差出人: Osamu Ichiyoshi
<osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2020年9月12日土曜日 14:02
宛先:
件名: 田舎のネズミと都会のネズミ、籠の鳥と人の牢獄
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9/9に札幌に戻りました
8/26-9/8の相模原の自宅では殆どの時間を庭木の剪定と庭の草刈り、畑仕事に費やしました。先日NHK
のガッテンで福岡県の久山町で60年間続いている疫学調査の結果「握力の強い人は長生きする」という
興味深い事実が明らかになったという報道がありましたが、自宅での労働の結果私は多少寿命が伸びる
かもしれません。
雑草を除くと早速ニラが急激に成長し始めました。畑を耕すと地中からジャガイモが続々出てきました。
多くは小さく、また傷んでいるのも多いのでそのまま種イモとして立てた畝に戻しました。収穫は期待
できませんが寂しい我家の庭の賑わいとなり、花を咲かせてくれたら良いと考えています。
札幌に帰って借家マンションに入ると一日の中に起きる変化の大きさに驚きます。イソップ物語に倣っ
て言えば田舎のネズミから都会のネズミへの急変です。
鳥は見えない籠の中で暮らしている
という題の記事を昔Reader’s Digestで読んだ記憶があります。異種の生物との間には捕食関係が、同
種の鳥の中では縄張り関係があり、一見自由に見える鳥が住める範囲は実は見えない籠の中に限られる
という事です。縄張りや棲み分けは鳥に限らず広汎な種の生物に見られます。これに対して
人は見えない牢獄の中で暮らしている
のではないでしょうか。先週は高松市で3歳と6歳の幼児を15時間自動車に閉じ込めて熱中症で死亡さ
せた母親が逮捕されたという報道がありました。この母親はその間男友達と飲食店街を梯子していたそ
うです。そうして知人には「子供は預けて来た」とウソをついていたそうです。この女は果たして人間
なのでしょうか。この女はいたいけな子供を自動車に閉じ込めて非常な苦しみと死に追いやりましたが、
自分自身もまた一つの牢獄の中に囚われているのではないでしょうか。その牢獄とは無知、想像力の欠
陥、自己中心思考による他者を理解する能力の欠如、一言で言えば人間性の喪失です。イソップ物語の
田舎のネズミと都会のネズミはそれぞれの考えに囚われてはいても、相互に意志を尊重している点で人
間的です。動物を飼った経験のある人は動物には人と通い合う事のできるとても素直な心があるの実感
されると思います。それに対して体も論理的思考力もヒトでありながら、行動は人間性(知性と思いやり)
を欠く人がかくも多いのは何故なのか、私には大きな疑問です。犯罪には至らないまでも私には到底理
解不可能な思想の持ち主が世の中には多数います。歴史を振り返れば今から見ると愚劣としか思えない
思想が国民を騙して戦争に追いやり、世界を破滅させた事に恐怖を覚えます。皆様はこの人間性の喪失
問題について如何お考えですか。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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