初心者からの囲碁日記


碁会所編

碁会所編・2
初めての初心者教室
 

日曜日の4時頃からと言われていたので、日曜日を心待ちにしてました。
その割には直前まで居眠りしてたけど。
4時直前になって、はっと目覚めて、Tシャツ・ジーパンにヨレヨレのシャツを引っ掛けて碁会所へ向かいました。

日曜日の夕方だけあって子供がいっぱい。

早速暇そうにしてた男の子と13路盤で対局することになってしまった。
・・・フクに似てるかも・・・
って本人に言ったらショックをうけるだろうか?
心の中でこっそり呼ぶことにしよう。名前知らないし。

その前にまかり間違ってもこのページを覗いたりしないことを祈る。

子供ってなんであんなに早碁なんでしょう。つられてまったく何にも考えずに石をおいていく私。考えて無いので、自分の石がアタリになっているのに気付かず、ごっそり取られるありさまだ。

・・・嬉しそうだなあ、少年よ。

こっちは、ちょっと気を使って、「取っちゃっていい?」なんて聞いてたのに。
「うん、いいよ」なんて言われたから良かったけど、「やだ」って言われたらどうするつもりだったんだ、私。
男の子はみんな、石を取るのに執念を燃やしているようで。3人目の子なんて、「なんで調子が出なかったのか分かった! 石を取ってなかったからだ!」といいつつ、喜々として私の石を取っていく。 ・・・いやー、話には聞いていたけど、ほんと、その執念には恐れ入ります。

そしてみんな勢い良くバチバチ打つのはなんでだろう。
石が全体にずれるのもおかまいなしだ。百人一首してるわけじゃないんだから。飛ばしてどうする。
それで結果は・・・負けました。その場にいた男の子3人と続けて打ちましたが、軒並み負け。
落ち込んだりはしていませんが、汗がだくだくでした。
「すごい汗かいてるよ、大丈夫?」と子供に心配されてしまった。
緊張してるから・・・とはとても言えず、「うん、すぐ汗がでちゃうんだよね。平気」と(本人はにっこり笑ったつもりで)汗だくになりながら答えていた。
参った。化粧が落ちるからあんまり汗拭きたく無いし、というわけにもいかないか。

先生から「もう終局? 本当に?」と言われても、私には判断できません。相手の男の子が「うん、終わり〜」と言うのを聞いて、終わりなんだなと思う程度です。

子供たちと打っている間に、年令の近そうな女性がやってきました。
「じゃあ、今度はこの人と打ってみて」
私が5子置いて、打ち始めた頃になると、子供達は飽きてしまったのか「ヒカルの碁」のコミックスを見たり(おお!)、ゲームを始めたりしていた。その画面 は!(驚くことじゃないが)私も持ってるぞ。プレステの「The囲碁2」だ。安いので買ってあったのだ。ただ初心者モード6子置きでいい勝負くらいだったので、まだ私には早いと思ってほったらかしにしてあるけど。

女性の方(うーん。便宜上Tさんと呼ぶことにします。名前知らないので、頭文字じゃないと思うけど)は「5子なんて、どこに打ったらいいかわからない」と呟きながら、打っていました。

・・・私も分かりません。

子供相手に比べて、比較的落ち着いて打つことができました。相手が落ち着いているからでしょう。と思っていたら。

「あー、ダメだ。そんなとこ打っちゃ。」

いきなり頭上から声がしてドキッとしましたよ。あーびっくりした。見上げるとおじさんが1人。先生がその人をさして「この人はすごく強いよー」と言っていました。かなりの高段者らしいです。所々で対局を止めて、いろいろ教えてもらいました。
どうやら、私は序盤でとんでもない手を打っていたらしい。説明されてもよく覚えてないのが、頭悪いかも、私。
ダメなところは何故ダメなのか教えてもらい、よかったところは「今のはいい手だ」と言っていただきました。でも上手い人が見ているというのはちょっと緊張します。また少し汗がふきだしはじめたりして。

終局も近くなった頃、教えてくださったおじさん(って呼び方もなんだけど)と先生が

先生「すごい盤面になっちゃったねえ。」
おじさん「これ、黒が(私のこと)打つと、とんでもないことになる場所があるよ。」

「わかる?」って、先生。聞かれても私にはわかりません。「うん、高段者にならないと気付かないよね」って・・・。だからさっぱりですって。

対局を止めて、おじさんが打ちはじめました。「ここに黒をいれると、白は受けなきゃならなくなって、そうすると、ここに黒が打って・・・、全部セキになっちゃった。」

・・・左辺と左上スミが全部セキになってる・・・

「はあー・・・」私とTさんは、感嘆するしかできませんでした。

Tさんにはなんとか勝ちました。5子ハンデもらっているので、いい勝負かな?
続いて、次にいらした女性(Yさんと呼ぶことにしよう、なんとなく)とやはり5子置きで対局することになりました。

いつのまにか子供達は帰っていたみたい。気付かなかった。

Yさんとも、落ち着いて打つことができました。少し気持ちに余裕ができて、「ここに石を置くと、2眼を作らせないかな?」と考えながら打つことができました。
そして、ここで!(いやそんな凄いことじゃない)さっき、だめだと言われて教えてもらった所と似た形に石が並びはじめ・・・
「さっきはここで変な打ち方して、教えてもらったんだっけ。ここの石を切ると、よかったんだったかな?」一生懸命考えて、ここかなあ?(それでも自信ない)と石を置いていくと、上手く相手を追い込んでいく形になりました。
「よくこの手が思い付いたねえ」とほめてもらって、「さっき教えてもらった形ににてたので」「うまく応用できたんだねえ」(えへへ)

もっとも、ほめてもらったのもつかの間、「そこは必要無い手だよ。ここで損しちゃった」・・・あう・・・白石があると取りたくなっちゃうんです〜

Yさんにも勝ちました。5子置きですけど。

先生方の感想
「序盤は全然だめだけど、生き死には分かるみたいだね。がんばって勝っちゃった。」

GBAで、詰碁をがんばってやってたおかげでしょうか。中級までしかわからないけど。
しかし序盤は、説明してもらってもよく分かりません。つい相手の石に近いところが気になってしまいます。

初めての初心者教室を終えると、気がつけば9時を過ぎていました。そんなに集中してたんだなあ。・・・あれ?

あーー!夕飯の用意・・・・・・
 
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