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送信日時: 20161225日曜日 23:19
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国民を守らぬ国に自主防衛力は無し

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1219日全国空襲連・院内集会の報告

日時 1219 15- 17

場所 衆議院第二議員会館 1階、多目的会議室

報告

広い会議室が満室でした。今年101歳で亡くなった杉山千佐子さんは戦争で孤児となったばかりか爆撃で

左目を失いました。そのため筆舌に尽くし難い苦難に満ちた子共時代を生きられました。成人してから軍人

には手厚い補償があるのに戦争孤児には全く何の援助も無い事に憤り、国に対して謝罪と戦争孤児に対

する補償を求める運動を始められました。それ以来60年余、戦争孤児が起こした裁判に対して日本の司

法は「軍人は国と雇用関係があったが戦争孤児とは無かった。戦争孤児を救済せよという法律が無いのだ

から国が戦争孤児を救済しなかった事に対して国は無罪である。」よって原告は敗訴となりました。

 

会合では若き日の杉山さんの活動の映像も示されましたがその一つは杉山さんがヨーロッパに渡り各国

の制度を調べたものがありました。その結果ドイツ、フランス、イタリアなどは軍人と一般人の差別なく戦争

被害者を救済している事が分かりました。

 

裁判所は「法律が無いのだから、仕方が無い」と言いましたが、実は「戦争被害者援護法」は戦後14回も

国会に上程されましたが其のつど廃案になりました。日本の政治屋の自己本位と無責任には憤りと共に我

が国の将来への不安を感じます。

 

国民を守らぬ国に自主防衛力は無し

戦後の日本国の国会には大日本帝国を無謀な戦争に引き込み国民を破滅に導いた旧軍人が軍国主義か

ら民主主義に転身して華麗に国会議員になった者がいました。またマッカーサーが去ると待ってましたとば

かりに旧軍人の救済運動を起こし、国民を破滅に導いた者、即ち軍内で地位が高かった者ほど厚く報いる

法律が制定され旧軍人を「救済」して来ました。将官級は年800万円余、しかも孫まで受給権があるのだそ

うです。一体其の時自分達が起こした戦争で生じた何万人もの戦争孤児の救済を訴える国会議員がいな

かった事に驚きと憤りと恐怖を覚えます。

戦後の日本は国防は米軍に頼り「自分の国は自分で守る」気概に乏しいですがそれは当然ですね。「子共

は天皇の赤子」と学校で教え、戦争遂行の宣伝としていた国が実際には戦争孤児を見殺しにしたのですか

らそういう国の一体誰が国のために戦うでしょうか。自民党の「伝統と国を愛する態度を養う」云々の文句

に多くの日本人は空々しいものを感ずるのではないでしょうか。

 

準備会のお知らせ

さすがに日本の国会議員も自分の不作為を恥じたか来年には超党派の議員立法で「戦争被害者援護法」

を国会に上程しようとしています。戦争被害者と一般国民の側もそのための支援を行う会を作ろうとしてお

り、そのための準備会が下記のように予定されています。

 

日時 2017114()

    13:30より16時まで

所   すみだ女性センター

 

関心のある方は参加願います。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                   

* Human Network for Better 21 Century      

* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/      

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