差出人:   Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>

送信日時:             2020628日日曜日 12:07

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件名:      情報通信網の活用

 

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情報通信網の進歩を振り返る

今日の情報通信網の基礎は1948年のBSTJ(Bell System Technical Journal)に載ったトランジスタ

の発明とC.E.Shannonの「通信の数学的理論」と題する論文による情報理論の確立でした。トラン

ジスタはそれまでの真空管に置き換わって電気製品の「固体化」が進みました。私が就職した1973

頃は多数のトランジスタを集積した回路を写真技術で一挙に大量生産できる集積回路 (integrated

circuit, IC)の技術革新が著しく大規模集積回路LSIからVLSI(Very LSI)更にULSI(Ultra LSI)など

用語が足りなくなる程の歴史的な急速成長を遂げました。

 

更なる段階の発展の源の一つは1980年代に普及したマイコンとその発展の上に1990年代に普及しだ

した個人用computer即ちパソコンでした。

 

もう一つの変革は通信網が回線交換からpacket交換に置き換わって来た事です。回線交換は電話と共に

発展したもので通話ごとに線と線をつなぐ伝送路接続網です。これに対してインターネットはパケット

交換網であり、通信網には回線とか接続とかの機能はありません。情報はpacketと呼ばれる定型のいわ

ば封筒に包まれています。パケット交換機はパケットを宛先(address)の方向に転送するものであり

routerと呼ばれます。パケット交換網は回線交換網に比べて動作が簡単で伝送路を共用するので効率が

良いのですが網が混んでくる(輻輳)と遅延が大きくなったり、packetが途中で廃棄されるのが難点です。

光伝送技術による伝送路容量とcomputerの演算速度向上による処理容量が極めて急速に向上した事が

その実用を可能にしました。

 

インターネットは音声、画像その他の情報のDigital化、符号化、packet生成等の処理を通信端末即ち

利用者のPC,携帯通信機、放送受信機の中で行います。情報源符号化から再生まで途中の伝送を除く情

報通信の機能の大半を末端で行うのが今日の通信放送網の特徴です。

 

インターネットの応用は基本的にHP(Home Page)と電子メール(e-mail)だと思います。何れも網の基本

的な形はClient-Serverです。Clientは利用者であり、serverはサービス提供者です。Skype, Facebook,

twitterその他最近Teleworkでよく使われるzoomなどもすべて基本的な形はClient-Serverですね。

以上の歴史を振り返ると過去半世紀の情報通信網の発展は通信communicationcomputerの融合即

C&Cだと言えるでしょう。C&Cの提唱者の小林宏治氏の予想を遥かに越えて発展しました。

 

現在の情報通信網の特長と活用法

(1)          Serverと端末に大量の情報を蓄積可能

(2)          何時でも必要な時に利用可能(On demand)

(3)          Internetは文字通りNetworkNetwork(拡張性、汎用性)

(4)          Dataの複製機能により一対一だけでなく多対多(group)の通信が可能

(5)          HP等のServerの蓄積機能によりOn-demand通信、一種の放送(pull)が可能

(6)   e-Mail serverによりpush型通信(配信)が可能

 

提案

MG(mailing Group)もインターネットの典型的な応用です。On-demandGroup通信の機能を活か

して皆様の積極的な情報交換をお願いします。数行の通信でも貴重な情報となる場合があります。

「全員へ返信」によりgroup内の情報交換が可能であるばかりでなく「転送」により情報の届く範囲が

何倍にも拡大し、「返信」機能を用いて新たなgroupの生成、発展の可能性もあります。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    

* Human Network for Better 21 Century      

*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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