差出人:	Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2019年2月4日月曜日 13:10
宛先:	
件名:	RE: 児童虐待の原因と防止策

森さん、

虐待が好きだという人間はいないと思います、この父親も職場では優しい人で通っていたようですから。確かに異常
な性格だとは思いますが、今日のニュースによれば当日の虐待に母親まで加わっていた様ですから決して特異な
人間とばかりは言えないと思います。

この異常性格の根は万人の中にあると思います。さもなければ戦争などという馬鹿馬鹿しい災厄を人間が自ら招く
筈がありませんから。

その根とは暴力は人の心を荒廃させる事です。暴力とは対話の拒否、言葉の抹殺です。言葉とは人の心に出る
ものですので言葉の抹殺とは人の心の抹殺でありやがて人の虐殺にまで至る事はナチス・ドイツの終末収容所、
日本軍による南京虐殺、広島、長崎の米軍原爆による壊滅、米軍によるベトナム、ソンミ村住民の虐殺など枚挙
にいとまがありません。

更にその根を辿れば知性と人間性の欠如だと思います。私の定義によれば知性とは所謂賢さとは無関係であり
人間性とは単なる優しさとも異なります。私の定義する知性とは対象の中に我が身を置く想像力です。ミサイル防衛
システムの研究においては自分が宇宙空間にいて飛んでくる核弾頭を捉えるべき時にその場に到着してしかも併
走するための条件を方程式を立てて求めつつ、その方式の正しさの確信はその想像の中にあります。詭弁を弄せ
ば何だって弁解できますが、その正邪を判断するのは我が内心、対象の中に身を置いて考える想像力の中にある
と思います。人間性とは他人の立場に我が身を置いて考える人間特有の知性に他ならないのではないでしょうか。

学校教育は学問の手段は教授しますが、学問そのものには返って遠ざかる危険があると考えています。学校では
みな同じ事をやるので自ずと優劣が生じ、競争意識ばかりが植えつけられます。それを日本の受験教育はより甚だ
しくして、私の定義する知性と人間性からは増々離れてしまいます。加えてComputer gameですね。蹴ったり叩い
たりするのが多いようですから。勝てば官軍とは知性と人間性の否定ですね。

児童虐待の防止のためには家庭を孤立させない事が肝要だと思います。自民党的家族主義に立てば他人の家庭
に余計な干渉をするなという事になります。実際船戸ゆうあちゃんの時は母親に「もう来ないで欲しい」と言われて
児童相談所の職員は家庭訪問をしなかったし、今回の心愛ちゃんの場合も家庭訪問は全くしなかったようですから
。社会個人主義、社会人道主義の立場に立てば、児童虐待の疑いのある限り児童相談所の職員の家庭訪問は
義務であり、両親はそれを拒否する権利はありません。無いなら新たな法律を作る必要がありますね。
何より有効なのは隣近所の支えだと思います。子供が泣いている時に話を聞いてやったり、外で出会った時に言葉
を交わす事で全然違うと思います。地域の行事案内を郵便受けに入れておくだけでも良いのではないでしょうか。
市吉 修

From: etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp [mailto:etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp]  
Sent: Sunday, February 03, 2019 10:40 PM 
To: 'Subject: RE: 児童虐待の原因と防止策

市吉さん

心愛ちゃんは本当に気の毒で、学校か教育委員会のどちらかでもしっかりしていれば(自分たちの職務責任を自覚
していれば)このような事態は防ぐことができたでしょう。皆いい年をして情けないですね。19年間児童相談所に
勤務していた元職員の女性がTVに出ていましたが、「なぜ父親は偽の同意書を作り、教育委員会の職員を恫喝し
てまで心愛ちゃんの書いた書類をほしがったのでしょうか」という質問に対し、「子供や奥さんを虐待する男は、虐待
する対象が身の周りにいないと我慢できない、虐待が悪いことだ、虐待される身になってみろと言っても意味がない
。とにかくこの父親のように三度の飯より虐待が好きという性格は治らない。」と答えていました。

妻子が隠れるより、このような異常性格な人間を自由に動き回らないようにするのがベターですが、現在の法律で
は無理でしょう。

森 悦郎
From: Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>  
Sent: Sunday, February 3, 2019 8:39 PM 
To:  
Subject: 児童虐待の原因と防止策

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に生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。

先週もまたまた児童虐待
しかも死に至らしめる虐待が発生してしまいました。
この件で私が最も憤りを覚えるのは加害者の父親に加えて学校と児童相談所、それに教育委員会です。沖縄から
転校してきたばかりの千葉県の小学校で「誰にも見せないから正直に書きなさい」とわざわざ注が入ったアンケート
に小学校4年生の栗原心愛ちゃんは父親の暴力について報告し、先生何とかなりませんかと書いていたそうです。
そのアンケートのコピーをを市の教育委員会が当の父親に渡してしまった事が父親の虐待を激化させ死に至らしめ
たとされていますが、私はもっと問題の根は深いと思います。

保護観察のへま
柏児童相談所はアンケートに基づき、心愛ちゃんを一時保護したそうですが何たる不覚でしょうか。これでは父親
は何故子供が親から引き離されたか、さては虐待がばれたのではないかと疑心暗鬼を激化させるだけではないで
しょうか。

職業倫理観に欠ける公務員
当父親は教育委員会に押しかけ、犬のように吠えて、それに怯えた職員が当のアンケートのコピーを渡してしまった
ようです。しかもそのことを学校にも児童相談所にも十分伝えなかったそうです。職業倫理観に欠ける公務員の弱さ
とその行動が引き起こした深刻な事態は悔やんでも悔やみきれません。

言い訳ばかりの小役人
児童相談所も小学校も「事態の重大性の認識が無かった」教育委員会の小役人は「父親の恫喝に屈した」とまるで
他人事のような事を言っていました。

心愛ちゃんは小学校、児童相談所、教育委員会などの公的機関に騙されて殺されたようなものではないでしょうか。

児童虐待の本当の原因
は自民党がその憲法改正案に記している社会家族主義にあると思います。曰く、社会の構成単位は家族である。
私はそのような家族主義の弊害を再三指摘して社会の構成単位は個人であるという社会個人主義、人道社会主義
、社会人道主義を主張しています。自民党的家族主義では親権は冒すべからざる自然の権利になるでしょうが、私
は虐待や育児放棄など親としての義務を遂行しない親には最早親権は無いと主張します。今回の場合も心愛ちゃ
んの外から見えない胸や腹には打撲傷など虐待の痕跡があったそうなので、アンケートについて本人によく聞き、
その証拠を示してこの父親から親権を取り上げるべきだったと思います。

子供のしつけ
児童虐待の犯罪者の弁解はいつも「しつけの積りでやった」というのがあります。明らかにしつけが必要なのは反対
に保護者の方でしたね。そもそも人間をしつける事はできるでしょうか。動物は調教すれば芸をさせたり、牛馬を使
役に使う事もできますが、人間はそうは行きません。人間は他の動物とは異なり、言葉による思考と意志の疎通が可
能です。現在二歳と一月の我が孫達は今猛烈な勢いで語彙を増やしています。子供は生活を通じて親の行動を見
ています。昨日孫達がままごとで食事の場面を再現しているのを見て大笑いしてしまいました。実によくすべてを見
ています。特にしつけなどしなくても親が確り生活していれば子供はちゃんと成長していきます。思うにしつけや道
徳教育などは無用の長物です。その結果は偽善者を生むだけです。私自身の経験からしてもかく思えり。
人間教育は生活そのものが唯一無二の教師であると思います。

知性と人間性の欠如
虐待を行う人間と無責任な公的機関に欠けているのは知性と人間性だと思います。学校では試験で良い点を取る
のが知性が高いと評されるかも知れませんが私の定義は全く違います。以前にも述べた事がありますが知性と人間
性の私の定義は次のものです。

知性とは
異なる位置に身を置きて
遍くものを究むる事なり
人間性とは
他人の立場に身を置きて
我が事の如く思ふことなり

心愛ちゃんの父親や学校、児童相談所、教育委員会に欠けているのは上の意味での知性と人間性ではないでしょ
うか。

地域社会の関わり
よく子供の無き声が聞こえたのなら隣近所の人が玄関のベルを鳴らして「どうされましたか」と聞くとか、外で出会っ
た時、少しでも言葉を交わす様に務めれば良いと思います。世間から見られていると感じる事は家庭の密室性を和
らげ、虐待の防止力になると思います。児童相談所はややもすると悪い親からいたいけな子供を守る正義漢を演じ
ているとしたら全くの間違いだと思います。救うべきは子供ばかりでなくその親でもある事を肝に銘じてもらいたいと
思います。今回も以前の船戸ゆうあちゃんの場合も全く疎かにしていましたが、虐待の疑いがある場合にはちょく
ちょく家庭訪問もすべきでしょう。その際民生委員や子供会などの人も同伴して地域の行事等の案内もすればより
良いと思います。

先週は孫週間でした。
月曜日の夕方孫娘が熱を出したと保育園から連絡があり、医者に連れて行くとインフルエンザだというので三日間
登園禁止になりました。従って三日間は孫娘と一日中付き合う事ができました。幸いその後は熱も出ず、元気その
ものでしたので助かりました。金曜日からはまた元気に登園しました。
私達は札幌暮らしを始めて一年半になりますが、幼児二人を共稼ぎで育てるのはなかなか困難であり、私達祖父
母の手助けの有用さを感じています。児童虐待事件の報道を聞く度に一体祖父母は何してたのかと不思議に思い
ます。
隣近所ばかりでなく祖父母、おじ、おば等の親族の助け合いもあれば子育てはもっと楽になるのではないでしょうか。

来週は種子島に行きます
電子通信情報学会の研究会に参加するためです。気がかりではありますが、二月の中一週間、孫達から解放され
そうです。
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                     
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                     
* Human Network for Better 21 Century       
*  <http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/> 
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