特に国家の支配の下に置かれた学校教育の結果、人が帝国主義的思考法しかできないようにされていた事だと思います。同様な狂気はナチスドイツのユダヤ人問題の最終解決、近代以前の病気の治療としての加持祈祷、さらに遡って縄文時代の抜歯や南米のインカ帝国で行われた太陽にささげる人身御供など、枚挙にいとまありません。
政治屋の限界
人知の限界の原因は自己の立場に固執してそれ以外の立場に立つ事ができない事ですが、それが職業病として固定化し特に甚大な社会的影響を与えるのが政治屋です。
安倍首相には特にその傾向が強いと感じています。「美しい国、日本」、「憲法を取り戻す」、「日本を取り戻す」、「女性が輝く国」、「積極的平和主義」そして「集団的自衛権」などわけの分からない言葉が多いのではないでしょうか。
安倍氏の集団的自衛権をまとめて言えば
「日本における集団的自衛権の行使の要件として、日本に対する武力攻撃、又は日本と密接な関係にある国に対して武力攻撃がなされ、かつ、それによって「日本国民」に明白な危険があり、集団的自衛権行使以外に方法がなく、必要最小限度の実力行使に留まるという要件が必要である。」
という事らしいのですが私は以下の質問をしたいですね。
[1]「日本と密接な関係にある他国」とは誰ぞや?
米国や韓国その他の国がありうるそうですが、これは帝国主義時代の軍事同盟以下の代物ではないでしょうか。軍事同盟は相手国への攻撃は自国への攻撃と見なすという約束ですが、相手国が明確でありかつ国会で批准された条約に基づく明白な規定です。ところが「日本と密接な関係にある他国」とは時の政府が決めるそうです。安倍氏はよく「総理大臣である私が責任を持って決める」と言われます。以前国会実況をちょっとラジオで聞いていたら内閣法制局長官人事について「責任は私にある、小松長官には無い」と言っていました。私が小松法制局長官ならば安倍氏に辞表をたたきつけるところです。私は責任の無い仕事に就く気は毛頭ありませんので。安倍氏は「私が責任をもって決める」と口癖のように言われますが、第一次安倍内閣の結末を思えば私は安倍氏がそんなに責任感の強い人とは思えないのですが。
[2] 「日本国民」に明白な危険があり、集団的自衛権行使以外に方法がなく、必要最小限度の実力行使に留まるという要件が必要である。
この点は前回も述べましたが「日本国民」に明白な危険がある」時は必要最小限」ではなく「必要最大限の武力行使」が必要でしょう。一旦武力衝突が始まればそれを収束するのは極めて困難です。日華事変はたった一発の銃声で始まり、たちまち泥沼の日中戦争に発展しました。米国のベトナム戦争への糸口となったトンキン湾事件も同様です。武力の要点は敵に対して圧倒的な武力である事であり「必要最小限の武力行使」では事態を悪化させるだけです。
何より重要な事はそういう事態を事前に避けることです。日本国憲法の非戦主義はその法的根拠となる国是でありこれが戦後70年、一人の戦死者も出さなかった日本の平和を守った砦でした。そしてその平和主義こそ日本が世界から最も尊敬されている所以です。なぜならそれは脱帝国主義を明確に宣言しているからです。それを捨てることは最後にして最悪の帝国主義戦争である第二次世界大戦で非業の死を遂げた幾百万の同胞への裏切りではないでしょうか。
[3] ホルムズ海峡の機雷除去やソマリヤ地域などの海賊退治
安倍氏がよく引き合いに出す例ですが、一体、これのどこが日本の自衛と関係があるのでしょうか。ここには安倍氏を始めとする政治屋の職業病である自己中心的思考が端的に出ていると思います。機雷除去や海賊退治は現地国の仕事です。そんな所に自衛艦が行って活動したら現地国から憎まれると思います。我々は尖閣諸島の接続海域に中国船が現れるだけでぴりぴりする事を忘れてはいませんか。
帝国主義はゾンビのごとく世界に災厄をもたらし続けている
日本は第二次世界大戦で完敗して戦争の恐るべき惨禍の痛切な反省の上にいち早く帝国主義時代の終焉を決意し、日本国憲法によってそれを世界に宣言したのですが、勝った方はいまだに帝国主義を続けています。
イスラエルによるパレスチナ占領、日本の北方領土を占拠し続けるソ連、ロシア、フランスの敗北の後を受けてベトナムに介入した米国などがそれです。私は1970年米国留学時に米軍の長官がベトナムはスズを初めとする地下資源が豊富だとか、ベトナムを一週間で石器時代に戻す等と豪語している映像を見た記憶があります。真に露骨な帝国主義でかつ今から思えば噴飯物の時代錯誤の演説でした。 帝国主義が歴史の舞台からとっくに降りなくてはならない時代である事は米国が上述のように極めて安易に介入したベトナムにおける戦争で5万人の米国の若者を死亡させ、結局は敗北して撤退した事に明確に現れています。この間のベトナム人が受けた戦争の惨害は米国の比ではありません。また私には全く不可解な理由により1978年にソ連はアフガニスタンに侵攻しましたが、泥沼化して目的も見えぬまま、ソ連自体が瓦解して1989年に撤退しました。 ところが2001年9月11日のテロの報復として米国が侵攻した所も同じアフガニスタン、更には根も葉も無い大量破壊兵器の存在を口実に戦争を拡大したイラク、 いずれにおいても現在ますます混迷の度を深めています。これらの状況は帝国主義時代の末期症状だと思います。
帝国主義時代が産み落とした1948年のイスラエル建国から66年 (私と同年) 経ちますが元からの住民を排除して建国され、敵対国に囲まれたイスラエルが今日まで存続できたのは偏に米国の支えがあったからです。米国自身は原住民を排除して西部に「辺境」を広げ、典型的帝国主義戦争によってスペイン、メキシコから奪って領土を拡大しました。ハワイ王国の乗っ取りは真に陰険なやり口でした。自国を追われた元ハワイ女王の悲しみは「アロハオエ」の名曲によって永遠の記憶を留めています。この大帝国主義国家、いわゆるSuper Power米国の庇護を唯一の支えとする小帝国主義国家としてイスラエルは耐え難い災厄をパレスチナ住民に与え続けています。
イスラエルのナタニエフ首相は「ハマスのロケット攻撃、トンネルによるイスラエル領への侵入の根を絶つ」ためと称して大規模な空爆や地上からの砲撃を続け既に300名近いガザ人の死者が出ています。市民生活の破壊は死者の数では測ることのできないほどひどいものです。
皆さん、上のナタニエフ首相の言い分をそれだけ聞けば真に御尤な事です。そこで留まると冒頭に掲げた思考の限界に陥ることになってしまいます。
[1] イスラエルが常時ガザに強いている封鎖は戦争そのものである。
このために地中海に面しているにも関わらずガザ人は漁業ができません。世界貿易時代の今日このような完全封鎖は戦争行為そのものです。皆様はナポレオンの大陸封鎖やヒトラーによる英国空襲、ソ連によるベルリン封鎖など歴史で習われたと思います。イスラエルによるガザ封鎖はガザの経済を破壊し、いかなる発展の芽をも摘むものです。仮に一発の銃弾が発射されないとしてもそれは戦争に他なりません。
[2]1967年に占領したパレスチナ地域の占拠
イスラエルはエジプトにはシナイ半島を返却して平和な関係を確立しましたがパレスチナにおいては返還どころか占拠を続け、パレスチナの土地にユダヤ人専用の入植地を既に何百箇所も建設し国際社会の非難にも関わらず拡大を続けています。これは正にプチ帝国主義ですね。北方領土をロシアに占拠され続けている日本人としてはパレスチナ人の無念さはよく理解できると思います。ユダヤ人専用の入植地の建設とは即ちパレスチナ人の土地の収奪と人種隔離政策です。 私は15年前に仕事で南ア連邦に行きましたが、Apartheit政策を放棄して、あらゆる人種(バンツー、ズールー、コヒサン、その他の原住民、オランダ人の子孫のボーア人、イギリス人の子孫など、言葉も何十種あり) が一つの国家建設に燃えている意気込みを感じました。ヨルダン河西岸にイスラエルが築いている長大な壁は南アフリカですらやらなかった露骨な人種隔離政策ではないでしょうか。
残念ながら私はナタニエフ氏を初めとするイスラエルの政治屋には大して期待できません。上の記述から分かるように彼等は典型的な政治屋の職業病にかかっているからです。
両国民の直接対話が最も確実な道
イスラエル、パレスチナ両国民の直接協力による平和の模索は始まっています。
Adam Keller氏の呼びかけをご覧下さい。
Stop the killing and destruction!
Cease the fire, lift the siege,
move towards peace!
Demonstration
Saturday, July 19, 2014 at 8:00 pm
It is forbidden to shoot at civilian
populations. It is forbidden and still it happens. Both sides do it. Hamas shoots on the population of
Two equal sides? Far from it. The State of
Israel has enormous military and economic strength. With massive financial
assistance from the
Gazans have no Iron Dome, no protection whatsoever against the death which
falls down on them from the air and the sea and the land. The State of Israel
is pounding
"Why are they shooting at us?"
Wondered righteously the outgoing President of Israel, Nobel Peace Prize
Laureate. "Why did they not make of
"We imposed a siege on them because
they are shooting at us," say the leaders of
There is no point to a ceasefire which
would simply restore the situation that existed two weeks ago. The situation of
two weeks ago was unbearable - a situation of a tight siege over the Gaza
Strip, causing suffering and economic suffocation and extreme poverty for the
majority of its inhabitants. The siege of
Continuation of the siege is a sure recipe for another round in a year or two.
Only the lifting of the siege on Gaza,
enabling its residents to come and go by land and sea and air, export and
import goods and develop their
economy, can open up for them a hope for the future. Only the lifting of the
siege can give a chance for peace and quiet on
On Saturday night Gush Shalom will join with peace and human rights organizations in a protest against the cruel and unnecessary war called "
Operation Protective Edge". Last week, an earlier demonstration on the same location was attacked by extreme right thugs. Organizers of the current protest have taken precautions to make sure this is not repeated - and of course, what happened will not deter us from expressing our position on an issue vital to our future.
As we were informed, demonstration marshals and stewards will be present on the spot, and anyone intending to come should follow their instructions regarding location, conduct of the demonstration and its dispersal, andrefrain from taking violent action from our side.
Contact: Adam Keller +972-(0)54-2340749
Stop the killing and destruction!
Cease the fire, lift the siege,
move towards peace!
Demonstration
Saturday, July 19, 2014 at 8:00 pm
二流の小者政治屋に指導されるけちくさいとは言え、あからさまな帝国主義 (最後にものを言うのは軍事力だという考え) であるイスラエルがパレスチナにもたらしている災厄は決して小さなものではありません。
帝国主義の克服は各国人民による直接対話、直接民主主義によって初めて可能だと思います。国家にぶら下がってメシを食う軍人、役人、政治屋にとって国際平和は失業を意味しますので国家主導では平和は達成されません。諸国民の直接国際交流と直接民主制が平和の最も確実な基盤となります。なぜなら自ら働き、物を生産し、交易して共に生きる人民には本来敵はいませんので。敵は国家が作るものです。安倍氏が一方的に価値観を同じくすると称する英米に対してもつい半世紀前には鬼畜米英と学校で教えていた事実をよく考えて貰いたいと思います。
イスラエルとパレスチナに真の平和が確立される時初めて世界は帝国主義の次の段階に歴史を進めたと言えるのではないでしょうか。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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【転送・転載歓迎】
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7.21 NGO緊急集会とキャンドル・アクション
STOP! 空爆 〜ガザの命を守りたい〜
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7月8日から始まったイスラエルによるガザへの軍事攻撃によって、死傷者の数は増
え続けています。イスラエル軍は人口密集地への空爆などを繰り返し、多くの女性、
子どもが犠牲となっています。一方、パレスチナ武装勢力も応戦し、イスラエルに向
けてロケット弾を無差別に発射しています。一般市民を意図的に標的にする行為は戦
争犯罪であり、絶対に許されることではありません。さらに16日、イスラエル軍はガ
ザ北部住民に避難勧告を出し、空爆を強化する姿勢を見せています。
7月21日に、開発支援、人権、フェアトレード、宗教交流など、さまざまな形でパ
レスチナに関わる市民団体が結集し、市民を巻き込む無差別攻撃を直ちに停止するよ
う訴えます。また、パレスチナ、イスラエル双方で犠牲になったすべての人びとへの
哀悼の意を表し、キャンドル・アクションを実施します。
場 所:明治公園 仮設ステージ
JR中央線「千駄ヶ谷」下車 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」(E25)下車 徒歩2分
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access086.html
※当日、公園内に誘導スタッフを配置します。
※少雨の場合も集会は決行します。
参加費:500円
【内容】 若干の変更の可能性あり。
・ガザからの訴え/日本からガザへのメッセージ
・多様な宗教界からの連帯と哀悼の祈り
・ キャンドルを使った人文字でのメッセージ
【主催団体】 (順不同)
ヒューマンライツ・ナウ/アーユス仏教国際協力ネットワーク/アムネスティ・イン
ターナショナル日本/パレスチナ子どものキャンペーン/ピースボート/セーブ・
ザ・オリーブ/パレスチナの子どもの里親運動/パレスチナの平和を考える会/APLA
/日本国際ボランティアセンター(JVC)/国境なき子どもたち(KnK)/サラーム・パレ
スチナ/パレスチナ・オリーブ/オルター・トレード・ジャパン
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特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of
Palestine(CCP)
〒171-0031
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: info@ccp-ngo.jp
Facebook: パレスチナ子どものキャンペーンnew
Twitter: @ccp_ngo
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21
Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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