差出人: OsI
[osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
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宛先:件名: 日本の持続可能なエネルギー資源、森林と海上風力
皆様、
今回得られたデータで日本の森林資源による持続可能なエネルギーは
森林資源
3,000万m^3 = 2,000万ton ----- 日本で毎年間伐しなくてはならない木材量6,000万m^3の半分
枝葉 =
500万ton
----- 推測
合計 2,500万ton
前回の資料では180世帯(二人暮らし200kW.h/月)を支えるのに年間約500tonの木質chipが必要でしたので日本全国では 2500万/ 500 x 180 =
900万世帯
にエネルギーが供給可能な計算になります。これは電気ばかりでなく熱利用も含んでいます。
ちなみに日本で間伐と本収穫により毎年生産しなくてはならない木材は年間6,000万m^3ですのでこれはその1/3を燃料に回すとした場合の計算です。
風力
日本風力発電協会の試算によると
陸上
168,900MW (原発63基分)
洋上(着床式)
93,830MW (原発35基分)
洋上(浮体式)
519,490MW (原発195基分)
前記の森林資源を活用する場合の総電力が5,000MWですので風力発電のPotentialの大きさが分かります。
また現在日本にあるすべての発電所を合計した全電力設備の総発電能力が198,070MWですから上の洋上浮体式風力発電だけでそれを遥かに凌駕しています。
洋上浮体式発電は九州大学が中心になって博多湾で既に実験をしています。次は玄界灘でより本格的な実験の上で実用化する見込みです。浮体は太陽光発電、生簀による魚の養殖など多目的利用も可能です。見学したい方は博多湾プロジェクト、経塚教授に連絡願います。
結論は
[1] 日本は自然エネルギーによる自給自足が可能。
[2] 原発はおろか火力発電も不要。
[3] 自然エネルギーの潜在資源はふんだんにあり、エネルギーの一大輸出国になる事も可能。
[4] 山間部は森林資源、海岸部は浮体式洋上発電が最適だと思われます。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human
Network for Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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From: Etsuro Mori
[mailto:etsuromori@jcom.home.ne.jp]
Sent: Monday, July 02, 2012 4:49 PM
To:
Subject: RE: 秩父Biomass発電見学報告
市吉さん
吉田元気村でのBIOMASS発電+給湯の実証実験に関する大変興味深いREPORTありがとうございました。
間伐材や建築廃材という廃棄物を資源に変え、電気や熱をGENERATEできるのですから1石2鳥ですね。
効率的かつ大規模にやれば電力を地域の生産物として販売することも可能となり、日本に原発は不要となるでしょう。
ちなみにラオスの最大の輸出品はメコン川で発電した電力です。またSWEDENでは既に2010年度に電力の32%がBIOMASSだそうです。
http://www.renewableenergyworld.com/rea/news/article/2010/06/biomass-generates-32-of-all-energy-in-sweden
林野庁も東北地方で昨年の大震災の廃材を使用した発電と温水の供給についての検討を行っていますが技術的、経済的にFEASIBLEかつSUSTAINABLEであることはスェーデンの例で証明されており他の省庁と協力し早く実現への環境づくりをしてもらいたいと思います。
森悦郎