めざましTV
 みちのくSLギャラクシー
(フジテレビ 3月14日)       

めざましTVで放送された番組をリポートしました。
お楽しみください。

今週1週間お送りしてきたみちのくSLギャラクシー、締めくくりの金曜日はいつになく弾けている永遠の若大将加山雄三さんです。


リレー方式で多彩なアーティストが乗車したみちのくSLギャラクシー、そのアンカーを務める永遠の若大将は、東京からおよそ100km離れた地に居た。

寒いのは俺得意だから。
緊張しておりますが。D51なんて何年ぶりかわからないけど。
嬉しいねえ。

そう、宇都宮駅から乗車したのは加山雄三さん。列車到着を待ちきれずホームに向かうほどこの日を楽しみにしていたんです。

(SLが)実際に目の前に来たら感動するね、きっとね。結構鉄道マニアで好きだったからね
もちろん、今回乗車した理由はそれだけじゃありません。
(決意したもう一つの理由)

どんな思いだろうね、みんな怖かっただろうなあ。
ほんとに歌えないかもしれない、これ。

震災後、被災地を何度の訪れ、歌を届けてきた加山さん。傷ついた心に寄り添いたい。今も変わらずそんな思いからアーティストリレーのアンカーを務めることを決意したんです。
素晴らしい列車じゃないですか、これは。向谷さんが迎えてくださる。

向谷)どうもお久しぶりです。

久しぶり!

向谷)釜石からずっと列車で走ってきている。沿線の人たちがものすごく盛り上げてくれて最後は上野駅にSLで到着する。
加山さんは上野駅にSLが到着していた記憶がないのでは?

記憶ないってどういうことよ!
なんで座らないの?

生野)恐縮しちゃいまして。

佐野)こういう立場かなと思いまして。

いいじゃねえかよ、座れよ!。

生野)加山さんはSLは乗られたことはありますか?

あっはっはは、昔は全部SLだよ!(全員大笑い)
子供の頃は自動車があまりないんだから。学校のすぐそばに鉄道線路があって、そこを通る動輪の数でいま何が走っていえるとか。

生野)SLの話で盛り上がっているところ大変恐縮ですが、加山さんにお会いしたいという方々がお待ちですので。

岩手・漁師 山崎一仁さん

山崎)私の漁船 共栄丸は4.9トンなんですけど。

あっそう。4.9トン。

山崎)津波で全部流されて去年ようやく新造船ができまして。
主に鮭を獲ってます。

シャケ!?

生野)息子さんもご一緒に。

あっそうなんだ。オヤジが船長?

息子さん)そうですね。

何もせんちょうか?あっはっはは。ほとんど息子がやってんじゃないの?漁は毎日するの?

山崎)日曜以外は毎日やります。

でも(漁師は)朝早いから大変だね。お母さんも一緒に起きるの?

奥さん)いや私は起きない。

あっはっはは。だいたいそんなもんだよ。

陸前高田在住  小山芳弘さん

こちらの方は陸前高田市在住の小山芳弘さん。震災で失われた「高田松原を守る会」の副会長。
その小山さんと加山さんがある約束を
交わしました。

小山)高田松原が出来て350年なんです。また復活するためには苗を植えなければ始まらない。

一つ一つ松(の苗)を植えていくわけですか?

小山)自分たちで植えただけでは限界がある。

そりゃあ(そうだ)。だから全国からみんなに集めて(もらって)。

小山)そういう運動をしています。

俺も1本(植えるよ)ね!

小山)加山さんと約束します。よろしくお願いします。

間違いなくやるから。

列車は尾久駅でD51と連結、その瞬間を初田駅から乗車したタモリさんと間近でご堪能。
こんなシーンもう見られないよ。

長生きしてて良かったなあ。

俺にも触らせて。もうこうやってなでなでしちゃう

様々な思いを乗せて走り続けたみちのくSLギャラクシーは、多くの人に見守られながら上野駅に到着。
ここで加山さんからサプライズのプレゼントが。
♪「君といつまでも」♪
僕がSLに乗ったのは50年以上前のことなんですね。
みなさんと一緒に乗って日本中全部が繋がってる線路の上を大勢の人たちが
見ている中を走ってきましたよね。そして日本中が一つになってみなさんと一緒に頑張っていこう。そんな気持ちをひとつにしてくれたのがきょうの旅だと思うんですよね。
とっても大事な時間を一緒に過ごせてとっても幸せいっぱいです。
きょうはほんとにSLの
特別列車「銀河」にお乗りいただきまして誠にありがとうございます。
JRに成り代わりまして心からあつく御礼を申し上げます。

みちのくじゃんけん

加山さんからのプレゼントは加山さんの大好きなウクレレ。
音色は?

すごい良い音する。

♪もしも〜この船で〜、君の幸せ見つけたら〜♪

加山さんの大ファンだという福島県在住の新井達哉さん。
加山さんとはこんな会話を。(3月9日放送分より)。
宇都宮駅からはこんな方も。これまでに幾度となく被災地を訪れてきた加山雄三さん。皆さん騒然とする中さっそく乗客との交流が始まります。そんな中、心の葛藤を抱えるお父さんと出会いました。

福島市に住む新井達哉さん。その手に抱かれた和穂くんが生まれたのは、あの震災が起きたわずか2時間前。
お父さんにとって3月11日は、我が子の成長を確認する嬉しい日。でも同時に震災と原発事故が起きた悲しい日。ずっと相反する心境の
狭間で揺れてきました。

でも生まれてきてありがとう。

新井)あっそれを聞くと、それを言っていただくと・・・。誕生日だけど全国的には「おめでとう」ではないんですね。なのでここで人に「おめでとう」と言ってもらえると本当に胸のつかえが取れてうれしいですね。

ほんとうに頑張ったねえ。

新井)物心がついて自分の生まれた日が何のかを知ったときに力強く・・・支えられた分みんなを支えてくれるようになってもらえたらなあって。

お父さん、立派だねえ。俺も心から応援するね。一生懸命がんばろうね。それがいちばんだ。「がんばってね」じゃないんだよ。「一緒にがんばろうね」そう思ったよ、俺。

新井)はい、ありがとうございます。

♪「旅人よ」♪
ありがとうございました〜!

軽部)加山さんのライブでフィナーレを迎えた「みちのくSLギャラクシー」でありますがずっと乗車していた生野さん。思いもひとしおだったんじゃないですか?

生野)大スターでものすごいオーラだったんですけど、でもそれでもゆっくりお話を聴いてくださって。最後には歌で皆さんを包み込んでくれる方でした。

軽部)私も加山さんと一緒に震災の直後に被災地を行ったことを思いだしますがあのとき避難所の皆さんと加山さんが一つになった。そして加山さんの言葉一つ一つがとてもなんか感動的説得力があるんですよね。

2014年03月27日新設