差出人:	OsI <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2018年7月1日日曜日 21:39
宛先:	
件名:	全国居住のあり方

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生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。

先週神奈川の自宅に
所用で帰りました。梅雨で雨が多いかと思いきや青空が広がり関東はもう梅雨明け宣言が出されてしまいました。
札幌に比べると暑いですが、自宅は相模川と丹沢山地に近いので朝夕は涼しく感じます。我家にはエアコンはあり
ません。家内はよく扇風機を使っていますが私は殆ど使いません。私は団扇で十分間にあっています。
一月半の間に庭は一面に高い草がはびこっていますが、これもまた日中の暑さを和らげていると思います。植物は
日光の赤い光の部分を多く吸収して光合成を行いますので緑が豊かな所は当然気温の上昇が抑えられます。

札幌は一つのCompact city
だと思います。何でも近くにあります。全国一コンビニが多いそうです。区の図書館は13区画離れた所にあります。
徒歩ではずいぶん遠く感じますが、自転車で行くと十分そこそこで着きます。自転車があれば札幌はたいていの所
には行く事ができます。
冬は地表が雪に覆われますが地下鉄と地下通路、地下街で中心部は何処にでも歩いて行く事ができます。

Compact city化
が超高齢化社会の方策として推奨されています。現に田舎の家を引き払い、老後は都市で生活する人も多勢あり
ます。交通、医療、行政サービスの上でcompact cityの方が効率が良いのは明らかです。

田舎の良さ
もまた捨て難いものがあります。狭い札幌のマンションも便利だけれども田舎の我家もまた良いですね。玄関の軒下
にはツバメの巣が出来ていました。今丁度巣立ちした所です。夜になると庭では色々な虫が鳴いています。雑草に
埋もれた畑から家内が植えていたじゃがいもと玉葱は見事なものが収穫できました。狭い都市生活は気分も狭くなり
ますが、広々とした田舎では気分もまたゆったりします。

両立の道
人口が都市に集中すると地方の町や村は衰退し、山や川は荒れる恐れがあります。都市の便利さと反比例して
田舎の不便さが増長しやがて田舎が消滅する恐れがあります。均衡のとれた全国の発展こそ目指す道ではない
でしょうか。

通信網と交通網
技術は距離の克服を願った人間の長い歴史的努力の上に現在では高度に発達しました。電話線を使って時間の
かかる通信を行っていたつい十年前の事はもう遥かな昔になってしまった気がしますね。e-Japan計画以来の努力
により光回線が全国の役場などの主要拠点に張り巡らされているので最後の支線として無線網を整備すれば全国
的な高速、移動通信網が利用可能になります。更に衛星通信と組み合わせれば通信網として日本全国を一つの
LANに収容し,全国を一つの村に等しくする事が可能です。
交通網としては高齢化に対応して自動運転機能のある自動車や、狭い道路を走行できる超小型自動車等が有効
です。今開発が話題になっている空飛ぶ自動車の用途は田舎にこそあると思います。公共交通手段としては従来
のバスのように時間運航ではなく個人が必要な時にいつでも使える超小型自動車網が有効でしょう。
雪原を疾駆するSnow Mobileを発展させれば雪上、路上引いては水上を走行できる汎用の交通手段ができるので
はないかと考えています。汎用の移動手段として私は足車を愛用しています。その速度は時速10km,積載容量は
大略20kgですが、最大の特徴はその小ささ、構造の簡単さ、そして人力駆動性能です。
非常災害時の孤立防止にヘリコプター、衛星通信網などを整備すれば全国を一つの村に縮小し、都市と田舎暮ら
しの両立が可能になるのではないでしょうか。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/    
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