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師範のつぶやき   NO-5

H23.5.6

 毎日新聞、朝刊の記事に以下の様なことが書かれてありました。私は大変共感いたしましたので、皆様に紹介し、青山支部としては今後どうすれば良いのか考えてみることにしました。
 表題は「若者の競争促進を」と言うテーマでした。今回ノーベル化学賞に選ばれ、初めて帰国した、根岸英一(米大学特別教授)さんが、文部科学大臣を表敬訪問をしたときの言葉です。留学者数の減少など、若者の「内向き志向」の対処方法について述べられたようです。そしてその後、記者団に「若者は競争が好きだ、スポーツの様に、若者がエキサイトして努力するのを促進する、健全な競争が、学問でも必要だ」と提言し、「競争を取り除くゆとり教育は若者の本来もっているものを否定し、人間性の本質を無視したやり方だ」と批判されたようです。
 私が共感したのは、空手道も一緒だと思いました、だたなんとなく来て、適当に練習して、努力も競争もしない、何の迫力も無いような練習方法では、立派な人間性は出来ないと思います。そこには、道場内で激しい競争があり、他の道場の道場生とも切磋琢磨できる雰囲気が必要だと思います。もちろん各試合に出場し、緊張した雰囲気の中で、苦しみに耐える競争も必要だと思います。そして各道場生が、それぞれ今より一歩前進し、成長を実感できるようになればしめたものです。上昇のスパイラルが、さらに向上心を植えつけると信じます。
 私が一番心配するのは、ただなんとなく練習に来て、一部の練習時間がたてば、すぐ飛んでかえる二部の練習生がいることです、二部の練習生は一部の練習メニューだけでは足りません、二部の練習生は、二部の練習メニューをやって一人前です、そこには苦しみがあり、競争が生まれ、成長し続けるのです。生ぬるい練習では空手でも、人間的にも伸びません。
 そして成長が少ないと道場生はやる気が出ません、昇級は遅いし、試合に出てもすぐに負けてしまいます。そのうちに嫌になってしまい、黒帯になる前に挫折して、やめてしまいます。これでは空手道の修行をやる意味が無いと思っております。ただ試合に勝つことだけが良いとはおもえません、試合は時の運も作用します、要は自分が試合を通じて、成長を実感できれば良いと思います。
 今、一部の練習、二部の練習、通しで頑張っている道場生が何人かおります、素晴らしいと思います、つらいと思いますが、努力は報われます、いずれ競争に勝ち、花が開くことがきっとあると思います。
 又青山支部は、これから他支部との合同強化練習を続けて行きたいと考えております、自分の殻に閉じこもった練習では成長が難しいし、他の支部の良い点を学んで行きたいと思います、積極的な参加をお願いいたします。
 保護者の皆様にお願いいたします。立派な子供を育てるためには、道場生本人、指導者、保護者が一体となり、尚且つ道場全体の雰囲気が良いことが必要です、指導者の努力だけでは良い子供を育てることは無理です、皆が助け合い、その上で競争が促進されことが望まれます、これからの厳しい世の中を生きていくためには、保護者の皆様の暖かい叱咤激励が是非必要です、何卒ご協力をお願いいたします

道場生の競争促進を

H22.6.28

支部長のリーダーシップについて

 私は空手協会交野青山支部をどう盛り上げ、どのように成長・発展したら良いのか、リーダーの支部長として何ができるか日々考え悩んでおります。 私自身の空手家としての資質や、同支部をさらに発展するにはどのようなリーダーシップが求められるのかなどと考えると反省する事も多々あります。 一方で、自分だからやってこれた、限られた能力でも一所懸命にやれば支部と自らの成長を続けられるというある種の自信も有ります。

PHP(毎月発行 定価 200円)という雑誌をご存知かと思います。 人生の指針になるとても良いことが書いてあり、私の愛読書の一つです。昨年7月号から12月号にかけて「リーダーシップ」について連載されて、とても興味深く感じました。 この本では企業組織での強力な牽引力となる、優秀なリーダーや社員のリーダーシップをどのように育て、組織を管理、運営していく能力を高めるか述べています。 今後の支部活動に活かせればと、独善的かもしれませんが私なりの解釈を加えて紹介させて頂きます。

まず「理念と目標」を明確にしなければなりません。 青山支部として「空手道場の役割」を文章にまとめ、公表しております。 支部の未来の有るべき姿、可能性に目を向け、どのように未来を切り開くか考えなくてはなりません。 現状ばかりに気を取られると後ろ向きの活動になり目標が見えなくなります。  具体例でいえば、空手の技は将来どのべレルを目指すのか?大阪府で3本の指にはいるのか?礼儀度、辛抱強さ忍耐度、努力度、思いやり度、優しさ度等の精神面をどのように育ててゆくのか等々。 

 そしてリーダーは「決断」しなくてはなりません。 道場の運営、指導方法、他の組織との協調など決断を迫られる事も少なくありません。 間違っていようといまいと兎に角決断する事が最も重要と考えられています。 世間の動き、総本部、府本部等の動き、他流派、他の立派な支部を見習いつつ、未来の理想的な支部はどうあるべきか、先を見通す力を養いつつ一つ一つ決断し実行したいと考えています。

私達の「成長する支部」の理想を実現するには、正しいリーダーシップが機能しなくてはなりません。 リーダー一人一人で組織は動きません。 支部の道場生、保護者、指導員が賛同・協力があり初めて成り立つものなのです。 信頼、尊敬され安心して道場生を任せられる頼りがいのあるリーダーの資質が求めらている訳です。 私個人は、現役時代あるいは今現在でも他の支部長のような素晴らしい試合実績や成績を上げた訳でもありません。自ら形の見本や組み手の相手となり、道場生を教え又支部の総合管理を行うプレイングマネージャーには成りえません。資質があるかどうかは別にして、ともすれば目先の成果にとらわれて長期展望にたって行動できないプレイングマネージャーではなく、常に勉強しつつ有言・不言に拘わらず率先して模範を示せれば、心が通じ合い皆さんと一緒にやっていけるのではと信じています。

むしろ一番大切な資質は、過去の実績、権力、財力(当然私にはありません)ではなく、人となりの[人間性]ではないかと思います。 人間性とは人の「器」と言い換えても良いでしょう。 人間性あるいは人の器は「志」の有無あるいは大きさの違いによって決まると言えます。 志の高い人はそれが信念として行動や考え方に現れます。 空手道の「志」とは空手道の目的、信念を実現しようとする決意と考えています。 「志」が正しくしっかりしていれば、支部長は時にはワンマンであっても(傲慢はいけませんが)良い。 そもそもリーダーの力量は矛盾した二つの要素を併せ持つことが必要。つまり「大胆にして繊細」「「厳しいが情が深い」「人をまとめる力は弱くても、説得力がある」など、二つの側面をうまく調和させる力をもつのが魅力あるリーダーと本書にありました。ですから自分の持ち味を活かしたリーダーの”器“作りに一層精進したいと考えています。

 私は信念を貫けばいずれは皆さんに理解して頂き「和」を持って一緒に支部を盛り上げてくれると信じております。そして、一緒になって教えてくれる指導員の皆さんには、私が目指す理念と目標について、理解し賛同をいただき、支部のために、指導員としての誇り、使命感を持って果敢に実行してもらいたいと思います。道場生に対しては、心身共に、厳しく指導します。 それは将来の道場生の成長を願い、厳しいながらも、温かく見守る気持ちが根底にあるからです。 道場生達が、これらの道場修業を自分のために有益だと感じられ自ら進んで稽古に精進する環境を作ることが大切だと考えています。

H20.9.

 支部長として毎日気忙しい日々を過ごしております、この年になって忙しく、又気を張って青少年の指導育成が出来る事を、この上ない幸せ者と、心より感謝いたしております。
 今回、交野青山支部、支部長として現在どの様な仕事があり、その内容がどの様なことであるか?、漠然としていたものを、この際整理しまとめてみることにしました。支部長は単に空手の技術が上手いだけではなく、広い意味でのやらねばならない業務があります。私がやっている業務と、やらねばならない業務、を以下に記しますので、皆様のご指摘、ご批判を仰ぎたいと思っております。
 又以下の、支部長の仕事をまとめ、公開する中で、次のような効果も狙っております、よろしくお願いいたします。
1. 支部長の頭が整理でき、今又は次に何をやらなければいけないか、今後の指針とする。
2. 道場生、指導員、保護者にご理解していただき、ご協力をお願いできる雰囲気を作る。
3. 後継者、道場を開きたい人の、今後の参考にする。
 

 尚私の仕事としては、上記のほかに、交野市空手道連盟の仕事(会計担当)、日本空手協会、大阪府本部の仕事があります(企画部、広報部)。
 
 現在も多くの保護者の皆様にお世話になっております、心より感謝をしておりますが、今後ともよろしくお願いいたします。
支部長の仕事及び実施内要
交野青山支部  
大分類 支部長実施事項 実施時期 実施上の注意事項及び備考
                日常業務 会報「あおやま」の作成、配布          
(毎月発行、全員配布)
練習日案作成 小学校体育館使用願い提出(使用日ごとに提出)  許可証を受け取る    毎月  
(10〜15日)          (1〜5日)
教育委員会に依頼(青年の家)          「学校施設開放使用申請書」を提出       「学校施設開放使用許可」を受け取る
会報「あおやま」の内容 月末に来月のものを作成 日時、練習場所明記                今後の予定記入
・使用許可をみて練習日カレンダー作成
・報告、連絡事項の確認 道場生と保護者、両方を想定した内容とする
・道場生の心得、注意事項
パソコン入力、印刷
配布者名を記入、配布 配布は指導員、警備員を含む           体験入会者にも渡す
ホームページ更新 HP、全体改善と更新 その都度 行事ごとに写真を撮り、毎回更新
・道場ニュース更新         ・大会結果を発表
・掲示板書き込み、返信 全国の仲間を大切にする心
・リンク先更新
・年間行事予定
月一回発行を目標とする
・師範のつぶやき追加
練習参加者チェックと努力賞授与 練習後確認チェック表に
記入
練習日毎 練習生本人が出席記入                  (練習出席チェック表)毎回確認
努力賞該当者のチェック 4ヶ月毎 受賞基準:40回(一部)45回(二部)以上練習に参加している人/4ヶ月毎
賞品購入、授与
体験入会者の勧誘、入会者に説明 入会申込書を渡し説明         見学者の勧誘 その都度 入会申込方法、道場の方針、5条訓の説明、会報「あおやま」4点セット   出来るだけ丁寧に説明
入会者、会員名簿に入力 会員名簿、印刷、コピー
道着購入希望を聞く       山雅に手配、支給 領収書を発行                    マーク付き基本とする
会費の徴収、確認 会費の収支決算記録 新規入会者の会費袋の作成と配布 月初/毎月 体験入会後、入会確認して配布         体験入会者には会費は不要
会費袋の作成と配布 4月/毎年 練習継続者
提出された会費の点検確認 その都度 3000円/一人
入金額入力(パソコン)
支出内容の確認と届け出 出来るだけ領収書を取る事
出納簿に記録
交野市体育文化協会提出資料作成、提出(会計報告書) 4月/毎年
父母会費の徴収手伝い 父母会費袋の作成と配布 月初/毎月 父母会費の目的、案内書同封          上記会費袋に同封
提出された会費袋の点検確認 月初/毎月 200/一人
入金額入力(パソコン)
父母会会計担当に渡す 父母会会計担当(入金額と明細)        最後に会計報告あり(父母会役員)
各種大会参加の申請と準備、及び結果の把握、発表 道場生向け、案内書配布 その都度 日時、場所、参加種目、出場費、           (大会参加要領配布)   
主に出場する大会 大阪府大会、交野市大会、全国大会、  スポーツデー大会、近畿地区大会、大阪府(全空連)大会、他流派大会(剛柔)
出場者確認、名簿作成、提出パソコンメールにて 個人戦、団体戦                    (エントリー表、申込表作成送付)
抽選会に行く 保護者の応援をお願いする(1〜2名)
プログラム草稿チェック       ゼッケン作成、配布 申込表と一緒に確認                ゼッケン作成方法を読む
出場費の徴収とまとめ 参加費パソコン入力                出場費銀行振り込み
試合結果の把握、記録、発表 大会結果発表はすぐ道場内で発表       良く頑張った道場生はほめる           成績が悪かった道場生は励ます         会報「あおやま」でも発表
各大会参加協力費の支払 支部分担金
保護者の方に試合時のコート係、記録係をお願いする 大会実施時に支援お願いをする 大会前の諸準備をお願いする        その都度 実施方法の指導及び練習             (選手係の役割と任務を配布)
昇級、昇段審査の申請、結果の発表 審査申込書配布 2回/年 審査申込書は岩渕師範より支給
審査申込書受付、審査料徴収 2回/年 審査申込書受付、審査料徴収入力
審査結果公表、帯の準備 2回/年 審査結果パソコン入力(審査結果表)
級賞状の申請(総本部) 1回/年 級審査報告書を送り、賞状を総本部より送ってもらう
賞状の作成、授与 2回/年 級賞状作成
飛び級審査料の徴収 2回/年 飛び級の場合別途徴収 1000円/級ごと(飛び級追加負担のお願い発行)
審査料総本部分の送金(級審査報告書と一緒) 2回/年 総本部専任担当者に送る             級審査報告書の控えを事務局長に送付
会員登録申請、送金、会員証の配布 会員登録申請書配布(初回の場合は審査後) その都度又は審査後 会員登録申請書                   支部長発行の「会員登録のお願い」を添付する
一般会員登録者は有効期限後会員登録申請書配布 その都度 会員名簿に有効期限を明記し、期限切れが起こったらすぐ気づくようにする
受付、登録料徴収 その都度 受付、登録料徴収パソコン入力
総本部へ申請書と一緒に登録料送金 その都度又は審査後 継続一般会員は再登録用紙に使用       総本部専任担当者に送る             会員登録の控えを事務局長に送付
会員証の配布 その都度 本部より送付される
救急用具の追加補充 応急処置用用具、医薬品 その都度 包帯、バンソコウ各種、エアースプレー、    消毒薬、テーピング、塗り薬、蚊取り線香
練習場所の確保と予約 交野ドームの予約(半年前) その都度 ドーム事務所へ、申し込み             (総合体育館施設利用許可申請書作成)
            組織の強化  と活性化 総本部、大阪府本部との連携を強化し、お互いの信頼関係を維持する 総本部との連携事項       
・会員登録を正しく実施    
・級審査報告書の提出     
・支部分担金.大会協力金の支払 ・合宿に参加、巡回指導に参加
その都度 総本部の担当者が違うので注意            (詳細は日常業務参照)
大阪本部との連携事項       ・支部分担金.大会協力金の支払 ・支部長連絡会(総会含)に参加 
・支部間行事、冠婚葬祭に参加  ・大阪本部の行事に参加      ・近畿地区本部の行事に参加   ・後援会に参加(後援会費の支払)・大阪本部主催の大会場所予約    (ドーム等)
その都度 各種行事の準備にも積極参加する
交野青山支部の練習生の父母との関係強化と活性化 大阪本部後援会青山支部会長との連携                 交野市空手道連盟、役員との連携父母会役員との連携         ・父母懇談会の開催         ・交野青山支部の各種行事について支援のお願い            ・父母会引継ぎ会          ・E−Mailの活用    その都度 各役員に対し、常に青山支部の現状について報告、連絡を心掛け、指導方法、支部を発展、成長させるための今後の方法等について相談をする。                        支援をお願いする行事                ・各大会のコート係他                ・鏡開き  ・夏季合宿               ・スポーツデー ・クリスマス ・忘年会    気軽にE−Mailできる雰囲気を作る、返事は絶対出す
練習生との関係強化 道場生の悩み相談         レクレーション活動          ・鏡開き ・夏季合宿  ・綱引き  ・クリスマス ・忘年会 ・マジックショー  ・工場見学 ・ボーリング大会                  練習参加日の少ない人とコミニケーション その都度 連絡ノートの活用                  (練習中の疑問、悩みを連絡する) 師範は必ず返事する                      練習を中断すると次回参加しにくくなるので、参加しやすい雰囲気を作る
指導員との関係強化 指導員懇談会、懇親会             指導方法打合せ会 その都度
新会員の勧誘、募集 ポスターの作製 (ラミネート)   ポスターの掲示           ホームページの作成、追加更新 見学者に対する勧誘        父母会への紹介依頼        大会ポスター作製配布掲示 その都度 見学者に対して                    入会申込方法、道場の方針、5条訓の説明
道場生の指導育成 精神面の指導育成 青山支部の指導方針を繰り返し徹底する                 5条訓の内容を繰り返し説明をする(青山支部専用の5条訓)    「師範のつぶやき」の内容を解説 その都度  時事問題も含め、適当な例をあげ、わかりやすく話す訓練をする(特に奉仕の心、人のために役に立つ事をする重要性、その原点には道場の掃除、後始末がある)
技術面の指導育成 青山支部の指導方針を繰り返し徹底する                 ・移動基本重視 ・形の正確性力強さ  ・組手の基本を繰り返す  ビデオ勉強会の継続        ビデオの貸し出し          強化練習への参加         他の道場との合同練習       指導用具をそろえる       毎練習日     その都度 基本重視を貫く                   自由組手の基本(相手を付けた練習)
空手道形教本                    各種形・組手ビデオ                 空手雑誌、他の支部のホームページ   
練習用用具購入、補充 練習器具をそろえる          試合用用具をそろえる その都度 パンチングミット、キックミット、 ボディプロテクター、メンホー、ストップウォッチ、手作り巻きわら、ゴムチューブ
団体戦重視 形の団体戦、組合せに心を配る(組合せ、常に見直す)        ほぼ全員を団体戦のメンバーに入れる  毎試合前 団体戦リーダーの育成               団体戦強化により全体のレベルを上げる    団体戦の賞状はコピーして他の二人にも渡す
指導員の育成 指導方法の強化 指導員の教育訓練及び意見交換指導員資格を得るためにー 毎練習日     その都度 全国合宿指導内容伝授              強化練習の内容伝授                ビデオの活用
指導員本人の空手技術強化 指導員のための強化練習     昇段審査用練習の強化 毎練習日     その都度 全国合宿指導内容伝授              強化練習の内容伝授                ビデオの活用
資格審査の準備 審判員の基本動作の練習     審判員の実践練習の継続     問題点の指摘と相互啓発 その都度 練習スケジュールを立てる
支部長の自己啓発 精神修行の勉強をする 読書及びビデオ、CD、テープにて知識の吸収              カウンセリングの勉強をする    やる気を起こさせるテクニックの習得 その都度
空手の指導技術を向上させる 全国合宿に参加する        指導ビデオを見て研究する    他支部の練習方法の見学     強化練習に積極的に参加する 毎日      その都度
自分自身の空手技術を向上させる 全国合宿に参加する           指導ビデオを見て研究する       自主練習の継続 毎日      その都度 自分のビデオを見て比較研究
青少年の精神面の強化方法をを実践する 目標を決め、自分なりに実践方法を模索して研究し、話し方実践する その都度 指導内容の決め、文章化し話法を練る     出来れば1回/週 道場生の前で話す
道場生の危機管理 道場生の安全     (道場への行き帰り、練習中、試合、合宿など) 怪我をしにくい柔軟な身体作り      規律ある厳しい指導 毎回 準備運動、ストレッチに時間をかける。初心者には練習時間全体の1/3をかける。2部の練習生にはそれに筋力トレーニングを加える。
休憩時間中の監視 毎回 休憩時間中にふざけて事故を起こすことが多いので、常に注意する、信じられない遊びをする子がいる。いじめの監視もする。
道場への行き、帰り(送迎) 毎回 交通事故への警告。自転車運転時の注意。保護者に送迎のお願い。防犯ブザーの所持をすすめる。
練習場所の確保について 公共施設を気持ちよく貸して頂けるように配慮する 毎回 空手道場が子供の心身の育成に大切だと言う事を理解して頂く。最低限掃除がきちんとできる子を養成しておく。                    使用時のルールを厳守する               掃除用具を寄付する
スポーツ保険に加入する 加入する道場生の検討          加入申込書の記載、加入手続き 定期的に 4/1 道場に在籍していること(昇級審査を受けていること)
交野青山、支部長の仕事

 延べ出場者数3500名、立派な宮城総合体育館(14コート)にて、熱戦が行われました。私は10コートで審判員としての役割があり、主には自コートと周辺コート、その他聞いた内容について、今回の大会の感想と今後の取り組む内容について述べてみたいと思います。
1.相手に当てた時の反則が非常に厳しくなりました。
 (当日審判員会議で杉浦主席師範より、厳しい指摘と注意がありました)
 今までなら、警告、注意で済んだものが、即反則となって、消えていく選手が沢山いました。挨拶の中で、杉浦主席師範は次のように述べておられます「組手の試合は、日頃の鍛錬によってつちかわれた強い意志力によって、相手の急所寸前に目標を設定し、間合いに応じた適切な技により、最短時間に最大限の衝撃力を集中することによって勝つことを競うものであります」即ち、
強い意志力を持って、当てないこと、を協調されました、我々も練習時に、より注意して取り組まねばと思いました。

2.私の審判担当のコートは、中2女子組手、中1女子形、中1男子形、中1男子組手が行われました。そこで気づいた点はーー。
2-1)形は重みが必要と言うことです、極めの重みと言った方がわかると思います。ただきれいな形だけでは物足らないのです。観客席では、ほとんど差がないと思っても、審判席で見たとき、極めの迫力が勝負を決めるのです。特に順位決定戦では、顕著に現れると思いました。
2-2)組手は中学生ともなると、極めとスピードのある選手が沢山おります、一瞬の極めのあるスピードが勝負を決めます。もう一点は試合の駆け引きと、待ち突きが出来ることです。相手の飛び込みをしっかり待って呼び込んで、一瞬の間合いをつくって返し技をかけるのです。これがうまい選手は限られておりますが、青山支部のS君は極めとスピードは抜群で勝ち進んで来ましたが、これが(待ち突き)出来る選手に出会いやぶれました。

3.これからの取り組み方
3-1)基本練習の強化で極めとスピード、重みをつける。
 青山支部は基本練習に時間をかけている方だと思っておりましたーーが。
昨年総合優勝した新潟県本部のある選手と青山支部のMちゃんが友達になりました、その選手のお話によると(5年生で今年も優勝) 基本練習で1時間半かけるそうです、一回の練習で、その場突きを2700本(道場生、毎回一人当たり100本号令をかける、道場生は27人で順番でやるから2700本になるそうです)蹴りはと聞くと、蹴りはたった1000本です、と答えたそうです。練習日は毎日(4時間)、休憩は5分が2回あるそうです。その他トイレではくことがある等、色々な情報はMちゃんに聞いて下さい。
青山支部ではこんなことは出来ませんが、すごい道場があるものだなーと思いました。でも青山支部でも、効率を上げながら、基本練習を増やしたいと思っております。
3-2)組手の練習方法について
 ・相手が待ち突きで待っている場合の対処方法を研究する。(牽制方法)
 ・スピードのある先制攻撃、相手の攻撃を待って、素早く返す攻撃の練習。
 ・力強い連続攻撃が出来る練習方法の研究。
3-3)極めと重みの強化
 ・ミット打ちの練習時間を増やす。
(中1女子、形で優勝した、大東支部の松原選手は巻きわらを打つ練習を続けているそうです)岩渕師範によると、巻きわら打ちで、だんだん重みが出できたなーと話しておられました。我々の道場では、ではどうすれば良いか、考えて行きたいと思います。

全国空手道選手権大会 (小学・中学の部)から学ぶこと
(安心・安全な道場にするために必要なこと)

H20.5.29

 交野青山支部は設立20周年を迎えます。お陰様で大きな事故もないまま順調に過ごしてまいりました。幸運というほかないと思います。しかし道場を管理、運営していく中で、道場生達、それを取り巻く周辺の状況について、より安心・安全な道場にするために、常に気を配らなくてはいけないことが一杯あります。私自身のマンネリを防止するためにも、必要なことをピックアップして、再認識してみたいと思います。
 
 今朝の新聞で、あの有名な料亭、船場吉兆が廃業に追い込まれましたと報道されました。食品材料偽装、ラベル張替え、客の食べ残し料理の使いまわしなど、お客の信頼を失ったのが原因ですが、これらは「のれんの上ににあぐらをかいていたー」と言われております。即ち有名な高級料亭としての危機管理が出来ていなかったと言われております、同族経営でワンマン体制、従業員が批判、アドバイスできない、不都合な情報を隠す体質、等が言われております。経営者が客をおもてなしする精神を、従業員に徹底しておれば、経営者と従業員の意思の疎通があればー又今後起こるかもしれない、各種問題について、皆がきちんと対応できる危機管理体制が出来ておれば、こんなことにはならなかったと思います。

 我々の道場運営と船場吉兆とは一寸違いますが、安定した道場の危機管理という面では一緒だと思っております。

青山支部道場の危機管理


項目 実施事項 担当 実施上の注意事項 備考
道場生の安全 怪我のしにくい柔軟な身体作り 師範
指導員
準備運動、ストレッチに力を入れる
初心者には練習時間の1/3ぐらいかける
2部の練習者は筋力トレーニングを加える
筋トレは
腹筋、背筋
腕立て伏せ
スクワット
道場の規律、重視 師範
指導員
先輩
真面目な練習態度をとらせる
大切な注意は絶対服従させる
礼儀作法、特に相手の目を見て聞く
先輩の注意を真剣に聞く態度
必要な時は愛のげんこつ
休憩時間の態度 師範
指導員
先輩
(この時に怪我が多い)
弱いものいじめをさせない
信じられない行動をするものがいる
常に目を光らせる
道場への行き帰り 師範
指導員
保護者
(変質者、ストーカーから守るために特に重要)
保護者に送迎のお願い、徹底
防犯ブザーの携帯のすすめ
保護者がこれないときは、代行をする
不審者の報告をさせる

交通事故のないように注意
歩行時の注意
自転車の注意、危険なところ注意
父母会時にお願いする
護身術の訓練 師範
指導員
先ず逃げることの大切さを教える
どうしても逃げられない時の対処法の訓練
空手の技の受けの活用
手を握られたときの対処
後からの羽交い絞めに対する対処
訓練
練習場所の確保 小学校体育館の継続使用
交野ドームの継続使用をお願いする
師範
保護者
継続使用をお願いするためにーー
使用上のルールを厳守する
練習場所の掃除の徹底
(使用前よりはるかにきれいな道場にー)
さすが空手、といってもらえるようにー
体協関係
教育委員会と連携を保つ

大きな怪我
障害をともなう重大事故
スポーツ保険に加入する 師範 師範の支払い能力がないためー加入する
普段の練習
合宿、試合時に適用される
毎年
4月
指導員の養成
師範の後継者育成
指導実践を通して訓練
指導者の講習会を持つ
(指導者の心得)
師範 指導者の訓練予定を立てる
(指導員、審判員、審査員資格を取らせる)
外部の練習に行かせる
技術向上
運営知識
道場を運営するための危機管理
 前回の「空手道場の役割」でも述べましたように、保護者の皆様方は、自分の子供が将来、世の中でなくてはならない立派な社会人になってくれることを願って、空手道場に通わせていただいている、と認識しております。我々指導者は、そのことをしっかり頭に入れて効果的な指導をしなければと思っております。そのためには、今までにも言ってきましたように保護者の力、ご協力が是非必要だと思っております。即ち道場生、保護者、指導者が一体となって子供達の指導育成に当たることが必要です。学校にも同じことが言えると思いますが、ただ学校に行かすだけでは、立派な子供が育つ訳はありません、学校の先生にお任せするだけではだめだと思います。そこには親の協力が絶対必要なのです。学校、保護者、それからわれわれ空手道場のような、地域社会の対応があって、立派な子供が育つと思っております。
 空手道場は、より効果的な対策の一つとして、我々指導者と保護者のコミュニケーション(意思疎通)の強化の必要性を痛感しております。交野青山支部ではすでに密接に連絡を取りながら、上手く対応が出来ている方もおられますが、より多くの方との、良好な情報連絡(緊急時の連絡含む)、報告、相談、が出来る体制を作りたいと思っております。

  
交野青山支部のコミュニケーション強化方法
1 父母懇談会の開催(年間3回以上)
  懇談会内容
 1)父母会役員の選任、紹介、承認(4名、毎年交代)  それ以外にも数名、協力いただく永年役員を選任、承認。
 2)青山支部の行事予定、実施内容の紹介、結果の報告、反省、及び会計報告。
 3)師範の指導方針とお願い。
 4)父母のアンケートに対するお答え、その他質問、意見など、その回答。
 (出来るだけ多くの参加者を求めるために、案内状の書き方の工夫、道場生に何回も依頼、メール、ホームページの活用
  などする必要があると思います)

2. 電話、FAX、特にEメールの活用し(パソコン、携帯メール含む)道場生、個別に親と連絡、報告、相談をする。
  (個人情報保護法があり、無理には要求しないですが、出来るだけ協力を要請する)

3. 青山支部のホームページの活用
 1)道場ニュースで各種試合結果、行事内容を写真いりで報告、又年間行事予定を連絡。
 2)掲示板、又「師範のつぶやき」で師範の指導方針、考え方を明確にする、又保護者の意見を聞く。

4. 連絡ノートを通じて道場生とよりよいコミュニケーションをはかる。
 パソコンや携帯メールの出来ない道場生達は、事前配布の「連絡ノート」に書き、個別に師範に渡す。例えば
 1)試合でもっと勝てるようになるためのーー、又上手く昇級するためのアドバイス。
 2)普段の練習の仕方のアドバイス、自分の良いところ、悪いところを指摘する。
 3)試合、行事の感想など。
  師範は各人に合ったアドバイスを専用連絡ノートにわかりやすく記入し指導する。書き物にすることで、より徹底できる。
  保護者の皆さんも一緒に見て頂けるので、自分の子供の問題点がわかり、支援をしやすい。

5. 毎月発行の「会報 あおやま」の充実  現在の記事内容はー
 1)練習日日時、練習場所のお知らせ、最近の行事予定、練習休み日。
 2)当面の精神的な道場生の目標。
 3)試合結果、行事結果(写真入り) 青山支部努力賞の発表(練習を休まず参加した者に与えられる)。
 4)道場生に対する注意事項、保護者に対するお願い。
 毎月発行する身近な 「会報」なので、青山支部の情報連絡文書として重要視し、有効に活用したい。

 以上が私が考える、交野青山支部のコミュニケーション強化方法ですが、これにより保護者の皆さんが青山支部と連携して頂き、素晴らしい関係が出来ることを願っております。くれぐれも空手道場に行かせておけば、子供の教育、しつけは何とかなるとは考えないで下さい。私の力はしれております、私が道場で良い方針を立てても、又いくら厳しくしても、家庭であまく、ただ甘やかされて育てば意味はありません、家庭にも優しさと厳しさが必要です。「寒いから道場に行きたくないー、」 ほらやめときー  「組手は痛いからやりたくない」 ほなやめてかえっておいでーでは、良い子は育ちません。
 又先日もあったのですが、道場に行きますといって家を出るのですが、道場に行かないで途中で暇をつぶしーー、終わる頃に道場に行ったような顔をして帰ってくるーー、このような例は過去沢山あります。このような例も指導者と保護者との連携不足が原因と思います。
 以上は悪い例を述べましたが、保護者と私との意思疎通がうまくでき、素晴らしい子供達も沢山おりますので、上記に示されたコミュニケーションツール(今はEメールのやり取りが多い)を有効に活用いただき、我々指導員と報告、連絡、相談が出来ることを、せつに望んでおります。

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保護者とのコミュニケーション強化について (空手道場の方に親の顔を向けさせるためには)

 先日、住道駅構内にあるトンカツ屋、ながた園に行きました。何時も座る場所と違うところに座りましたが、壁に、文を書いた小さい額がかけてあり、そこに書いてある文章が、まさにその通りーー、私が常に道場内で感じていること、悩んでいることが書いてあり、大変気に入りました。私は写真に撮り、拡大して全道場生達に見てもらい、同時に私の考え方を述べました。額には次のような文章が書いてありました。

 「進んでやるのが上の上」
 「まねてやるのが中の中」
 「言われてやるのが下の下」

 
 私もあまりえらそうな事は言えませんがーー、道場生達が「進んでやるのが上の上」を守ってくれたらどんなにうれしいことでしょうねー。礼儀作法も含めた練習の態度、空手技術の向上に対する前向きな態度、掃除のやり方も含む、人の為に役に立つことを、皆が進んでやってくれたら、最高ですねー。逆に私達の道場に、言われてやる子がいかに多いか?言われてやる指示待ちの姿勢は、現状の空手道にとっても、勉強にとっても、将来社会人になったときも、決してほめられることではありません。
 特に青山支部では、練習生が多くて、師範の目や指導員の目が行き届きません、家庭教師的な指導は出来ません。しかし家庭教師のように側について、無理やり教えてもらって上手になっても、本人の将来を考えた時、何の役にもたたないと思います。
 青山支部にも進んでやる優秀な練習生はたくさんおります。その子らは寸暇を惜しんで練習します、練習前、休憩中、鏡の前で自分で自分の姿を見て研究します、師範にも積極的に聞きに来ます、又なんとしても、師範や指導員の言われることを真剣に聞き、自分の欠点を直そうと努力します。進んでやる子は空手の技能においても、人間的な面においても優秀です。
 一方、言われてやる子は、師範から言われるまでなにもしません、早く道場に来ても、ただ座って待つだけです、座っていないで鏡の前で練習したらーー、と言うとその場だけ真似事をするだけです。極端な例は、自主練習のときです、言われないとやれない子は、真面目にやりません、待ちの態度を取る人同士が集まってしゃべり、さぼっています。私が厳しく叱るとその時はやるのです。小さい子や、入会して間もない子には、進んでやることは無理だと思いますが、次の審査で黒帯を目指すような子に、何人か、言われてやる子がいるのです。私は大変残念に思います、やる気を持ってもらうために、試合のこと、審査のこと、親の期待、目標を持つことの大切さ、社会人になった時の進んでやることの必要性など話して聞かせるのですがーー、なかなか難しい子がおります。
 黒帯を目指す子に再度言います。「進んでやるのが上の上」が実践できないような子は、黒帯は無理です、黒帯取得はそんな甘いものではありません。何回も何回も挑戦してもらいます、そして今の自分の考え方が間違っていたと気が付き、やる気になり、「言われてやるのが下の下」
の理解が出来た時、初めて黒帯が取れることでしょう。私はそれまで根気良く待ちます、そうしないと空手道場に通った意味が無いからです。そして「進んでやるのが上の上」が青山支部の伝統になれば最高です。

 
進んでやるのが上の上