差出人: OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2018年5月13日日曜日 23:18
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件名: 札幌便り、アイヌ文化、 ホモサピエンスとネアンデルタール人、集団化の難点の克服
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札幌に帰りました。
前の月曜日に孫の一人を連れて私達は札幌に帰りました。札幌はまだ桜の花が残っている所もあり、道端にはタン
ポポが咲き、正に今が春です。
アイヌ文化
昨日北海道博物館に行きました。私は先住民のアイヌ文化を知りたいと思ったからです。私が小学生の時アイヌ人
が学校に来て踊りや歌を披露してくれました。
ぴりかぴりか
たんとしり ぴりか
いなんくる ぴりか
ぬけくすねー
ぬけくすねー
という歌を今も覚えています。札幌に来て北海道産の米の一つにぴりか米という銘柄があるのを知り、ますます興味
が湧いてきました。
また同じく小学生の時、学校で「コタンの口笛」という映画を見ました。詳細は忘れましたが、アイヌ人への人種差別
や不当な財産の横取りが行われた場面等を覚えています。
ホモサピエンスとネアンデルタール人
今日のNHK special人類の誕生のテーマは「ホモサピエンスとネアンデルタール人」でした。中東からヨーロッパに
かけて長く共存した二つの人類のうちどうしてホモサピエンスが生き残り、ネアンデルタール人は絶滅したのか。
個人としてみると体力、知力共にネアンデルタール人が勝れているのになぜ人種としては絶滅したのかは大きな謎
です。番組は宗教による集団化能力がホモサピエンスの文化的発展力を強化したとしていましたが、私は多少疑問
を持ちます。最初に死者を花で飾って葬ったのはネアンデルタール人ですから初めて宗教を持ったのも彼らでしょう。
私も集団化が鍵だという気はします。古代の部族は部族内の婚姻を禁止する集団として成立していました。血族結
婚の害を早く気づき、婚姻相手は必ず集団以外から求めなくてはならない部族制度は確かにホモサピエンスの
集団的発展能力を強化したと思います。おそらくネアンデルタール人は個人が強いから独立した生活様式を保持
したのに対して弱いホモサピエンスは集団の力に頼るしかなく、結局それが文化の発展を促進したのでしょう。
日本人には誰でも2%くらいの比率でネアンデルタール人の遺伝子があるそうです。ある種のウイルスに対する免疫
、肌を白くする遺伝子などです。故郷のアフリカを出たホモサピエンスは中東でネアンデルタール人と隣り合って
生活する間に混血し、白い肌を得て、寒冷地に広がる能力を獲得したのでしょう。
集団化が現生人類の利点だとするとそれはまた欠点でもあります。集団の内では結束するが、外とは対立、時に抗
争する党派心です。これをうまく利用するのが政治屋です。内に分割統治、即ち国民を分断して相争わせ、外に敵
を作る事により国民をまとめて自分の支配力を強化します。
集団性の欠点の克服は各人の個性の発揮にあると思います。集団の違いを越える最も汎用的な価値は畢竟各人
の人間性にあります。人間には本来上下も敵もありません。これらはすべて集団化に起因する後天的な付随物です。
集団の内と外とに関わらず各人の個性を尊重して直接民間交流を進める事が必要ではないでしょうか。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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