飢餓陣営38号 (装幀・菊地信義) 「追悼総力特集 吉本隆明を新しい時代へ」 総ページ328.定価1300円(送料200円) 吉本隆明、最後の文学談義■ 夏目漱石と太宰治(遺稿) 森崎和江(特別寄稿)「吉本隆明さんの笑顔」 (リンク藤原書店へ) (リンク 福岡県男女共同参画センター) Ⅰ 『試行』のころの吉本隆明 月村敏行■「思い出すままに」 村瀬学■「吉本隆明さんとの出会い」 浮海啓■「〈魂〉は暁闇の彼方へ」 矢野武貞■「吉本さんと、私の吃音論」 高岡健■「〈資質〉を倫理に変えるとき」 高堂敏治■「「大衆の原像」から「思想としての菜園」へ」 西尾幹二(特別掲載)■「吉本隆明氏との接点」 Ⅱ 吉本思想の源流をめぐって 佐藤通雅■「「姉の死など」にふれて」 長谷川三千子■「ひゆうひゆうと吹き渡る風」 近藤洋太■「戦争と聖書」 寺田操■「ことばの花びらを播く詩人」 浦上真二■「吉本隆明と保田與重郎」 Ⅲ 舞台裏の演出者たち (聞き書き・120枚)宮下和夫と弓立社■「吉本隆明の講演のことなど」 田中紘太郎■「吉本隆明雑感」 脇地炯■「「衆議院」はお断りだ」 齋藤愼爾■「〈アジア的なる〉編集者私記 (聞き書き・100枚)編集者=小川哲生■「八〇年代、『吉本隆明全集撰』のころを中心に Ⅳ 吉本隆明断想 勢古浩爾■「吉本さんの空に向けた両手」 宗近真一郎■「ミシェル・フーコーのパリで吉本隆明の訃報を聞く」 水島英己■「影のすべてを」 Ⅴ 吉本隆明を新しい時代へ 北川透■「『最後の親鸞』という思想詩」 (*子安宣邦「最後の親鸞」を読む(リンク) 秋山基夫■「『言語にとって美とはなにか』再読」 「翻訳論その他」(勝手にリンク) 瀬尾育生■「夜の銀河鉄道」 神山睦美■「無限世代の輪廻転生」 齋藤祐■「『超戦争論』再び」 西脇慧■「吉本隆明のオウム言説をめぐって」 Ⅵ 「反核・反原発」異論から考える 添田馨■「〝大震災後〟の吉本隆明」 由紀草一■「『「反核」異論』をふりかえって」 本田徹■「未来としての歴史に寄せて」 倉田比羽子■「「私の本はすぐに終わる」-私たちの本もすぐに終わる」 築山登美夫■「吉本隆明と原子力の時代」 島亨■「反核・反原発異論、私注」 *吉本隆明『「反原発」異論』(アマゾンへ) 「執筆者が選ぶ吉本隆明のこの一冊」+100字コメント Ⅶ 北明哲+佐藤幹夫■「吉本隆明の遺した宿題―三島由紀夫の戦後と吉本言論」 |
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編集後記 「こういうヒトに ワタシはなりたい」 ●前号が読者の元に届いたのは、吉本隆明氏の訃報からまもなくのことだったろうと思う。結果的に、瀬尾育生さんへのロングインタビューが、吉本さんへのもっともはやい追悼の役割を果たすこととなった。おそらくは瀬尾さんも、そして私も、まさかこのようなめぐり合わせになるとは、まったく考えてもいないことで、戸惑いは小さくなかった。●次号を追悼特集にしようと決めるまで時間がかかったのは、このことに加え、世間の騒ぎが静まるまで待ちたかったからだと思う。小川哲生さんと何度かお会いし、いろいろな話をする中で決断の方向に動き出すのだけれど、まもなく、せっかく取り組ませてもらうのなら、総力をあげての特集にしようと腹を決めた。小川さんにも協力を請うことになった。●依頼を差し上げ、話を進めていくうちに、複数の方が、だれそれには声をかけたか、まだならば私の名前を出してよいから呼びかけてみよ、という形で人の輪が広がりはじめた。おかげで、ご覧のような充実したラインアップとなった。●そして、表紙を菊地信義さんによって飾っていただけることになったのは、望外のこと。ありがたいにもほどがある。小川さん始め、御参加いただいた全員の方に、深く感謝申し上げたい。 ●六月に入ると、ぽつぽつと皆さんの玉稿が届くようになった。半ばあたりからペースが上がっていった。拝見するたびに、どの方の書かれたものも、吉本さんへの思いに満ちていた。お書きくださった執筆者の皆さんへの感謝はもちろん、書かれる御本人である吉本さんとそのご家族にも。● (幹) |
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