差出人: Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2020年2月15日土曜日 18:00
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件名: ミサイル防衛システムの訂正、一般的系の動作原理について
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弾道及び巡航ミサイル防衛システム
巡航ミサイル(cruise missile)防衛の部分を改訂しましたのでご関心のある方はご覧ください。
弾道ミサイルの場は宇宙空間であるのに対して巡航ミサイルの場は低空なので性質が全く異なりま
す。弾道ミサイルの運動はNewton力学なのに対して巡航ミサイルの運動は飛行力学です。
私は飛行力学についてはど素人なので前回は勘違いをしてしまいました。前回の計算では迎撃ミサ
イルが極めて急激に上昇するのでEnergy的におかしいと気づき再検討しました。間違いのもとは垂
直方向の運動に対する空気抵抗を無視していた事でした。運動方程式に空気抵抗の項を追加したら
どうやらまともになりました。まともになったと感じるのは離陸時に直線的に前進、上昇する事で
す。これは飛行場で飛行機の離発着を見ているとそうなっています。
それにしても飛行機というのは不思議なものです。空気は抵抗を生じるので常に前進のために推力
を持続する必要がありますが、翼はその推力の10倍もの揚力を生じます。従って飛行機は驚くほど
重い荷物を運搬する事ができます。比較した事はないのですが飛行機の空気抵抗は地上の車両の摩
擦抵抗より小さいと思われるので随分燃費が良いのではないでしょうか。
グライダー
飛行機は一旦高空に上がったらエンジンを切っても重力によって下降するだけでなく前進する事も
できます。前進すると揚力を生じますので落下させようとする重力に抵抗するように飛行機は運動
していると見る事ができます。下降-->前進-->揚力の一連の因果関係を見ると飛行機は外力(重力)に
対して反発するように応答しており、ルシャトリエ=ブラウンの原理 (Le Chatelier ? Braun
principle) の一例ではないかという気がします。ルシャトリエ=ブラウンの原理 (Le Chatelier
? Braun principle) については
一般的な系の動作
力学の基本はf=m.aですがこれは外力fに対して質量mの物体は抵抗するように加速度aを発生して
いると考える事もできます。作用反作用の法則は正にそれだという気がします。
ルシャトリエ=ブラウンの原理 はついつい拡大適用したくなりますが、あくまでもそれは平衡状
態にある系という制限がついています。私達技術者の概念では負帰還制御が利いている場合です。
言葉を代えると安定状態ですね。通信工学では負帰還と反対の正帰還制御の状態があります。一般
用語では不安定状態です。通信信号発生の基礎は発振ですが発振器の電源を入れてから正弦波信号
が発生してくる過程は外力(熱雑音)に対する抵抗ではなく反対に正帰還による爆発的成長です。
正帰還過程の例は雪崩の発生、雪だるまの成長、爆発、金属疲労と破壊、人の無理が重なっての発
病、社会経済の大不況、その逆のバブル景気、社会革命、おそらく宇宙の誕生もそうなのだろうと
思います。
発振器の発信信号発生過程は正帰還による指数関数的成長ですが、成長後はその振幅、周波数共に
負帰還制御による安定状態に入ります。このように一般的系は正帰還の働く不安定と負帰還の働く
安定状態を繰り返しつつ変化しているのだと思います。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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