東日本大震災で被災された皆様へ

加山さんのオフィシャル・ホームページに、
「東日本大震災で被災された皆様へ」と題して、加山さんの動画のメッセージが掲載されてましたので、レポートしました。
被災された皆さんが、一日も早く復興されますよう、お祈りいたします。

この度は、東北関東大震災に合われた方、心からお見舞い申し上げます。

僕も74歳になりますけれども、こんな長いこと生きてきても、これほど凄い災害を見たことありません。もちろん戦争も知っております。でも、大自然によるこういう長いことかかる震災のつめあとというのは、おそらく初めてだと思います。皆さん、力を合わせて本当に復興に頑張っていただきたいと思いますけども、僕らも微力ながらいろんなことを通して、少しでもお力になれればということで、頑張っていきたいと思います。一つ一つのコンサートを通して、チャリティーをやらせていただきたいと思ってますし、色々な書面を通してでも、応援の言葉を、心の温かくなるような、そういうようなことでも少しでも出きることが出来ればと思いますし、実際どの程度お役に立てるかわかりませんけども、全力尽くして僕も応援させていただこうと思います。

僕の親父が「関東大震災」の話を、僕が小さいときにしてくれました、電車がストップして、たまたま遠くはなれていたんですけど、線路伝いに東京から大宮まで歩いて帰ったそうです。中学3年生のときだったと言ってました。それはそれは、すごいことだったけれども、「みんなの気持ちってとても大事なんだ」と、「みんなが一生懸命頑張ろうとすれば、必ず人間って乗り越えることができるんだよ」と。「その気持ちを結束することが、とても大事なんだ」と、親父は言ってました。それが凄く思い出されてならないんですね。

そして戦争でもって、悲惨な状況になった中から、私たちは立ち直ってきたわけですけれども、その間でも本当に心の底から、「頑張ろう」、そういう気持ちでもって復興を見事に遂げたんだと思うんですね。

今はもちろん、起きたばっかりの時はみんな、凄い力を合わせて、でもこれって長いことその気持ちを持続することこそ大切だと僕は思います。どのくらい長くかかるかわかりませんが、みなさん本当に安心して元の生活に、気持ちも戻れるようになるまで僕らも周りから応援していきたいと思っております。

ぜひ、この気持ちがみんなに通じて、みんな力合わせて「よおし、頑張って皆さん応援しようぜ」そういう輪が広がるといいなあとつくずく思っております。どうか皆さん、心から応援しておりますので一歩一歩、毎日毎日歯を食いしばって頑張っていきましょう。

人間の思う気持ちというのは、非常に大事で、未来を憂うということとか、過去を悔やむということ、それはあくまでも終わってることであり、未来を恨むというのもただ、頭の中だけでしかないので、今という時間をどうやったらば力いっぱい生きられるかどうかってことを考えることが凄く大事じゃないかなと僕は思います。
僕もいろんな人生を歩んでまいりました。辛かったこと、沢山ありますけれども、
それでも皆さんの大変なことに比べたら、ほんのちっぽけなことかも知れません。でもそれを耐え抜いてこれた時に、何が支えになったかというと、やはり家族であったり、友人であったり、一緒に仕事をしてきてくれている人間であったり、海の好きな仲間であったりとか、そういういろんな人たちの支えと言うものが、心の大きな支えになるということなんですね。
人を大切にするとか、物を大切にするとか、手を携えて絆を深めていくとか、そういうことを今、本当に心の底から学びたいなあ、学べればなあと、僕はそう思って陰ながら頑張らせていただき
ますので、どうぞ皆さん、頑張ってください。

言葉で言うのは簡単です。中々実行に移すことの難しさ、それは本当にそういう体験をした人たちしかわからないと思いますけど、まずはやっぱり僕はそういう気持ちになって一緒になって、頑張らしていただきたいと思います。
心から応援しております。

                   加山雄三

11年04月03日新設