ファインよ、永遠に…

2008年2月4日午前10時43分 虹への架け橋へ旅立ちました。
我が家で一番病院とは無縁な、健康優良児だったファイン。
異変に気づいてから僅か17日間で逝ってしまった。。
余りにあっけなく、儚く消えてしまった温もりに戸惑うばかりです。

最後まで頑張った気高いファインに感謝を込めて。。


1月19日(土)
少し左の後ろ足の運びが気になるようになりました。


1月20日(日)
所々抱っこしましたが、それでも歩きたがり
無理やり途中から抱っこしてお散歩から戻ってきました。
この段階で翌日は病院へ行こうと決めていました。


1月21日(月)
等々力のクローバー動物病院へ行きました。
ここはカレンが二度目の骨折をした時からお世話になっている病院です。
去年の12月半ばに健康診断を受けて、健康優良児と言われたのですが…。
この日は左後ろ足を上げたまま着かなくなっていたので
脱臼でもしたのかも…と思っていました。

触診では脱臼しているとは思えないけど…と念のためにレントゲンを撮りました。
予想に反して脱臼などしておらず、骨も綺麗で何故こんな症状なのか…?
院長先生も首を捻りました。
でも足が確かに着かないと言うことは、何処かに炎症が有るに違いない…
先ずは関節に効く消炎剤(非ステロイド系)が五日分、処方されました。
この日、病院ではステロイドの注射を打って頂いていた事を
次の診察のときに知りました。

「金曜日(25日)にまた診察に伺います」と、その日は帰って来ました。
大好きなお散歩は暫く禁止、安静を言い渡されました。
その日の夕方は朝よりも楽そうに、家の中を移動していました。


1月22日(火)
一夜明けると、また前日の朝の状態に戻っていました。
夕方になると、右足も負担が掛かっている所為か
長い時間 立ったまま静止していることが出来なくなりました。


1月23日(水)

浮かしていた左後ろ足を引きずって歩くようになりました。
水を飲もうとして、体が傾いていくようになりました。


1月24日(木
気のせいか、右足の運びもおかしくなっている様な気がします。
この日からめっきり動く事が少なくなり、ベッドで寝て過ごす時間が増えました。


1月25日(金)
院長先生が不在と言うことで、他の先生の診察になりました。
最初との比較をして頂けないので、月曜日からの変化をこと細かく話をしました。
前足の動きも今までとは違うようで、心配で不安です。
「事によったら検査センターでの検査になるかも知れません。」との事。
月曜日からの薬の効果が見られない、と言うことで
今回はステロイド系の薬が処方されました。
ステロイド系の薬は三日ほどで効果が出るか診たいとの事。
日曜日に再診することになりました。
キャリーバッグで自分の体制を維持できず
底敷きの下に体が滑り込んで行ってしまうので居心地が悪そうです。
少し考えてあげないと。。
夕方、排尿が我慢できなくなってきました。
夕ご飯の時に舌の動きが多少悪くなっているような気がしました。
食欲は今まで殆ど落ちる事無く、残さず食べています。


1月26日(土)
排泄の感覚が無くなってしまった様で、紙おむつを当てる事にしました。
プライドの高いファインには可愛そうなのですが、止むを得ません…。
夕方には腰が持ち上がらなくなっていました。
食事も体を支えて、お皿を口元に持っていかないと出来なくなりました。


1月27日(日)

朝、三時に起きて病院の開く前に…一番に到着しました。
5日振りにファインを診察された院長先生は、余りの変化の激しさに驚かれていました。
検査センターでのMRI検査を進められ、一番早く検査の予約の取れた
「キャミックひがし東京」へ翌日行く事になりました。
キャリーバッグでの移動が困難なので、抱っこバッグでの移動でした。
翌朝はMRI検査で全身麻酔をかける為に抜かなくてはなりません。
夕飯は自分から食べようとしなかったので
手で食べさせて、何とか完食出来ました。


1月28日(月)
家を9時10分に出発。検査のために“キャミックひがし東京”を目指しました。
錦糸町駅から歩いて10分ほどの所に有りました。
11時15分には到着。書類に必要事項を書き込み、担当の先生の問診を受けました。

おそらく12時丁度には検査がスタートしたと思います。
「症状から腰椎のMRIを首から腰椎まで、二段階に分けての撮影と
 必要なら造影剤を入れての撮影をします。
 これで原因が判らなければ脳のMRIを撮りたいと思います。」との説明がありました。

一時間半ほど待ったでしょうか…呼ばれて診察室へ。
まだ完全に麻酔から覚めていないような症状をしたファインが手元に帰って来ました。

検査の説明があり、腰椎に病変が見つかった事。
症状からして腫瘍だろう、と…。
場所は腰椎の三番目と四番目の間にあって1.4〜1.5センチは有りそう。
髄膜の内側かそのものに出来ていて、手術は出来ないでしょう…と。
これが神経を圧迫して麻痺が出て来て居るそうです。

この検査センターは検査のみで、治療は一切行っていません。
検査の結果は直ぐに行きつけの病院に連絡が行く事になっています。
前日、院長先生と検査後に来院する約束をしていましたので
検査後に真っ直ぐ等々力に向かいました。
病院に着くと緊急手術が入り、午後からは休診のお知らせが入り口に掛かっていました。

受付で検査センターから持ち帰った画像をお渡しすると
「手術の合間にお話が出来ると思うので、待っていて欲しい」との事。
長い一日…いったい何時に帰れるんだろう。。
待合室で待つ気持ちになれずに、近くのカフェでファインと待機する事にしました。
40分程待った所で院長先生から携帯にお電話が掛かって来て、病院へ。
病状を良くすると言うよりは、症状の悪化を遅くすると言った程度になる事。
抗がん剤も効き目が有るとは保障できないけれど
このままなら数日のうちに呼吸が苦しくなり、出来なくなってしまうと予想される事。
 
神経の癌に効き目が有ると言う抗がん剤を入れて頂くために
ファインはそのまま入院となりました。

帰りの電車で涙が止まらず…仕方ないよね。。



動物検査センター キャミック