碁会所編・12
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子供というもの
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ネタがない(^^; ってこともないけど、どうも断片的すぎてまとまりそうにない気がする。 まとまらないならまとまらないでいいか。(いいかげん) 夫が子供の頃の話をひとつ。・・・なので30年くらい(?)前の話になりますが。 夫は小学生の頃、学校の囲碁クラブに入ったことがあるそうです。ところが、序盤などにパラパラと石を離して(散らすように?)打つ、あるいは広いところへ飛ぶというのが理解できなかったようです。 「ここに打たなきゃいけない、とか言われてもどうしてそこに打たなきゃいけないのかちっとも理解できなかった。」 と本人は言います。どうやら、説明されずに「こう打ちなさい」と言われたみたいで。本人としては納得ができなかったようです。 それ以後、「囲碁とはわけのわからないもの」という刷り込みがされてしまったみたいで、(軽くトラウマになってしまったのか)誘ってみても絶対に打とうとしません。 (当時は、石取りゲームなんてなかったかしら?) 「こうしなさい」と言われても、そのまま受け入れて順応できる子供もいるだろうと思う一方で、自分なりに納得ができないと先に進めない子供もいるだろうと思うのです。 ヒカ碁も読むし、碁盤を買う時もどっちかというと私より楽しんでいたようなのに、絶対打とうとしないのには、こういう理由があったのでした。 石を打つ時の考え方(うまく言えないね、どうも)を、「子供のどの時点で教える必要があるのか」「どのように教えるのか」は、初心者教室の子供達を見てても難しいなぁと思います。 すぐに順応できる子供が必ずしもそれを理解できるわけではないのですね。 初心者教室に、石取りゲームの手法のまま強くなったような子供がいて。 2手めでいきなりツケたり(・・・私もそんなことやってたか^^;)しながらも、私相手なら白を持って勝てるくらいの強さの男の子なわけですが。 強引に攻めてグイグイ押し切るような打ち方なのになんだか強い。 子供相手に大人気ないとは思うがこういう打ち方で負けるのは、なんだかやたらと悔しい。 「やな感じ〜」とか負け惜しみを・・・言いそうになるがそこは我慢して(^^;)自分の非力を反省することにしているのですが。 それが この間打ったら、何やら普通に打とうとしているみたい。 誰かに序盤の打ち方とか定石とかを教えられたのかな? 今まで自分の好きなように打ってきたやり方で強くなってきたのが、教えられた打ち方で打たなければと思っているような感じで、それがちょっと混乱しているかな? という印象をうけました。 定石を覚えると弱くなる、とか諺にありましたっけ。迷いがなくなるまではちょっとツラそうだなあ。なんとなく落ち込んでる風なのが心配になってしまいます。(涙目になってるし・・・) 先生に「彼は、なんか今日は普通に打とうとしているみたいですね。」と、こんな感じだったと伝えると「そうなの? へぇ〜」と。 先生が教えたわけではないようね、と思っていたら、そのうちに先生は彼に打ち方の説明をはじめていました。 今が色々教えるいいタイミングだと思ったのかどうか。 先生の胸の内はわかりませんが、先生方は、彼はもっと強くなると思っているようです。 「子供達の中でプロになる可能性があるとしたら、彼だろうね」 大人ばかりの世間話の中で、先生がそう言うのを聞くと、子供の可能性について考えさせられてしまいます。 とは言え、先生方の言っているのは才能だけの問題ではないようで。 負けると泣く程悔しがる子供というのは、みどころがあるらしい。 昔、子供囲碁大会(?)で負けてその場で大泣きしたという某プロ棋士(いや、これはもしかして有名かもしれない)の話とか 院生時代、プロ棋士に負けて悔しくて泣いた(その姿を見て、弟子入りは無理だが研究会に来なさいと言われたらしい)女流棋士の話とか 聞いていると、それ程の情熱を持つことが、強くなるためには必要なのだと先生方は思っているということがわかります。 ・・・ ・・・ いや〜、すごいなあ。(←で、終わりかい!) |