国家宗教の悪

 

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2024/02/04 16:06

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国家宗教の悪

と題する小論(英語)HPupしましたのでよろしければご覧下さい。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Evil%20Nature%20of%20State%20Religions.pdf

 

概要

 

人間とは何か

他の動物と比べて人間だけが行う事は物と情報の交換を行う事、弱者を保護し、特に死者を葬り、墓を

立てる事です。人類進化史上何時からヒトは人間になったかを問えばネアンデルタール人は確実に人間

でした。何故なら彼らは死者を野の花で飾って葬ったからです。

 

原始宗教

祖先崇拝

ネアンデルタール人は明らかに「あの世」の観念をもっていたのでしょう。ここから生ずる自然な宗教

はまず祖先崇拝だと思います。私も毎朝両親その他の仏前に手を合わせてあの世の冥福と共にこの世の

平和と繁栄、幸福を祈っています。

 

日本には神道、仏教を始め多種多様の宗教がありますが、基本は原始時代以来の祖先崇拝だと思いす。

 

原始時代は平和だった。

私達は昨年青森市の三内丸山遺跡を訪れました。ここはB.C.3900-2200の長期にわたって人が居住した

土地です。1700年間に戦争の痕跡は皆無です。

 

文明は戦争と国家の誕生をもたらした。

佐賀県の吉野ケ里遺跡は二重の濠を巡らした環濠集落であり、高い物見の塔や巨大な建物、首の無い人

骨など4世紀の日本は絶えざる戦争状態にあった事を語っています。村と村との戦争は勝者が敗者を支

配するより大きな村を生じます。この過程はやがて国の誕生に行きつきます。そこでは王が神官、武官、

平民、奴隷を支配する階級社会です。原始時代の自由と平等は文明によって失われてしまいました。支

配者はすべての権利を持ち、被支配者はすべての義務を負う社会は明らかに人道に反する不自然な社会

です。

 

国家宗教

上の非道と不自然を合理化するのが国家宗教です。古代国家はどれも宗教国家でした。王は神であるか、

神に仕える第一神官でした。古代日本では天皇は天照大神の子孫であるとされ、全国各地の由緒ある神

社は大和朝廷によって朝廷の支配を合理化するように乗っ取られました。日本書紀は天皇家の支配の正

当性を主張し、中国、朝鮮に対して国家成立を宣言するためのものであったと思います。

 

ユダヤ教

古代の国家宗教の中で現在まで続いているのはユダヤ教でしょう。イスラエルはユダヤの神によってナ

イル川からヨルダン川までの地はイスラエル人に与えられたと主張していますが、迷妄も甚だし。彼ら

の旧約聖書自身が、彼等の祖先は古代都市ウルから出発してチグリス・ユーフラテス川を北上してシリ

ア南部に到り、地中海沿いに南下してパレスチナに来た事を創世記に明記してます。

 

更に時代が下ってエジプトのある奴隷の集団が予見者モーゼに率いられ、パラオの支配を脱して紅海を

渡り、シナイ砂漠を40年彷徨った末にパレスチナ、かれらの言う約束の地カナーンに侵入したと明記し

ています。

 

ユダヤ人は古来から彷徨の民であり、何処に行っても現地に溶け込む事ができませんでした。何故でし

ょうか。それは彼らのユダヤ教はユダヤ民族だけが全能の神によって選ばれたという選民思想を主張す

るものだからでしょう。

 

真に笑止千万な思想ですが、かって大日本帝国も自らの神話を振りかざして我々は天孫民族だから大陸

を支配する権利があると主張していたのですから日本人がユダヤ人の愚を笑うわけにはいきませんね。

 

A.    ヒトラーは反ユダヤ宣伝により、人気を得て、選挙によって遂に政権を握りました。それは一般人か

らユダヤ人が嫌われていた事を示していますがその理由はユダヤ教の選民思想でしょう。ナチス・ドイ

ツは遂に「ユダヤ人問題の最終解決」作戦により600万人のユダヤ人を殺戮しました。ユダヤ教の最大

の犠牲者はユダヤ自身であったと言えるでしょう。

 

否、1948年のイスラエル建国以来故郷を追われ、違法入植地の入植民の暴力に曝され、特に昨年十月以

来三か月の間に既に何万人もの子、女、男が殺されているガザやヨルダン川西岸のパレスチナ人こそ最

大の被害者でしょう。

 

解決法

 

日本国

日本は戦後民主主義と平和主義を柱とする日本国憲法により、再出発しました。戦後も既に3四半世紀、

この間の目覚ましい我が国の産業と科学技術の発展と平和はまさに日本国憲法の保障する主権在民、基

本的人権、平和主義のおかげてす。

 

世界宗教

キリスト教はユダヤ教と旧約、新約聖書の関係から近いと見られがちですが、両者は全く別物です。

ユダヤ教は民族宗教であり、その根幹は「神を恐れよ」です。何しろ大洪水で人類を滅ぼし、ソドムと

ゴモラの両市を「天からの硫黄の火」で破壊した神です。まるで今のガザですね。ユダヤ宗教の根幹が

「神への恐れ」にあるのは国家宗教の神は地上の国家の王の思想的反映である事を思えば納得できます。

 

これに対して新約聖書によるとJesusは自分を「人の子」と呼び神を「父」と呼んでいます。その教え

の根幹は「神の愛」です。「恐れるな、あなたの神はあなたの事をあなたよりも先にご存知だ。あなたの

髪の毛が何本あるかもご存知なのだ」と説いています。私はJesusが神を父と呼ぶ所に原始時代以来の

祖先崇拝に通じるものを感じています。

 

東洋の仏教、儒教、道教には神は一切あらず、その教えは万人に開かれています。その意味でこれらは

世界宗教と呼ばれています。

 

民主主義、科学技術、世界宗教が今後の世界の発展と平和の鍵であると思います。詳細は上記HPの小

論をご覧下さい。また皆様のお考えをお聞かせ下さい。

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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