カンニング

学園生活のエピソード、これまで、代返(大学の)、早弁(銀座の)を取り上げてましたが、今回はカンニングです。

青大将が隣の雄一に答案を見せてもらっているのが、監督の教官に見つかってしまいます。

教官にとがめられた青大将は
先生もインチキですよ。本読んで監督しないって言ってたのは、あれは嘘ですか。ああ言った以上、ぼくは先生をジェントルマンだと思って信頼してたんです。
と反論しますが、雄一と青大将は停学となってしまいます。

カンニングについては、この後のシリーズでも青大将が、手を変え品を変えてやっちゃってくれます。こうご期待!

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雄一&澄子&青大将

青大将の告白

オス!オス!オス!
懐かしいなあ、若大将!
気持ち悪い奴だなあ!お前にそんな顔されると、ろくなことないからなあ、ところでなんだ?
オレ辛いんだよ。
辛い?仕事がか?
いや、違うんだ。オレ、息が詰まりそうなんだよ。飯もろくに喉通らないんだ。
そりゃあ大変だ。
病院行ったのか?

違うんだよ、全然。実は澄ちゃんのことなんだよ。オレな、澄ちゃんのことがメッチャクチャに好きになっちゃったんだ!
彼女に言ったのかい?
毎朝彼女の前に顔をだすんだけどさ、会うとヨタしか言えなくなっちゃうんだ。だから田沼、頼むから頼まれてくれ。
なにを?

お前は澄ちゃんに信用がある。だからオレの気持ちを彼女に伝えて、いい返事もらってくんねえか。
そういうことは自分で言えよ。おれはゴメンだなあ。
冷たいなあ、若大将。オレはなあ、彼女さえウンって言ってくれれば結婚しようと思ってんだ。このままだったら、オレ死んじゃおう!
オーバーだよ、お前は。
弱っちゃったよ、どうしようもないよ。オレ心を入れ替えて真面目になる。だから、頼む。
ようし、それほどまで言うんなら、やってみよう。
ありがとう。オレやっぱりいい友達もって幸せだよ。

頼まれたら嫌と言えない若大将は青大将の気持ちを伝えるため、澄子と会います。

今夜はきっと星だわね。
うん、まあね。
ハワイって本当に風が甘いって、思わない?
うん、まあね。
ねえ、早くおっしゃいよ。
うん、まあね。
なあに、その返事。
うん?すまん、すまん。つい迷ってたんでね。

男の子でしょ。あたし、仕事の都合で東京に帰らなきゃならないの。
ええ!
だから、私も今のうちに雄一さんにお会いしときたかったの。
そうか。
迷っている暇なんか無いわ!
ようし、じゃあ言うよ。

と言おうとしたところへ、青大将を乗せたジェーンの車がやってきて

(ジェーン)ヘーイ雄一!うそつきの雄一、レッツ・ゴー!
どういうつもりなんだ、青大将のやつ。

雄一は言い出すことが出来ず、ダンスパーティへ

ハワイにきて雄一さんと踊れるなんて想像もしなかったわ。
ねえ、さっきの話の続きってなあに?
あたし、気になってしょうがないわ。
ようし、じゃあ思い切って言うよ。石山の事どう思う?
石山さん?
君のことがムチャクチャに好きなんだってさ。
結婚したいそうだよ。
まあ!
あいつはわがままに育ったんで、人に誤解されやすいけど、根はいいやつなんだ。家もあのとおり、金持ちだし。澄ちゃんきっと幸せになれると思うよ。
あいつが立ち直れるかどうかの瀬戸際なんだ。いい返事をしてやってくれないか。
そんなことだったの。
え?
知らない!
澄ちゃん!

その夜、傷心の澄子は同僚から若大将とジェーンの結婚の噂話を耳にし誤解する。
もう、そんなことどうだっていいのよ。あたし雄一さんなんか大っ嫌いだわ。青大将のほうがよっぽど好きだわ。
とスネてしまう。

それでも日本に帰ってから、ジェーンがアメリカ人と結婚したという便りをみて機嫌を直し、ヨット・レ−スの応援に行く。
澄子の応援が効いて?雄一は無事優勝。
ハッピー・エンドとなる。

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税関の娘?

今回、澄子のライバル、ジェーンを演じたのは「ハヌナ節子」さんという女性。
たどたどしい日本語で、愛嬌たっぷりに演じていましたが、俳優さんではなかったようです。

DVD、「ハワイの若大将」のオーディオ・コメンテタリーの中で、星由里子さんが話されてますが、この人はハワイの税関の人の娘さんだそうです。
星さんはこの人の家に招待され食事もしたそうです。
タイ・アップの一環?だったたようです。

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若大将トラックス

今作から弾厚作作品が登場、若大将がスクリーンで素敵な歌を披露しています。

「DEDICATED」

後にレコード化され、”恋は紅いバラ”として歌手加山雄三初のヒット曲となる記念すべき作品である。

茅ヶ崎の実家にあった体操場で作られたという同曲。この時点ではまだ英語詩である。

プレスリー・スタイルを踏襲したロッカ・バラードは、以後多く生み出される三連パターンの曲の先駆けとなった。

ハワイで偶然出会った雄一と澄子が夜のワイキキビーチを散歩して唄う場面は、当時よくあった擬似ナイトシーンで昼間フィルターをかけて撮影されたもの。

「ラブリー・フラ・ガール

ラストの田能久でのパーティーで唄われるオリジナルのハワイアンソング。
”恋は紅いバラ”に日本語詩がつけられるのは、
少し後の事なので、実質的な岩谷&弾コンビの第一作になる。また、歌による加山・星・田中の競演は後にも先にもこれ一回きり。その意味でも貴重な一曲である。

本来、ワールド・ミュージックであるハワイアンを独自のポップスに昇華。以後加山スタイルのハワイアンは、弾厚作オリジナルの欠かせない一ジャンルとなり、”お嫁においで”で開花する。
「HONKY TONK PARTY」(京南大学 ヨット部のダンスパーティで雄一が唄う、写真左)と「SWEETEST OF ALL」(ハワイでのパーティで雄一が唄う、写真右)という英語詩の歌も披露されてます。
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08年11月20日新設