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宛先:件名: 日中国交正常化40周年 ; 任意団体の貢献 ; NPO祭り
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来る9/29は日中国交正常化40周年です。
田中首相と周恩来首相が文書を交換して握手する光景を昨日のように覚えています。私は大学の地下の食堂のTVで実況中継を見たのですがそれはつい一週間前に政府からの依頼を受けてNEC横浜工場で急遽かき集めた衛星通信装置を北京に持って行って行事に間に合わせたものでした。その翌年に私はNECに入社し、定年退職まで衛星通信畑を歩みましたので何か因縁を感じます。
残念ながら日中国交化40周年は尖閣問題のために共に祝う雰囲気にはありませんが、これは全体かられば実に取るに足らない問題ではないでしょうか。日本固有の領土という人がいますがそれが日本の領土に組み込まれたのは1895年でした。それ以前は沖縄は琉球王国として独立していましたので固有の領土とは1895年以来の領土というのが正確です。また中国も台湾も領有権を主張し始めたのは周辺に石油資源があるとの調査が世に出てから、すなわち1970年ごろでした。お互いに針小棒大な主張は政治の浅はかさを感じます。この問題は40年前に周恩来首相と大平外相、田中首相が知恵を絞り、後にケ小平氏が分かり易く言った「解決しないという解決」即ち棚上げが唯一の解決だと思います。国有化にして立ち入り禁止にするのが良いのではないでしょうか。
民間交流の時代
日中国交正常化に先立ち米中国交正常化が達成されました。キッシンジャー氏が根回しをしてニクソン大統領が電撃的に中国を訪問して米中国交が正常化されました。当時私は時々ラジオで北京放送を聴いていましたがニクソン大統領の中国訪問を機にその前日までの激しいアメリカ帝国主義の非難がぴたりと止んだのにはあきれました。それ以前にモスクワ駐在の商社マンの奥さんが書いた「誰も書かなかったソ連」という本によって共産主義諸国のメッキがだいぶはげていたので、そんなに驚きはしませんでしたが。
米中国交正常化に引き続いて日中国交正常化が迅速に達成されたのはそれ以前からの日中間の覚書貿易と日中友好協会による民間交流の積み重ねがあったからです。その原動力は周恩来首相と日中友好協会会長の岡崎嘉平多氏との固い相互信頼でした。正式な国交はなくとも民間の交流と貿易は既に何年もの実績があったのです。
現在日中間の民間交流は当時とは桁違いに成長しています。日本に留学している中国人が3万、中国に留学している日本人が1万人いるそうです。東京を歩くとしばしば中国語が耳に入ります。仕事や観光で日中間を毎日行き来する人の数は見当もつきません。今日来10月に行く韓国ソウルの宿を検索していたら中国から一つ予約されたのを目撃しました。このように世界が一つになっている時代に「民族の伝統や文化を抹殺されて中国の属国になるのは厭だ」云々の石原慎太郎氏の言明(9/22東京新聞)は時代錯誤ではないでしょうか。
今後の世界はこのようなデマ屋に惑わされる事なく直接民間交流によって大きく前進して行くと思います。
NPO祭り
直接民間交流の推進機構は民間の任意団体やNPOだと思います。日本ではまだあまり市民に浸透していませんが来る9/29,30に日比谷公園で多数のNPOが集まり活動を報告します。
詳細は下記URLをご覧下さい。
http://fleamarket.or.jp/npo.html
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for
Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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