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件名: 日本が先頭を切って実現できる新たな段階の社会
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日本のエネルギー構想根拠
先週示した構想の根拠を調べるため橋本図書館で本を借りて読んでいます。
清水幸丸編著 再生型自然エネルギー利用技術 パワー社
風力は地球のエネルギーの流れ装置
太陽の平均地表エネルギーは赤道地帯が250W / m^2, 極地方の120W/m^2の差がありこの差のために大気の大循環が生じます。いわば風は地球規模のエネルギー循環装置であり私たちのイメージとは違って風は非常に安定しています。地表から100m以上とか海上では風は貿易風や偏西風という名がつけられる程安定したものです。もうひとつの恩恵は世界中何処でも利用できる資源である事です。
風車で得られるエネルギー流は[風車の面積]x [風速]^3に比例します。風速は通常秒速5mから10m程度ですので面積が取れればいくらでもエネルギーが得られます。既に実用化されているものでは羽の長さが100m程度の風車では2000kW程度の発電ができます。建設さえできれば風力のエネルギーは実質的に無尽蔵と言えるでしょう。更に詳細については下記URLをご覧下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB
討論型エネルギー公聴会について
2030年の原発比率0%, 15%, 25%の三者について抽選で選ばれた市民の意見を読むと皆どこかで聞いた事のある文句をオウム返しに言っているだけですね。自分の意見の根拠を誰も具体的な事実で裏付けていません。このような公聴会はいくら開いても群盲象を撫ぜるばかりで進歩がありません。公聴会に先立ち専門家が具体的な根拠に基づいて基本的事実を明らかにするのが良いと思います。あるいは市民の質問に専門家が答える方式も効果的だと思います。
私はエネルギー問題について自分が納得できる構想を立てたいと色々調べているわけですがその結果すっかり楽観的な気分になってきました。その理由は先週述べた構想にあります。調査研究には結構努力を要しますがその結果得られる知識は貴重なものです。
従来の社会の限界とその原因
現在シリアで起きている内乱では既に2万人が殺されたと言われます。民族紛争、領土問題、貧困問題などの社会問題の原因の多くは国家にあると思います。何万年もの人類史で言えばつい昨日即ち高々5,000年前に生じた国家は文明の推進役として強力に機能しましたが同時に数知れぬ不幸も生じて来ました。その端的な例は戦争ですがこの底知れぬ人間の愚昧の原因は実に簡単な事です。それは個人が自分の頭で考えず他人の説に盲従する事です。大衆扇動の天才のA.ヒトラーは「大衆には分かりやすい短い文句を繰り返し出せ、それが真実であるかどうかは関係ない。際限なく繰り返せば真っ赤な嘘もやがて疑うべからざる真実となる」と言いましたが何という恐ろしい真実でしょうか。前述の政府主催の公聴会を見ると残念ながら一般大衆はこの半世紀の間大して進歩していないなと感じざるを得ません。
現在ギリシャが直面している財政赤字問題はEUばかりでなく米国も、日本も直面している問題だと思います。赤字国債を発行して国家予算を組むやりかたはもう限界に来ています。現在食料価格が高騰していますがその原因は米国のとうもろこし地帯の旱魃による不作に加えてもう一つの原因は投機だといわれています。その投機資金の源は各国政府が景気対策に出した公的資金だそうです。国民は知らない間に自分が税金を払っている国家のために投機で苦しめられ銀行にあずけた預金で国債を買っているわけですが積もり積もった累積赤字は既に限界を超えています。従来の方法が限界に来ているのは明らかです。従来のやり方を続けては消費税をいくら上げても追いつかないでしょう。
新たな社会
国家は外交、防衛、国民福祉、立法、司法に機能を限定し、都道府県は廃止し、行政は基礎自治体、即ち市
町村が行う。高度に発達した交通、通信網を活用して市町村も国も直接民主制を行う。外交は国だけに任せず各国の国民が直接国民交流を推進して平和な世界を構築する。
私が直接民主制を説くとその実現可能性を否定する人がいますが実は日本はその一番手になり得る国だと思います。この時期には日本全国津々浦々、夏祭りや盆踊りがありますがこれは直接民主制そのものです。私は外国語が好きで学んでいますがひとつ気づいたことがあります。中国語も韓国語も親戚のおじ、おばと赤の他人のおじさん、おばさんとは全く異なる言葉です。その点日本語はおじさん、おばさんとは親類と赤の他人を区別せず同じ言葉が使われます。それは日本が原始共同体からいきなり文明時代に入ったからだと思います。姉のアマテラスに乱暴を働いた弟のスサノオが神々の裁判によって地上に追放される日本の神話が描くのは直接民主制の原始共同体の状況です。この意味で私は日本が新たな二十一世紀社会を築く一番手になり得ると考えています。
案内
全国空襲被害者連絡協議会結成2周年の集い
時 8月15日 13:00-
所
プログラム
講演 鎌田 慧 3.11東日本大震災福島第一原発事故が問うもの
自由討論 ゆがんだ戦後処理を正すために
参加費 500円(資料代)
私は1945年2月10日の東京大空襲を始めとする全国の空襲で生じた戦争孤児や満州、中国に遺棄
された日本人の子供達に対して日本国が行わなかった救済、その不作為は同胞に対する裏切りだと
考えています。一人を殺せば犯罪だが一万人を殺せば英雄になる、強きを助け、弱きを苦しめるのは
民主主義が未熟な国家の本質的な欠陥だと考えています。
突如両親を失った戦争孤児はこの世の地獄を生きましたがその方々も今や後期高齢者です。その方々
の経験をよく継承して将来に生かすべきではないでしょうか。
残念ながら私は当日宮崎に帰省している予定です。
どなたかご興味があれば参加願います。
全国空襲被害者連絡協議会については下記URLをご覧下さい。
http://www.zenkuren.com/index.html
以下前回の日本エネルギー構想の概略
[1] 内陸部の家庭1,000万世帯は森林資源を燃料とするエネルギー地産地消。
[2] 沿海部の家庭と産業のエネルギー源は洋上浮体風力発電。
[3] 電気の遠隔送電は最小化し、エネルギーはできる限り地産地消。
[4] 自動車は電気とアルコールのハイブリッド。
- アルコールの駆動力の弱さは電気モーターでカバー、加速性能を確保。
- 運転距離を伸ばすにはアルコールを使用。
100km程度までは電気だけでも行けますがそれ以上に距離を伸ばすには一次動力発生機関が必要。
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太陽電池は昼間の電力の余剰を蓄電し夜間の使用に供する。
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家庭用Cogeneration system
家庭用エネルギー自給システム
太陽電池と蓄電装置、電気自動車、木質チップ=ガスエンジン=発電及び発熱システムで電気と熱を自給自足できれば送電線が不要になり、今回否応無く課せられる電気料金の値上げ問題も無くなります。
沿海部の大都市圏では主力のエネルギー源は浮体洋上風力発電を用いる。原発はゼロ、既存の火力発電、送電システムはそのまま再利用する。風力は昼夜ほぼ一定の電力を発生すると考えられるので電力使用量の少ない夜間は蓄電し、それを昼間使う。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for
Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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