碁会所編・5
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石〜!
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どうも私、石が持てましぇん・・・ 初心者教室のYさんは、きれいに石を持つ。指が細いというのもポイント高いのだけど碁笥からつまんで盤上へ運ぶのが、なんだかアコガレちゃう。 少年達もちゃんと石を持っている。まあヤツらはでかい音をさせて叩き付けるように打ってくるので、ちょっとこまっちゃうのだけれど。周りの石がズレると、押さえてきちんと並べ直したい衝動にかられることもしばしば。 私はというと、親指で下を支えてないと打てません。 指が太いから? 指先が鈍いから?(ボケるのが早いかも) 爪が長いから? ・・・あ、指が短いから? そんなわけで、今週も初心者教室です。 先週お休みしたので、今週は行けるかなあ〜? 行ってもいい? と土曜日、夫に聞いてみた。「うんいいよ〜」の答えで安心していたら、日曜日の夫はグレていた。 ちょっと気になるといえば気になるのだが、こういう時はあまりさわらないことにしているので、早めに家を出て碁会所へ行ってみた。 ・・・今日は早すぎた・・・周りは将棋をしている人ばかり。 あー、でも小学校の頃将棋やったことがあるんだよなー、クラブで。当時同級生の中でもダントツに下手くそだった記憶があるが、今となっては駒の動きでさえうろ覚えだ。その前に、なぜ将棋だったのか・・・記憶にない・・・ しばらく将棋を眺めていると、奥さんが出てきてくれて、打ってくれることになった。「かっこよく石を持ちたいんですけど」と私、言いながらぐにゃりと不格好に練習して笑われてみたりする。 そのうち子供達がぞろぞろとやって来て、私は女の子と打つことになった。・・・のだが。途中で、 「もうやだ、負ける。やめていい?」とその子が言いはじめる。 「負けなんて決まってないよぉ。ここも、ここも、まだ勝負決まってないし。それでもやめちゃう?」 「うーー、もうやめたい。負けそうな時はもうやりたくないの!」 ・・・・・・ ・・・いやまあ、ゲームボーイアドバンスで散々データを消してきた私には何も言えません。そしてなぜか整地を始めるのだが、どちらの地にもなっていないところがある以上、なんか意味のないことをしているような気が。 その後、男の子と打っていると初めて見る女性が・・・彼女と打つのかな? と見ていると、違った。どんどん子供と打っていくが、落ち着きがない。そして石もどんどんずれていく。 暴れるのはよせ 言っても無駄かな? しかし時間というのは確実に経つもので、やがて子供達はわらわらと帰っていき、Yさんがやってきた。今日は私が白を持って打つことになった。・・・いやなんていうか。子供と打っていた余韻が残っているのかも。自分でも落ち着きのない碁を打っていると自覚していました。で、Yさんに上手く打たれて負けました。 う〜ん。もっと精進せねば。 さて、その後、お初の女性と13路で対局。 「彼女は初心者だから5子置いてね」と先生。 うげっ。どこ打っていいかさっぱりわからん。 でもなんとか落ち着いてきて勝ちました。・・・でもなんかまだ攻撃的になってる? 悪いことしちゃってるかなあ。 隣を見ると先生とYさんが対局中。どうしようかなあと二人で顔を見合わせて、もう一度やりましょうか、ということになる。 ちょっと時計を見ると、まだ少しは大丈夫そう。それでも長くならないようにと思って13路盤をひっくり返して、「9路盤でやりましょう」と言ってみると、先生が 「あ、9路の方がいいかもね」と言う。 「9路なら2子か互ですか?」 「いや、4子置いて」うげっ。いやまあいいんですけど。 ちょっと何処までが初心者なのか分からないのではっきりとは言えないんですけど、なんとなく印象としてはまったく初めてというにはちょっと「?」な感じがする。何回か人と対局したことがあるような感じがするし。 石もちゃんと持っているみたいだし。(それにこだわる私って・・・) ・・・というかゲームでだけで覚えてきた私が普通じゃないのか? 碁盤も石も持ってないので、石を持つ練習は碁会所の中だけでやっているのには限界があるかしら? ・・・どんくさいというのが原因か? 9路での対局が終わって、時計を見ると、そろそろ帰ろうかなあという時間に。 帰り道、「そういえば、彼女なんて名前だっけ?」 名前を覚えない私もどうかと思うが、紹介されないでいきなり打ち始めるシステムもどうかと思うぞ。 ・・・次に会った時聞いてみよう。 |