永世中立の可能性

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2022/03/06 16:46

 

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ウクライナとロシアの停戦交渉の議題の一つは中立化です。今思えばソ連の崩壊(1991)により独立した当

初からウクライナがスイス連邦と同様の永世中立の道を歩めば今回のような悲惨な事態にはならなかっ

たのではないかと思います。

 

私達は約10年前にスイスを旅した時、列車の中で軍服を着た一団の若者と一緒になりました。色々な

話をしていた中でLanz Gemindeについて質問をしたら他の乗客も話に加わり、大いに盛り上がりまし

た。但し、ドイツ語だったので内容は全く分かりませんでしたが。

上の経験はスイスの永世中立は国民皆兵の武力とLanz Geminde,即ち直接民主制に支えられている事を

示しているのだと思います。

スイスは現在もNATOにもEUにも加盟していません。もう何世紀も永世中立を貫き、ヨーロッパが何

度も戦火に破滅した歴史を通じてひとり平和を保ってきました。そのため高度の産業と生活水準を保ち、

国連その他の国際機関の本部が置かれるなど世界の中に名誉ある地位を占めています。

 

ウクライナとの停戦交渉においてプーチンはウクライナの非武装中立を要求しています。一方的に攻撃

を続けながら非武装を要求するとは狂人の言い草としか思えませんね。

 

スイス連邦に習って永世中立を実現するには侵略者ロシアの軍隊を敗走せしめるしかありません。その

ためには防空システム、対戦車ミサイル等の武器弾薬と食糧、医療など民生資源などの支援を強化する

必要があります。他国が戦争に参加する必要はありません。ウクライナ人が祖国を守るのを援ければ良

いのです。国外に逃れた難民を支えて国内に残るウクライナ人が安心して戦える環境の整備も必要不可

欠です。

 

日露戦争の勝利の要因は軍艦でした。その為帝国海軍は大鑑巨砲主義に陥り、大和、武蔵、長門など

馬鹿でかい戦艦を造りましたが太平洋戦争時には既に無用の長物になっていました。当時の決め手は

飛行機と戦車でした。現在の決め手はミサイルです。戦車はもはやパレードにしか役立たない時代です。

もし守り手に十分なミサイルがあれば。飛行機についても同様。

ロシア軍のミサイルや飛行機、戦車を破壊し続ければやがてロシアは戦争継続不可能になるでしょう。

その時初めて停戦交渉が実のあるものになると思います。

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+ 市吉 修 

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

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