人世網
宛先
市吉修 他
転送歓迎
配信不用の場合はお手数ですが返信にてお知らせ願います。
二十一世紀人世研究会は人が全国どこでも学び、働き、生涯元気に生活できる世界を研究する会です。
返信または全員に返信により皆様の情報交換をお願いします。研究しながら二十一世紀を楽しく生きま
しょう。
今週はとても速く過ぎた
と感じました。2/18-19に研究会があったからです。プログラムは下記URLをご覧下さい。
これはもともと沖縄で開催予定でしたが、新型コロ対策のためすべてon-lineで行われました。Zoom,
Teams両方のシステムを使いました。発表、質疑応答とも集まって行うのと大差なく、札幌から沖縄
まで飛んでいく手間に比べれば遥かに楽です。On-line研究会はインターネットの有効性を端的に示す応
用です。半世紀余前の米ソ冷戦時代に米ソ政府間に直通電話回線が引かれて緊張緩和に役立った事を思
うと隔世の感があります。
生田哲著 脳地図を書き換える 東洋経済新聞社
を読みました。私が若い頃には人間の脳は成人後は成長せず毎日10万個の細胞が死滅するため老後の知
力低下は避けられないというのが常識でした。今日では脳科学の進歩によりこれは全く誤りである事が
明らかになっています。以前ロシア生まれ、米国育ちの女の人が車いす走で全8種目金メダルを狙える
位置にいる事を報告しました。彼女は生まれながらに両足が無かったのですが本来足の制御を行う脳地
図の部分に手の制御を行う機能が拡張して普通の人よりも遥かに細かく車いすの制御ができるのだそう
です。人間の脳は何歳になっても増殖しかつその機能分担地図を再構成する可塑性を保っています。
考えて見るとあらゆる技能についてこれはあてはまると思います。子供の頃さんざん苦労して自転車に
乗るのを覚えましたが、それは脳内に自転車に乗るのに必要な処理回路を形成する過程であったと思い
ます。ひとたび覚えるとそれは一生使えます。
孫達はふたりで頓珍漢な会話をしてよく遊んでいます。これは無数の例文を造って言葉を習得している
のだと思います。よく外国語は若い時にやらないと習得できないという人がいますが大人でも孫達と同
じくらい練習すればどんな言語でも習得できるでしょう。同じ事はあらゆる芸能、学問についても言え
るのではないでしょうか。
鬱病の治療も一頃RSSIという抗うつ薬が切り札とされましたがどうも薬物依存症状を来して逆効果に
なる場合もあるようです。薬よりも気の持ち方、生活の改善の方が結局は良い治療法なのではないかと
思います。脳の可塑性が悪い方に働いて脳内地図を固定化したのが病気だとすればそれを良い方に働か
せれば脳は変化して病が治癒するのだと思います。具体的には音楽、絵、手芸、散歩、運動要するに好
きな事をして楽しむ事です。日記をつけるのは心の思いを掃出す事により安眠にも有効です。
人と世の網
上述の脳と通信網、交通網その他政界、文壇、学会など人の世界の間には著しい類似性があると感じま
す。人は個人の身体から、人の集まりに成る社会に到るまで様々な網の中に生きているのではないでし
ょうか。上述の生田氏は「明日の脳を作るのは今日の関心と習慣」だと言われています。Internetの語
源はInter-networkであり網の繋がりは網であるという思想に基づいています。すべての道はローマに
通じ、Internetに繋がらない網は公的通信網の資格はありせん。世の中に人は如何に生きるべきか愚見
を以下の駄作にまとめてみました。
人世網
蜘蛛の巣にかかれる虫のごと人は
因果と縁起の網に捕らわる
捕わるる網を捉えて務むれば
人は世に立つ道ぞ開けむ
人生大道
人は違いを受け入れて
己が道を歩むべし
如何なる道を歩むとも
進まば世界が広がらむ
各々異なる地にありて
あまねく道を求むれば
道はつながりて大道となり
人は行き交ひて共に生きむ
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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