飢餓陣営叢書 |
●飢餓陣営叢書8 近藤洋太『人はなぜ過去と対話するのか』 定価 2200円+税 「過去は死なない。過ぎ去ってもいない」 小山俊一、桶谷秀昭、田川建三、谷川雁、三島由紀夫、鮎川信夫、竹内好、吉本隆明。 それが書かれてから何十年経とうが、現時点でその思想家が著名であろうがなかろうが、生きつづけている思想はある。 それはひとりの人間になにをもたらすのか? 思想と対話しつづける現場からの報告。 [目次] |
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●飢餓陣営叢書7 橋爪大三郎『マルクス講義』 定価 1600円+税 マルクスの「革命」からは何も見えてこない。しかし『資本論』には現代社会を考えるヒントがたくさん隠れている。 世界で最初に書かれた完璧な資本主義経済の解説書『資本論』は、どのような理論的な手続きによって現代に生かすことができるのか? ゼロからの人にはもちろん、知ったつもりの人にとっても、目からウロコが落ちる「橋爪レクチャー」。 …マルクスは気分で資本主義を批判したのではなく、厳密な理論を考えたのです。 [目次] ▼第1章 マルクスは現代の貧困を救いうるか~グローバル化の中の資本主義/資本家がいなくなった /いま、日本経済で起こっていること ▼第2章 『資本論』以前のマルクスをどう読むか~マルクス主義は「宗教」か/マルクスの天才的着眼/ ▼第3章 『資本論』をてかがりに日本を読み解く~現在の「デフレと失業」問題は『資本論』の議論とどう連関しているのか/『資本論』の単純化モデルの問題点/世界経済の未来はどうなっているのか ほか |
●飢餓陣営叢書6 井崎正敏『〈戦争〉と〈国家〉の語り方』 定価 2000円+税 語るべきは<私たちの戦争>であり 戦後日本において戦争責任意識の欠如と国民意識の欠如とは密接につながっていた。 [目次] |
●飢餓陣営叢書 5 村瀬学『徹底検証 古事記』 定価2200円+税 「火・鉄の神々」はどのようにして 従来のアカデミズムには、古事記を「瑞穂の国」のあらすじにそって解釈してきた歴史がある。 |
●飢餓陣営叢書4 勢古浩爾『石原吉郎 寂滅の人』 定価 1900円+税 壮絶な体験とは、人に何を強いるものなのか? ラーゲリ(ソ連強制収容所)で八年間、過酷な労働を強いられ、人間として、体験すべきことではないことを体験し、 帰国後の生を、いまだ解放されざる囚人のように生きつづけた詩人・石原吉郎の苛烈な生と死。 「忘れられた」詩人を再発見し、生きることの意味、倫理のあり方を正面から問い直した、著者「幻の処女作」ついに刊行! |
●飢餓陣営叢書3 小川哲生『生涯一編集者』 定価1800円+税 本書は400冊を超える人文書の貴重な「メイキング」です。 前代未聞の「著者への執筆依頼状」を含め、仕事の中身を大公開します! 吉本隆明、渡辺京二、田川建三、村瀬学、清水眞砂子、小浜逸郎、勢古浩爾……40年間、 著者と伴走してきた小川哲生は、どのようにして編集者となり、日々どのような仕事のやり方をしてきたのか。……あの思想書の舞台裏が明かされます。 きれいごとの「志」などではない、現場の本音が語られています。 あらゆる分野のクリエーター必読の書となっています。 |
●飢餓陣営叢書2 瀬尾育生『吉本隆明の言葉と「望みなきとき」のわたしたち』 定価1800円+税 「3・11大震災と原発事故。9・11同時テロと戦争、そしてオウム事件。 困難が連続する読めない情況に対してどんな言葉が有効なのか。 吉本思想の検証を通して生きるよりどころとなる言葉を発見する」 ・はじめに―「望みなきとき」について ・第1章 吉本隆明の3・11言論と「超越」について ・第2章 『母型論』の吉本隆明と『戦争詩論』以後 ・第3章 全体性の認識と文学の主張する場所 ・第4章 オウム問題についての感想 |
●飢餓陣営叢書1 村瀬学『次の時代のための吉本隆明の読み方』 定価 1900円+税 本書は2003年に洋泉社から刊行されたものに、大幅な増補を加え再編集したものです。初版からだいぶ時間が経ちましたが、内容はまったく古びるどころか、吉本思想を活かしていくには不可欠の本になっている、と自負しております。 「吉本用語」の解釈に汲々とするのではなく、初期から『ハイ・イメージ論』までの主著について、一人ひとりが思考するためのヒントを縦横に引き出しています。ですから、このような発言があるのです。 《(吉本さんは大思想家というより)ものすごく試行錯誤の人で、修正体で、アメーバみたいに変形し続けてこられた人だと思います。そういう試行こそを後世に残そうとしている人であって、わたしが学ぶのはそのすごく柔軟な修正体のほうです。》 この間、吉本隆明氏について、自分のことを語るための追悼や論評、わかったようでいてまったく的を射ていない批判も見受けられました。そのような言葉とはちがった、読めば新しい世界が開けてくる思考がここにあります。 |