健康生活ー歯

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2023/02/11 21:25

 

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今週火曜日に奥歯が痛くて

ものが噛めなくなりました。この歯には色々な思い出があります。

 

親不知

私がまだ学生の時に奥歯が痛くて翌朝歯医者に行ったら親不知が生えかかっているとの事。親不知は虫

歯に成り易いから抜いた方が良いと言われましたが、怖くてそのままにしておきました。会社に就職し

てから案の定その親不知が虫歯になっただけでなくその隣の歯まで道連れにしてしまい、両方抜く事に

なりました。それは何とも言えず寂しかったですね。そこで毎食後必ず歯磨きをする事にしました。

 

歯周炎

入社して十年目に米国勤務になりました。この時Washington, D.C.の歯医者にかかったところ歯周炎

(perio-dental disease)にかかっていると言われ、レントゲン写真では上記の歯の部分の骨が溶けている

のがはっきりと示されました。そこで歯全体を4回に分けて手術しました。その時手術した部分はしん

とした静寂、未手術の部分は無数の微小体が蠢く喧噪と明確な違いを感じました。この時Dental floss

の使用法も伝授され以来それを実行しています。

 

痛くて物が噛めないので歯医者に行こうかなとちらと考えましたが以下の理由で様子を見る事にしまし

た。

 

奥歯を噛む

のが歯の健康に良いと私が小学生の時学校で行われた校医の歯医者さんのお話で聞いた事を記憶してい

ます。

 

歯は一本も抜くな

これは父が戦前朝鮮で警官をしていた時配付されていた家庭医学の本、通称赤本に書いてあった事です。

この本の著者は築田さんという日清戦争中の衛生兵上がりの人です。学歴が無いとして正統派医学界か

らは見下されていたのですが、一般利用者の評価は高く、金剛山のあたりの僻地に赴任する父達には全

員に配布されたそうです。私は子供の時父のこの本をよく読みましたが、そこに歯は一本も抜くなとあ

りました。それではどうするのか、

(1) 歯茎のマッサージ

(2) 血液の酸化(acidosis)の防止

 血液が酸化すると歯や骨からカルシウム分が溶けだして弱くなるばかりでなく、血液の粘度が上がっ

て血管が詰まり易くなるなど害が甚だし。予防法は過剰な肉食を避け、野菜類を十分に食べる事。梅干

しはそれ自体は酸性でありながら実はアルカリ食品であると読んだ記憶があります。

 

赤本に書いてある事で当時の正統派医学と異なる方法がいくつかありました。一つは火傷の治療です。

赤本は一刻も早く冷水で冷やせと言うのに対して当時の権威筋は決して水に濡らすなとしていました。

現在では赤本の方法が医学の常識となっています。

 

家庭の医学書としての赤本シリーズは現在も続いているようですね。

 

以上の事を思い出して痛む奥歯をそっと噛みしめると、ズキンズキンと血の巡りを感じました。一日中

折りに触れてそれを繰り返すとやがてズキンズキンとする感覚も薄れ痛みも消えて普通に噛めるように

なりました。

 

私の父は戦争で軍隊に引っ張られている間に歯を悪くしたそうで早くから総入れ歯になっていました。

私は中学生の時、町の補助で虫歯を全部治療して頂きました。その時詰めてもらった歯は半世紀以上過

ぎた今もすべて役だっています。親不知の道連れにされた奥歯以外はすへて自分の歯です。最後まで自

分の歯でものを食べたいと思っています。

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

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