滑り摩擦と転がり摩擦
2025/02/23 23:35
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足車即ちキックボードの車輪を台車用の物にして大人の使用に耐えるものを私はもう四半世紀の間愛用
しています。もう何台か乗りつぶして車輪を交換しています。地域のDIY shopではばら売りの車輪がベ
アリング無しの物しかなかったので止むを得ず後輪だけ滑り摩擦のものにして二年程使ってきました。
先日ベアリング付きの車輪をばら売りしていましたので早速買って後輪を交換するとやはり遥かに軽く
感じられます。同時に速度も上げられます。これなら2011年の東日本大地震の時新宿から相模原まで約
50kmの道を5時間で走破したように関東一円からいざとなれば自分の足で帰って来る事ができると思
います。いざとなれば電車にもバスにも頼らないこの自由度が何とも愉快です。
摩擦というものは考えてみると不思議なものです。
重い物を橇に載せて運ぶ事はおそらく原始時代からあったと思います。これによってその物の重さより
も小さな力で引いて運ぶ事が可能です。北米原住民は二本の棒に物を載せて馬に引かせていました。自
力で車を作る事が出来なかったのですね。そういえばあんなに高度の文明を築いたアズテク、マヤ、
インカ社会にも車は無かったようです。日本では古代には牛車が貴族の乗り物でしたが、その後の歴史
で車は姿を消し、江戸時代の末期まで交通機関の代表は籠でした。何故このような技術の退化が起った
のかは注意すべき事てはないでしょうか。即ち孤立は技術の前進を阻むどころか退化を持たらす。
古代エジプトのピラミッド建築では巨大な石を橇に載せ更にコロを使って運搬していました。車輪は古
代オリエントで発明されると戦争の在り方を一変しました。その車輪は今でも使われています。私が小
さい頃田舎では子供はあらゆる遊び道具を自分で作っていました。年上の従兄が自分で車を作りました。
車輪は丸い木の中心をくりぬいて作りました。そこに山芋のぬるぬるを塗って潤滑を良くしていました。
従兄の車にまたがって坂から滑り降りて遊んだものです。
滑り車は偉大な発明です。内径の半径をr,外径のそれをRとすると内径が2πr滑る間に外径は2πR転
がります。即ち距離でR/rの利得があります。更に内径にball bearingを入れればすべて転がりになり
各段に摩擦は減少します。
しばらく前にTVでice skatingではなぜ摩擦が小さいのか最近解明されたという番組を見ました。それ
は氷の表面の分子がある程度自由に動けるため、丁度固い床に砂を蒔いたのに似た状況になるので滑る
のだという事でした。即ち滑りというより転がりですね。
摩擦にはまだまだ解明すべき事が多々ある様です。
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+ 市吉 修
+ 二十一世紀を楽しく生きよう会
+ HP ; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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