碁会所編・13
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秘密倶楽部へようこそ
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とりあえず、日曜日になると商店会館で囲碁・将棋の集まりがあります。 将棋も囲碁も盛況。もっとも、多分今後、日によっては人数がどちらかに片寄ることも多いでしょうけど。それに商店街の都合によっては無い週もあるのでしょう。 商店会館を借りる時の条件として、地域住民(基本的には老人とか?)と子供たちのふれ合いの場の提供というのがあるみたいで。 それに囲碁・将棋を通して教育に役立てようという側面もあるようです。 小学校などにもそういう方向で話をしてあるようで、どちらかというと子供がメインみたいな感じです。 子供達がいる時間は子供の相手をするわけですが、確かに色々個性があります(^^; ひたすら真面目に取り組む子がいる一方で、飽きてくるとこっそり五目並べやオセロを碁盤と石を使って遊んでいたりする子もいます。 暇そうにしている子には声をかけるのですが、盤の前にすわる子も、逃げてしまう子もいます。 私は最後まで残っていられないので何もしていませんが(お手伝いするだけ)Yさん・Tさんは会計役をしているので、どちらかが入り口付近で後から来る人の対応をしながら交代で打ったりしています。 子供達が帰った後は大人同士で打つわけですが、まあ、その頃にはしばらくすると私も帰る時間になってしまうわけです。 それはそれでしかたのないことですが、大人にとってはものたりない部分があるのは事実です。 何しろ教育の一環ですからね。 前の碁会所に通っていた頃、ちらっと噂に聞いたのですが、実は先生達は近くの別 の碁会所に行っているらしい。 マンションの一室で、強い人達ばかりで打っているようだ、という話でした。 ・・・まあ、噂で聞いただけですが。 看板も外から見えるようには出ていないんじゃないかなあ。家のすごく近くなのに、全然気付かなかった。 「秘密結社・・・?」 「地下組織・・・?」 (1人で密かにこう呼んでみる) というわけで、当分の間初級者のままだろうし、そんな強い人達ばかりいる所には行く事はないだろうと思っていました。 が! 先生からメモを渡されるとそこにはアジト(いや、だから^^;)の地図が。 女性3人組は「気合いが入っている」と認められたらしい。(一応私も含めてもらえたのか^^) 平日の夜、そこの碁会所を閉める時間に無理を言って開けておいてもらうようにしたということなので、私も参加させていただくことに。 う〜む。これって 「秘密倶楽部」?(これも私だけこっそり命名) ホントのところは、木曜日の夜にやっていた囲碁教室ができなくなったということがあったので、そのかわりに別 の場所を確保してくださったのでした。 木曜日に行ったことはないのですが、「せっかくだからね」ということで誘っていただきました。 ・・・・・・当日。 時間の10分前くらいに、地図の場所へ行ってみる。 う〜ん、確かに普通のマンションだ(^^; 入口のところで、その碁会所が1階にあることを確認。 奥へ向かうと・・・部屋がないじゃん(>< もういちど入口へ戻って1階な事を確認。で、奥へ向かう。 この階段がアヤシイ・・・まさか上へあがると1階ってことは・・・ありました。 う〜ん(^^; 中へ入ってみると意外とキレイ。清潔で明るい感じの部屋だ〜。靴を脱いでスリッパに履き替え、席料を払う。 席主さんは、アヤシイところにいればアヤシく見えそうな(^^;おじいさん。 「お名前は?」「梶原です」「梶原九段と同じ梶原?」「はい(笑)」 梶原九段なんて知ってるの?と聞かれ、 「あー、いえ。同じ名前の人がいるな〜と思ったことがあるんですけど・・・古い人なんですよ・・・ね?」 よく知らないけど。ホントは。 時々名前だけ目にすることがあるのですごい人なのかな? もしかして、とか思っていた程度で。 碁会所には先生とYさんと、90歳から囲碁を始めたというおじいさんがすでに来ていました。 90歳! 「いやあ、今まで色々な事をやってきましたので。90になってから、もっと他の事もやってみようかという気になったのです。」 すげー。90になっても、チャレンジするその気持ちがすごい。初心者からやってみようという心意気がすごい。まだまだしゃんとしていて、とても90歳には思えない若さです。こういう気持ちこそが若さの(いや長生きの?)秘訣かしら。 この碁会所には、19路盤しかないので、先生に19路盤で打ってもらうことになりました。9子+50目のハンデをもらって。 たくさん石を置くというのは?と聞くと 「それはねー。勉強のためには9子以上は置かない方がいいと思うんですよ。」 ・・・置石はともかく、コミのハンデともなると、目算のまったくできない私にはかな〜りツライ(^^; 途中、どう打ったらいいのかさっぱりな感じ。 少しは打ち方なんかも覚えてきていて、でも適切な使い方がわからないので、いきなり迷ってしまうことが、最近多くなっています。 切られるのが怖い。でも出られるのもイヤ。そして、じゃあどう打ったらいいのかというとこれがまったく分からない。 自分の中で候補はいくつか浮かぶのに、どう打つのが適切なのかがさっぱり分からない。 それから先生の反応も気になったりして。 ここはツケたらあぶないのかなあ。でも離して打ったら甘い手だといわれるだろうか で、考え込んでしまったりするのです。 ネットだと時間切れ負けってのが・・・はい、ありました(^^; そういう時にはたいてい、「もういいや。カンでいこう」とか思う。カンでうまく行くかというと、全然です。 後で「あー。そこも考えたのに、なんでそっちを選ばなかったんだろう」とかよく思います。 とにかく打ち終わって・・・ 迷いに迷って結果2目負け。 次にもう1局、違う先生に打ってもらい、同じように9子+コミのハンデももらって、終わってみるとこちらもやっぱり2目負け。 こっちは、半コウ争いを先にあきらめてさえいなければ1目差であったと言われる。 目算ができていれば、あきらめなかったかも。・・・できないけど。 多分2目差くらいになるように作られちゃったんだな。 目算って、どうすんの? 自分が迷うせいか、これからどう勉強すればいいのかなーと思う。頭の中に入れても引き出せない、というかあんまり覚えていない気がするのが今の状態。(身について無いというのですね、これは) 色々な事をもっと覚えたいと思うけど、そうはうまく覚えられないし。 私、同じ事を何度もやって、レベルを1つずつ上げて行くのが好みなんです。楽なところでレベル上げをしていくのが・・・ってこれはRPGでの話ですが。 マイペースで行こうと思う一方で、もっと強くなりたいとかも思うのです。 レベルが1つ上がったらファンファーレが鳴ればいいのに。 ・・・これもRPGの話だ。 それかレベルが1つ上がったら、佐為が「階段をひとつあがりましたね」と言ってくれるとか。 ・・・それは『GBA・ヒカルの碁2』の話。 |