LD「海の若大将」パンフレットから |
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シリーズの第5作
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パンフレットの特集記事は
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我らが若大将 | |||||||||
武田鉄矢さん インタビュー | |||||||||
”若大将体験”
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”音楽の源泉・ギターの バイエル” 俺のような地方の子にとって |
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中学生の頃に観たと思うんだけど「銀座の若大将」で加山さんが二階の汚い部屋の窓辺に腰掛けて、生ギターで唄う。 |
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”若大将に乾杯!” 加山さんとは、テレビの「加山雄三ショー」でご一緒させていただいて”オヤジとして君に”という曲を作ったんですよ。 |
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加山雄三 | ||||||||||
ロングインタビューD | ||||||||||
加山さんのアルバムの中に「蒼い星くず」は作詞家岩谷さんに「空を見上げたら星がみっつあった」と言っただけで、詩を書いてもらった」というコメントがありましたが。 岩谷さんに詩を書いていただく時は、作曲した時に曲に盛り込んだシチュエーションを説明するんだよ。そうするとその通りの詩を書いてくれたり、意表をつきながら、ちゃんとそれを表現した詩を書いてくれたりするんだ。 その曲の空気を掴んでるというのかな。あいまいな表現だけど、例えば、皆さんと俺が立場は違えどもこの空気を共に考え、この空気の中に共に共存している。そして同じことをディスカッションしている。それと同じように、空気とでもいうものを彼女は掴み取る天才的な人だと俺は思ってるよ。 メロディーにのせるべき詩を、そのメロディーに出てきている空気みたいなものを把握して書ける人だから。 俺が「この曲はこういう感じなんだけどな」というのをフッと頭の中で思ったら、言わなくても書くときもあるよ。それほどすごいだと思う。 |
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岩谷さんのお書きになった詩で、加山さんご自身が気に入ってらっしゃるのは。 いっぱいある。ほとんどみんないいと思う。”旅人よ”なんかは、その中でも特にいいね。チベットのほうの郷愁を感じたりするんだよね。旋律とうまくマッチしてるということもあると思うけど。 でも、みんなすごいと思うんだよなぁ。”海その愛”の詩もすごいなァ−と思うし。 |
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編曲の森岡賢一郎さんはいかがですか。 俺がピアノコンチェルト書き上げられたのは森岡さんのおかげだね。浪漫派の作曲法なんて全然知らなかったんだから。 手取り足取りで教わったね。作曲法の先生だね。 作曲と編曲というのは違うんだ。作曲というのはアーアーと歌えばいいんだけど、編曲というのはスコアリングといって、音のバランスをどうするかでオーケストレーションしなきゃいけない。でもそれが両方できるようにならなければクラシックは書けない。スコアリングには、法則もテクニックもあって、俺は法則とかテクニックみたいなものがあるとは知らなかったから、いろいろと教わって「ここはそんなことしちゃだめだよ」なんて言われて「ああそうなんだ」なんてやってね。 スコアリングするということを森岡さんが教えてくれたんだ。 当時は編曲に関して、加山さんから注文されたりしたんですか。 |
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若大将・外伝 | ||||||||||
田波靖男 | ||||||||||
”若大将の恋人”若大将こと、田沼雄一は1960年代が生んだ、ある種の理想的な青年像である。そこそこ豊かな家庭環境に育ち、そこそこである故に、さしたる重圧はなく、好きな音楽やスポーツに打ち込んでいられる。(中略)良い環境に恵まれた若大将は、大らかで庶民性があり、正義感が強く思いやりのある暖かい性格の持ち主だ。 |
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さて若大将が恋する澄子だが、彼女の家庭環境は、シリーズを通じてあまり明確になっていない。だが若くして自立せざるを得ない事情を背負っていることは確かなようだ。両親をすでに亡くし、自分一人の力で弟か妹を養育しているといったところか。堅実な生活派である反面、同世代の娘たちが享受している、自分には無縁の夢やロマンにあこがれている。(中略) | ||||||||||
澄子に母性的なものを重ね合わせている雄一は、ついつい彼女のやさしさに甘えてしまう。何しろ母の愛は無限なのだから。 その結果、人に頼まれたら嫌と言えない若大将は、状況のおもむくままに他の女性にも親切にして、澄子の怒りを買ってしまうのだ。 だが、その澄ちゃんも「フレッシュマン若大将」で、若大将が社会人となってからは登場していない。若大将の恋の対象は節ちゃん(酒井和歌子)に移ってしまった。一体若大将と澄ちゃんの間に何があったんだろうか。 「ハワイの若大将」の完成後、加山雄三が「赤ひげ」に出演するので、「若大将シリーズ」はしばらくお休みということになった。会社ではそれまでのスタッフやキャストの慰労をかねて、赤坂プリンス・ホテルで豪華な完成パーティを開いてくれた。まだ若かった私は、思いきって星由里子をダンスに誘いフロアに出た。そのとき彼女が耳許でささやいた言葉が忘れられない。 「ねえ、わたし、青大将が可哀想で仕方がないの。たまには澄ちゃんが青大将のお嫁さんになる話があってもいいんじゃないかしら」これは、女優星由里子の感想であって、澄子本人の発言ではない。だが気になる言葉である。しかしその後澄ちゃんが青大将と結婚したという事実はない。澄子は一体どこへ行ってしまったのか。今どうしているのだろうか。もしも「若大将シリーズ」で「若大将グラフティ」というような、再編集作品をまとめる機会があったなら、作者としてはその辺の謎を解明しておきたいものである。 |
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パンフのポスターと写真については こちらからどうぞ! |
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09年02月19日新規作成 |
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