加山雄三77歳
 バースデー記者会見(後編 質疑応答)
(フジテレビONE 4月11日)       

フジテレビONEで放送された、加山さんの記者会見(質疑応答)を
リポートしました。お楽しみください。

サンケイスポーツ)武道館をやるにあたって、最年長記録を更新されることについての感想、今回のステージをどのようにしたいか、そして過去の印象的だった思い出は?。

思い出としては、一番最初に、若大将の映画の中で、「南太平洋の若大将」だったと思いますが、柔道のシーンを撮って、エキストラとして来ていただいたファンの方々たちにお礼の意味を兼ねて、そこで演奏させてくれって言ったらノーと言われたんですよ。でもね、ノーじゃ困ると。
実際に武道をここで演じて、それを映画化した中で一緒に協力してくれた人に感謝の気持ちとしてどうしてもやらしてもらいたいということで、お願いしたらOKが出たんです。それが大きな武道館の思い出ですね。
それから、前にも何回かやらしていただいて、武道館というのは、一つのステータスシンボル的なものになっているなということをすごく感じるんです。日本でビートルズが来た時に、前座がドリフターズがやって、そしてビートルズが演奏したのを観てすげえ〜って思って。その前に、彼らに会って話をしたのでとても親近感を持って演奏を武道館で観たというのがものすごいインパクトがありまして。
50周年の時に素晴らしいメンバーが僕のバックを務めてくれて、ヤンチャーズというのを作ったんですよね。森山良子さん、谷村新司君、さだまさしさん、南こうせつ君、そしてジ・アルフィーの3人。
トップアーティスト7人がコーラスとギターを弾いて伴奏をしてくれて
「座・ロンリーハーツ親父バンド」という曲を引っさげて武道館やった時は、なんかこう感無量だったですね。
そこでおそらくここは終わりだと思ったけど、77でまたここでやらしてもらえるんだ、じゃあ今度はどうする、最高齢で記録を作るんだったら曲数も今までの中で一番たくさん歌ってやろうかなと思ってるんです。自分で作った曲がたくさんありますし、洋物もたくさん歌ってきましたし、その中で厳選するのが大変だと思うんですが。
やっぱ、この間亡くなった岩谷時子さんのおかげでヒット曲もたくさんあるから、曲数でも記録つくるか?みたいなことを夢として今から考えてます。やっぱりやる限りは「良かったよ」って言ってもらえるような、このあいだのポールみたいに。ポール良かったよってみんな思うじゃないですか。そう思ってもらえるようなステージをやりたいなあと思いますねえ。

めざましTV)きょうを迎えられて特別な思いはありますか??

ありますね、誕生日といえばパーティが多いですが、きょうは2000人近いお客様が一緒に祝ってもらえる。わざわざそうゆうふうにしたんですよ。みんなで大勢で祝ってもらいたい!ここまで無事に生きてこられた、しかも健康で居られた。感謝の気持ち、ここまで支えてくれたお客様。そのファンのみんなと一緒に祝ってもらえるその瞬間を作りたい!
それとめざましTVには思い出がありまして、僕が45周年の時にね、ポールが、「加山雄三、45周年おめでとう」ってコメントくれたんです。僕は観てなかったんだけどさ、あとでほかの人から「すごいよ」って言われて、これは思い出あります。めざましTVさん、ありがとうございました。

めざましTV)ありがとうございます。

司会者)他局の皆さんすいませんでした。

あっはっはっは。

夕刊フジ)武道館ライブに向けての体力作りは?

ゆうゆう散歩という番組を2年間やらさせていただいて。自分では夏が強い人間だと思っていたら飛んでもない話で。メチャクチャ夏に弱い人間だったんですよね。逆に冬がものすごく強くて、みんな震え上がってるのに全然平気なんですよ。そんなはずなかったのになって思うぐらいに。

で、一日、7,000から13,000(歩)ぐらいまで歩いていると。これだけでかなり健康面ではね。中性脂肪とかねコレストロール値がちょっと引っかかってたんですよ。それが全部クリアーです。やっぱりこれは歩いたお陰だと思うんですよね。(中略)

夏のあいだはなるべく室内で歌を歌ったり演奏したり、歌を歌うことも結構身体使うんでね。良い運動だと思っております。野外でライブするっていうのは結構きついですから、そのきついのを乗り越えるためには食事をきちっと摂る。食べ物のバランスを取りながら自分のコンディションを整えるというのはものすごい重要なことでね。

若い人でもそうすれば良いんでしょうけど。酒は飲まない、タバコは吸わない。朝たくさん食べて、昼は普通で夜は少なめ。寝る前4時間は何にも食べない。で、爆睡するようにする。眠くない時は寝ない。眠くなるまで待つ。自然に逆らわないでなるべく12時までには寝る。まあそういう健康面を特に夏に向かって気を付けようとは思っております。去年も夏はそれをやりましたけどね。日々歳とってるわけだから、余計気をつけなきゃいけない。

デイリースポーツ)若大将の若さの秘訣と、どういうイメージを持って「EXPO」と名づけたのか?

若さの秘訣というのは自分でも良くわからないんですが、健康や食物に気をつけてある程度の運動というのは、親が50年以上も前にね、美容体操とか食事療法とかやってたんですね。お袋が52(歳)で死んじゃったもんで、そんなもんは何の役にもた立たない、人間は寿命だと思って自暴自棄に陥ったんですが。
自分が歳とってきたらやっぱり、そういうことを気をつけるようになってきちゃったんですね。それがもしかしたら良いのかなと思うことと、タバコを早く止めた、酒を止めた。朝おきて不愉快な朝を迎えることがなるべく無いようにすることが、ある意味ではとっても重要なことかなと。
それともう一つ、運動もし過ぎると活性酸素というものが非常に出てくる。活性酸素は人間を酸化させてしまう。とよく言われてます。錆びるんですよ。錆びるとシワだらけになるんですよ。それを防ぐには活性水素水しか無いんですね。運動したあとに汗ビッショリかいてクタクタになったときは活性水素水を飲んで中和させるんですよ。
そうするとシワが出来なくて済みますから。女性は特にそういうのを気をつけたほうが良いと思いますね。
それと陽に当たったらシミになるって。僕は毎日のように陽に当たってるのに全然シミ出来
ないんですけど。多分子供の時から陽に当たりっぱなしだから全身がもしかしたらシミなのかもしれないなと。そういうふうに思うようになりましたね。
「EXPO」は、展覧会とか特別な催し物があるとかじゃないですか。光進丸を18年ぶりに東京へ持ってきて、私がやっている料理のレシピをファンの方々に食べていただく。抽選で光進丸の中を観ていただくとか、光進丸って結構有名なんです。やっぱり観たい人は観たいんだと思うんですよ。(中略)

小さい時から船を作ることだけが夢、そういう人生でしたから。
今度考えているゼロエミッションウルトラエコシップはおそらく世界中で
誰も考えていないと思います。
とにかく揺れない船なんですよ。風速80mくらいの風でも耐えうるという。

「EXPO」はそういう意味では、「特別」という意味で、まあ77歳がやることにしちゃあ全部特別だと思うんですね。
ちなみに左卜全さんが大ヒットを出したのは76歳の時なんですね。それを超えてミリオンセラーを書ければ良いなあと思ってますけどね。

共同通信)最近気になる出来事とか人物があったら教えてください。

世界のいろんな情勢を考えていてなんであんなもめなきゃならないのかなあと、いうようなことがいろんなところで起きてるでしょう?
政治的なことは、普段頭の中で、情報を見ながら平和になれば良いなあと。(中略)
幸せという概念に到達していくための、生きている途中の自分自身が、ほんとに幸せなんだよなと思うほうが大切なのになとか。そういうことをニュースをみてて、いっぱい感じることがすごく多い。
我々は何をすべきか?自分の最大限の力を発揮して自己ベストを
尽くすという、そういう考え方が大切なのかなと。
なんでも良いんです。やってること。すること。その瞬間、瞬間自己ベストが出来たらば、すごい国になるんではないかなと思うんですね。世界の頭脳の最先端を引っ張りながら幸せというものを、思う心の大切さをその秘訣とかを我々から発信できたらすごく素晴らしいと思うんですね。(中略)
どういう生き方でも良いですから、自己ベストを尽くす。
そうするとニッコリ笑えることが増えてくるかもしれない。
メールも、
コンピューターも良いですけどね。それはあくまでも利用するんであって。振り回されちゃダメですね。

会見終了後には写真撮影が。

2014年04月24日新設