Hotels Style Plus

  2010 Spring vol17 

 

「阪急阪神第一ホテルグループ メンバーズクラブマガジン
「Hotels Style Plus」に加山さんの特集記事がありましたので、掲載しました。
”博丈”さんからご提供いただきました。ありがとうございました。

 本の表紙

 加山さんの記事のトップページ

クリックすると説明文が大きく見えます。
トップページの掲載文

”人生に山坂あり”と思えば 
 厳しい時代も、ラクに生きられる
 未来を創るのは自分自身

昭和を代表する国民的大スター「加山雄三」が今年、芸能生活50周年を迎えた。
今なお、芸能界でリーダーシップを発揮し、古希を過ぎてもエネルギッシュに、
コンサートや絵画展にと全国をとう東弄西走。
「生涯現役が目標」と、いつもファンの声援ににこやかに応える
”永遠の若大将”だが、その優しく大らかな笑顔の裏には
幾度もの苦難を乗り越えてきた、強靭な強さが隠されていたー。

クリックすると説明文が大きく見えます。  かやまゆうぞう 1937年神奈川県生まれ。1960年慶応義塾大学法学部卒業後、東宝と専属契約を結び、映画「男対男」で俳優デビュー。61年にスタートした”若大将シリーズ”で国民的人気を博す。歌手として代表曲に「君といつまでも」「お嫁においで」があるほか、作曲家、タレント、画家、陶芸家など多才な顔を持つ。

借金23億円。妻と共に

 どん底生活から這い上がる

 この50年を振り返ってみると、本当に苦労の多い日々だったね。1970年に経営して
いたホテルが倒産。”俺には何もねえよっ”どころか、突然降ってわいた借金23億円!皆
が俺の周りからサッと消え
、誰も見向きもしなくなって随分と悔しい思いをしたけど、そん
な中でカさんと出会えたんだから、き
っと意味があたんだよ。
 俺たちの絆を強く結び付けてくれたのが、「心のそこから本気で願う気持ちがあれば、そ
れは必ず叶う」
という共通の信念。二人で”借金返済と立ち直り”という願いを紙に書いて
、朝目覚めた瞬間から目に
できるよう寝床の上の天井に貼って・・・。するとある晩、その
紙がパラッと顔の上に落ちてきたの(笑)。
「あ〜。やっぱりダメかなぁ」と弱音を吐いたら、カミさんが笑って言ってくれた。「また
天井に貼れば
いいだけよ」と。先の見えない厳しい現実の中で、逃げずに立ち向かっていけ
たのも、いつも彼女が力強く
支えてくれたから。
 借金返済のために、ナイトクラブやキャバレーで歌う日々。「なぜこの俺が、こんな仕事
をしなきゃ
いけないんだよ」と思っても、必ず後から結果がついてくると信じて、手を抜か
ず、努力を惜しまず
取り組んでいたら、思わぬところから大きな仕事が入ったり。そして一
年半後には、本当に願いが叶った
んだ!自分が思ったことが、自分の人生になるんだって心
底思ったね。

気持ちの持ち方次第で
 幸せな人生が手に入る

 いろんな経験を積む中で、「荷が重いのではない、自分の力が足りないのだ」が人生のポ
リシーに。
しんどいな、上手くいかないなと思ってたら、本当にそうなる。良い方向へ変え
てゆくか、悪い方向へ
変えてゆくかは自分次第。現状を嘆くのではなく、どうすれば問題を
解決できるか、考えていかなきゃ。
 そして、やりたいことができたら、挑戦してみること。その時できなくても、いつかチャ
ンスは巡って
くる。年齢を理由に諦める人もいるけど、年齢なんて関係ない。俺は59歳で
油絵を、65歳を過ぎて
から陶芸と漆器を始めたんだから。何事も極めれば深く、学ぶこと
に終わりはないし、何かを始めると
、あれもしたい、これもしたいってことがどんどん増え
、人生が充実して毎日が楽しくなってくるよ。

芸能生活50周年を迎え
 生涯現役を目指し再スタート

 物事への関心・感動する心・感謝の気持ちの三つが「人生の三冠王」だと教えてくれた友
人の言葉
通り、興味を持つと世界が広がるし、人との出会いもある。日々の出来事に感動す
る心や感性が、人生
を豊かにしてくれる。どんな時でも”ありがとう”って素直に言い、相
手を思いやる気持ちがあれば、
人と人との絆が深まっていく。すると生きていることが嬉し
くなるはず。
一日の中で一番好きな時間は、寝る直前。「今日はいい日だったな」とか「こ
こはうまくいかなかった
な」と考えるのが日課のようなもの。そこからまた感謝の気持ちも
湧いてくるんだ。
 今年は芸能生活50周年という特別な年。日本武道館を皮切りに、アリーナでのコンサー
トツアーに
初挑戦!ファンの皆さんの熱い声援があってこそ、今の加山雄三があるわけだか
ら、多くの人たちと
一緒に、元気でハッピーな一年にしたいね。

10年07月05日新設
10年12月23日更新