Re: 健康生活- 心の持ち方

 

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2022/10/16 12:52

 

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言葉は単なる符号にはあらず、言葉は人間が作りたる世界なり

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前回ノーマン・カズンズの笑の治癒学を紹介しましたが、今回は三年前76歳で亡くなった英国の物理学

Stephen Hawking の例を紹介します。

https://en.wikipedia.org/wiki/Stephen_Hawking

 

私が紹介するまでもなく彼は世界的な有名人ですが、私はその自伝を読んで感じた事があります。

彼が通った学校ではガリ勉を軽蔑する風潮があり、彼もあまり勉強しなかったのでやっとのことで名門

Cambridge大学に入学できたそうです。大学院に進んだ頃に体を動かすのにぎこちなさを感じ、ALS

診断されました。余命二、三年と言われましたが、既に婚約者もいたので生活のためにも必死に一般相

対性理論の勉学を始めました。そして二、三年すると病気の進行が遅くなったのです。

 

S.Hawkingの偉業については前記HPやその著書 A short History of Time, Black Holes and Baby

Universes等をご覧下さい。

 

私に興味があるのは何故彼の病気の進行が遅くなったのかという事です。それはおそらく物理学特に宇

宙論について頭脳を活発に動かしたからではないでしょうか。最後は瞼の他は殆ど体が動かなくなった

ので決して病気の進行が遅くなったわけでもないと思いますが、研究においては稀に見る長命を保った

のは一重にその頭脳の活動のせいでしょう。

 

前回紹介した健康法としての体操、鍼、灸、按摩、爪もみ、足裏マッサージ等は全身の感覚器官から脳

への刺激と逆に脳からの全身への運動指示が作動します。ALSやフグ毒中毒においては感覚系は全く正

常であるが、運動系が機能しないのが問題です。東北大学の川島隆太先生は本の朗読という方法で認知

症の治療をしていますが、実際にその方法で認知症から回復した人の回想によると病気の間も回りで起

こっている事はみんな分かっていた、ただ自分の方からの行動を起こす事が出来なかったのだそうです。

 

受動系は問題無いが、能動系が不完全となると思い当たる事のある人は多いのではないでしょうか。生

きがいが無い、やりがいが無い、面倒くさいとか幾らでも理由をつけて能動系が運動不足を来している

のが多くの現代人の病気の原因であろうと思います。能動系が不活発だと受動系が過敏になります。

アレルギー、花粉症、気管支喘息、神経衰弱などは感覚系の過敏が原因ではなすでしょうか。体が痒い

のは実はそこに免疫細胞が集まってちゃんと体を治していますという信号であり、言わば「掻くな」と

言っているのにそこを掻くとますます痒くなり、免疫の暴走が起きてしまいます。痒い所に手を当てる、

或いはそっと撫でる、あるいは他の事をしていればたいていの痒みは薄らぎ数日で消えてしまいます。

感覚系の過敏に起因する多くの現代病も似たようなものではないでしょうか。私は原始人は自然の中で

否応もなく心身を動かして生きたので概ね健康であったと考えています。S.Hawkingは体は自由に動か

せなかったけれども心を徹底的に動かした事が研究の偉業と長命につながったのだと思います。

 

以上の考えを次の駄作にまとめました。

 

心には 常に保たむ 学芸と

良き思い出と 将来の夢 

過去は現在も 未来は既に

心にあるなり

 

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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