差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 2014330日曜日 23:56

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件名: 故郷の今昔に思う

 

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HP更新

宮崎旅行の写真を故郷振興のHPに載せました。ご興味があれば下記URLをご覧下さい。

http://heartland.geocities.jp/osamu_ichiyoshi/

悠久に変わらぬ高千穂の峯は私達の故郷の象徴です。

 

昔を偲ぶ

この写真を撮った場所から少し行った所あたりに昔三軒の開拓農家があり私と同級生が二人いました。私の家からも小学校まで6kmくらいありましたが彼らはおそらく9kmくらいはあったでしょう。しかも最初の3kmは人家が一軒も無い山道です。7歳の子供が通学するにはどんなにか大変だった事でしょう。

この苦労の原因も戦争です。終戦後の食糧難と産業壊滅状態では無産者の生きる一つの道は原野に分け入り開拓をする事でした。苦労も多かったけれども家族そろって平和に暮らせるのが何より幸せだった事でしょう。私達は戦争孤児の境遇に比べたら遥かに恵まれていたと思います。また子共時代を大自然の中で育った事は貴重な経験です。

全国には開拓部落から大きく発展したところもありますが私達の場合は高度成長時代にみな都会に出て行って山間の集落は消滅してしまいました。

 

恵まれた日本

昔人が住んでいたのに今は草深い原野に戻ってしまっ所に立つと何とも侘しいものですが、逆に考えると日本は実に恵まれた国だと思います。私は小学生の時この開拓村に遊びに来て

昼ご飯を頂いた記憶があります。谷川に沿って水田が開かれ、山には焼畑が営まれて貧しくはあっても豊かな自然の恵みに食べるには困らない土地だったと思います。

 

考え方が重要

田舎から人々が都会に移動して故郷が消えた理由は私達がより便利な生活を求めたからだと思いますが、根本的な理由は当時子共が多かったので田畑を分割相続して農業を続けるのは明らかに不可能だったからです。過去半世紀間に第二、三次産業が伸びて第一次産業の過剰人口問題を解決すると同時に第一次産業も大きく成長しました。最も手間のかかった田植えまで機械化されるとは当時想像もできませんでした。よく日本の農業は衰退したと言われますがとんでもありません。工業に劣らずこの半世紀に大成長しました。今や我国では250万そこそこの農民が一億の人口を養っているのですから。

戦前は市場の確保と農村人口の過剰問題の解決が外国侵略の一つの謳い文句でした。日本では生命線、ドイツではLebe-Raumですね。これに対して無産者運動の一つの指導理念は生産手段の社会的共有でした。それは資本家からみれば財産権の侵害に他ならず、世界中で血みどろの闘争を引き起こしました。今から振り返れば何処に間違いがあったのか分かるのではないでしょうか。

また現在も世界各地で続く紛争や戦争の原因も分かる気がします。A.Toynbeeが半世紀以上も前に「試練に立つ文明」を書いて「国家の枠でものを考えてはならない」と教えたのに私達が今だに国家に頼っている事が、地域紛争、財政赤字、人権侵害などの重大問題の原因ではないでしょうか。

国家とは権力機構ですので使い方を間違えるととても危険です。人が国家に頼れば国家に支配されてしまいます。人が国家を民主的に運営する為には国家に頼らず、国家を支える気構えが必要です。即ち人が自立しなくては民主国家は成り立ちません。そして人の自立のもとは学問と対話だと考えています。

 

学問と対話

人はおのおの一人なり

己が他には寄る辺は無し

人の世界に通ずる道は

人と人との対話にぞある

人は自己との対話で考う

己が他には知る辺は無し

人の学問に通ずる道は

人と人との対話にぞある

 

お知らせ

[1] STF四月セミナー

http://www.stf.or.jp/top/index.php

 

[2]もったいない学会

第三回「自然との共生社会フォーラム」のご案内(最終版)

                   代表:田村八洲夫  幹事:鈴木 秀顕

 

テーマ:文明の起こす災害から学び、自然との共生社会への道を探る

日 時 : 201448日(火) 1時〜5時

  場 所 : 東京大学本郷キャンパス 山上会館201202

             http://www.sanjo.nc.u-tokyo.ac.jp/sanjo/contact/

プログラム

@ 100200

 講演A 「過去の3大公害、制御不能の現代フクシマ、来る関東震災の脅威から

何を見るか」

   講演者:石井吉徳(もったいない学会会長・元国立環境研究所長)

A 210〜3:10

 講演B  足尾鉱毒事件での田中正造翁の闘いから学ぶこと

      〜国家と「村」の存在に関する文明的意味〜

   講演者:旭岡叡峻(もったいない学会理事・(株)社会インフラ研究センター

代表取締役)

B 320410

  講演C 「地域で作るエネルギーの共同プロジェクト」

    講演者:山口勝洋(サステナジー椛纒\取締役社長)

C 4:20〜5:00  討論    司会:田村八洲夫

 

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi

* 二十一世紀を楽しく生きよう会

* Human Network for Better 21 Century

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生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世

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宮崎に帰って来ました

3/13-20故郷の宮崎に帰って来ました。都城で同窓会に出るのが一つの目的でしたが日を改めて山田町にも帰り、親類を訪ね、足車を駆って山奥まで駆け回って故郷の現状を見て回りました。

 

過疎化と少子高齢化

が進み、空家が多く昔人が住んでいた所で今は原野に戻った場所が幾つもあります。それらの場所に立って昔を偲ぶと万感胸に迫って来ます。

 

高千穂の峯は昔と変わらず

付近の山々を圧して高く聳えています。石川啄木は「故郷の山に向かいて言うこと無し、故郷の山はありがたきかな」と詠みました。私は故郷に立って「ここから眺むる

オタコ、高千穂の峯は美しくもまた雄大なり」と感じました。

 

人を信ずれば恐るるもの無し

現在の過疎化と少子高齢化状況に危機感を抱いている人は多いと思います。山田町では私達団塊の世代の学年は約350人いたのに今は50人そこそこです。この数字だけ見れば危機感を抱くのも無理ありませんが、実は団塊の世代の方が異常だったのではないでしょうか。人口の爆発と呼ばれる人口増加は発展途上国を中心とした世界ではまだ続いており、有限な地球資源で如何に爆発する人口を養うかが大きな課題となっています。日本を先頭とする先進国は人口の爆発問題の解決法を示しているのであると思います。New Zeelandは日本と同様の面積に日本の1/5の人口ですが世界で最も豊かな国の一つです。

高齢化問題は主に健康問題だと思います。最後の5年間程度を病床で過ごす人が多いことが問題なのですが、これは解決可能な問題だと思います。私の父はもう直ぐ98歳です。母は91歳です。二人とも一度がんにかかりましたがそれでも元気です。両親の病気に触発されて私は免疫学をかじっていますが、癌も含めて人間は病気をすべて克服する事が可能だという気がしています。残る病気の原因は食べ過ぎ、運動不足、思考不足、度を過ごした欲望などすべて自業自得の範疇に入るものです。これは各人が生活の中で自ら改善して行く他はありません。人を信じられなければ底知れぬ悲劇が生じうる事は世界の紛争地域をみれば明らかですが中でも重要な事は己を信ずる事だと思います。解決不能というのは一つの解であり、そこから更に広大な世界が生じる事は学問の歴史で数限り無く起こりました。利害がからむと人は極端に我田引水的な事を言いますが、私は人間の知性にどんな限界があるのか想像もできません。勿論誰も知らない事を考える事はできませんが、五感と思考を働かせればどんな問題をも発見し、解決する事ができると思います。これが私の自信の源です。生まれた子共は大事に育て、高齢者の心身の健康が保たれれば少子高齢化社会は理想的な社会に近づく事ができるのではないでしょうか。

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