差出人:  OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:           2018520日日曜日 20:47
宛先:     
件名:     札幌便り、アイヌ語、言語と人間、北朝鮮の脅威、日本の問題と進路
 
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羊蹄山(蝦夷富士)
を巡る日帰りツアーに参加しました。北海道の山にはまだ雪が残っていました。桜は今が盛りで遠くからでも山桜の
場所が直ぐに分かります。支笏湖の風は冷たかったけれども新緑の森と野の花は正に春爛漫の今日この頃です。
 
アイヌ語
の書物を古本屋で探しましたが全く見当たりませんでした。諦めてインターネットで調べて分かったのは北日本、
千島列島、樺太の広大な地域で使われていたアイヌ語と他の言語との関連は不明だそうです。今日本でアイヌ語
を母語とする人は殆どいなくなり既に絶滅したとも言える言語ですが研究者の努力により多くの録音、記録資料があり
、言語の保持、復活は可能だと思います。
 
西洋では話し言葉としては殆ど絶滅したラテン語が学問においては国際語として長く用いられました。また1948年の
イスラエル建国においては既に死語に近かったヘブライ語を標準語として復活させた例もあります。
 
人造語としてはエスペラントがありますし、コンピュータ言語としては極めて多くがあり、栄枯盛衰を繰り返しています
。言語とは畢竟語彙と文法です。
 
言語と人間
子供の言語習得の過程は不可思議ですが何も神秘的なものではないと思います。幼児が立って歩く事を習得する
過程も同様に不可思議です。それは魚が水中を泳ぎ、鳥が空を飛ぶのと同様に不可思議ではあるけれども合理的
な過程です。つまり自然法則の認識とそれを利用する技術の体得です。
 
言語の習得は基本的に
(1)         対象の区別と命名----------- 名詞 -------------------------  基礎的概念
(2)         対象間の関係の定義と命名--- 形容詞、動詞、副詞、冠詞,時制 ---- 発展的概念
の二つの過程の繰り返しから成ると思います。
 
発展的概念は更なる概念の発展につながり、人間の知識は指数関数的に成長しその限界は人間の無知、無経験
により制限されます。正しい知識の発展の道は古代ギリシアの哲学者ソクラテスが教えた「汝の無知を知れ」の通り
です。
 
時に言語が神秘的に見えるのはその仮想性にあると思います。言語の根は現実にあるのですが、概念は相互関係
により定義されますので元の現実から離れて抽象的な概念となります。自然数-->整数-->分数-->実数-->複素数
の過程は全く論理的な発展です。全く非現実に見えながら実はそれによって初めて科学技術が成り立ち機械の設
計が可能になるのでより深い現実に根差している事は確かです。 
 
西洋の言語の多くはインド・アーリア語であり深い所でつながっていますが、バスク語は回りの言語と関係が見られず
、また人々の遺伝子の上でも違いが見られると聞いた事があります。一説によるとバスク人はクロマニヨン人の子孫
だと言われています。
私は英国在住時にウェールズに旅行した事があります。ここでは放送でもゲール語のチャネルがあり、道路標識も
英語とゲール語が併記されていましたが見た目には両語の間に殆ど関係が感じられませんでした。
 
おそらく原始の世界には多くの地域で独立して言語が発生したが、農耕と牧畜の始まりにより出現した国と国の争い
と征服に伴い言語も広がるものと消滅するものが生じたのでしょう。
 
北朝鮮の脅威
トランプ、金会談がどうなれ、北朝鮮の脅威は常に存在します。しかもその原因は日本国内にあると考えています。
私は百発百中核ミサイルを補足し、しかもそれを発射元に返す事が宇宙ロケットのドッキング技術を応用すれば可
能である事、それにより「核保有」が無用の長物となり、人類は核兵器の脅威から解放される事を示す技術論文を書
き、126日に電子通信情報学会の研究会で発表しました。その論文を添えたeメールを防衛省、首相官邸、
JAXAなどに送りましたが全く何の返事もありません。
防衛省はイージスashoreというミサイル迎撃システムを一千億円近い膨大な金で米国から買おうとしていますが、
国内の技術の芽を無視して一方的に米国に依存するのは安倍自民党政府の決定的な弱点だと思います。
これは第二次世界大戦時にレーダ技術で決定的な遅れを取り、戦争に完敗した帝国海軍が八木宇田アンテナの
存在を米軍捕虜の尋問から知ったのと同様の愚行だと思います。
私は提案技術の内、ミサイル発射を即時検出する衛星システム、日本から遠隔追尾する長距離レーダシステムに
ついては自分の専門ですので確信がありますが、宇宙ロケットに関しては門外漢なので途方にくれています。
だいたいその分野の本も少ないので先月東京に帰った時に八重洲book centerで一冊買い、更に小出昭一郎氏
の「物理学」で力学を復習している所です。
この分では宇宙ロケット部の技術の開拓にはかなり時間がかかります。その道の専門家がやれば一週間で目途が
つく問題であるのに。従って北朝鮮の脅威の原因は北朝鮮にはあらず、日本国にありと訴えます。
 
日本の問題と進路
今日のNHK specialは「縮小日本の衝撃、労働力激減、、」というものです。おそらく半世紀前には数十人の若者で
一人の老人を養ったが、今や二人で、将来は一人云々というものでしょう。
実は労働力は豊富にあります。それは失業中の若者と定年退職者です。失業中の日本の若者は自己発現可能性の
、老人は長年培った経験と知識の無駄が実に膨大だと思います。日本の大学は博士号、学校は教員免許の有無
により一般社会人が自分の専門分野の学問を教育機関で教える事すら制限しています。自ら手足を縛って動けないと
叫んでいるのが今の日本の姿ではないでしょうか。
 
従って日本の行くべき進路は明らかでしょう。
(1)         自分の手足の縛りを解いて、自由に活動する環境を作る事。
(2)         平和憲法を活かし、世界に永世不戦を宣言して平和主義に徹する事。
(3)         防衛技術の研究開発を進めて米国一辺倒から自立すると共にそれを世界に広めて帝国主義の段階から
     世界を前進させる事
 
などではないでしょうか。
 
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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