中玉トマトの栽培記録 2003


○ いろいろなタイプがあるトマトのうちでも作りやすさと味の良さでは中玉トマトが人気です。

 完熟の中玉トマトはトマトのうちでもリコピン含有量が最も多く栄養的に優れているようです。

○ このページでは雨よけハウスでの不耕起栽培の様子を紹介します。


      5/12 中玉トマトの定植   

 裏の畑の育苗ハウスが空いたので中玉トマトを
 植えました。 品種はルイ60です。

 無肥料・不耕起・畝立て無しの究極の手抜き
 栽培です。
 どんな生育をするかお楽しみに。

 手前右の苗は試験栽培のシシトウです。

 写真をCLICKして下さい。         


 トマトの定植苗の姿です。草丈40センチで
 一番花が咲いています。
 
 100本目の植え穴掘りで手の豆が潰れました。
 大規模な不耕起での定植には電機ドリルなど
 を用意した方が良いでしょう。

 



     6/11 中玉トマト定植1ヶ月後

 10日で1段のスピードで花房が開花します。

 ただ今3段目開花中。
 1段花房の完熟に肥料が必要になるので追肥します。

 1段目の摘果(不良果・小型の実)をします。

    写真をCLICKして下さい。


     6/11 中玉トマトの挿し木苗

 トマトは定植後しばらくするとわき芽が発生します。

 第一花房より下のわき芽は非常に発根しやすいので
 鹿沼土か砂に挿し木します。

 写真は挿し木1週間目ですでに発根しています。
 10日ほどの育苗で定植が出来ますので種蒔きより
 手間がかかりません。

 1本の苗から5本の苗が出来ました。
 


      7/1 中玉トマト定植50日後


 ただ今6段目開花中、1段目収穫中。

 着果が増え、樹に負担がかかります。
 追肥と下葉かきをします。

 写真をCLICKして下さい。


       7/11 中玉トマト定植2ヶ月後


ただ今8段目開花中
日照不足の為やや
徒長ぎみで、草丈が
2m近くなりました。


誘引テープを緩めて
茎を斜めに倒します。
これでまた余裕が
出来ました。
写真をCLICKして下さい。


地面近くのアップです。
収穫中の所まで葉を落とし、
茎を地面までおろします。
初期成育が良すぎると茎が
太くなり過ぎて曲がりません。


       7/31 中玉トマト定植80日後

 ただ今収穫の最盛期を迎えています。

 5段目収穫中・10段目開花中です。

 梅雨明け後の暑さも加わり樹勢が弱りがちで、
 うどんこ病や青枯れ病も発生し始めます。

 元気がなくなったら、先端をピンチし株元からの
 わき芽を主枝と更新するのもひとつの方法です。
 


       /31 中玉トマト定植110日後

 8・9段目収穫中です。

 手前の挿し木苗は3〜4段目収穫中です。
 秋の間収穫が出来ます。

 残念ながら、親樹はストックの播種スペースを空けるため
 収穫をストップします。


       9/22 中玉トマト定植130日後 収穫終了 


  収穫終了時のトマトとピーマンで、草丈は2メートル
  くらいです。

  夏越しをした作物は秋の気候で元気を取り戻します。
  誘引紐を解き地面に茎を倒しておけば、霜で枯死
  するまで収穫を続けることができます。
  
  我が家では次作物の都合で収穫を打ち切りました。
  

  収穫終了時の不耕起栽培トマトの根っ子です。

  地表近くに太い根と細根がびっしり張っています。

  堆肥は地中に鋤き込まず表面に散布することで
  本来の役目をはたしてくれます。

    写真をCLICKして下さい。


  できれば茎葉はその場に残してマルチ代わりにして
  次の作物を植えるようにしますが、今回は後作に
  ストックの育苗を行いますので地上部のみを片付け
  ました。

  根っ子をそのまま残し不耕起で輪作することにより
  土中への有機物補給が行われ、穏やかな土壌改良
  になります。



 
    不耕起栽培について

 普通、作物栽培の第一歩は有機・無機資材の投入による土作り・畑の耕うん畝たてから
 ということが一般的なのですが、大根・にんじん等根菜類や芋類等の地中作物は別として
 地上部を食用にする野菜類はふかふかに耕された畑を好むというわけではありません。

 栽培作物も元をただせば野山に生えていた植物であり、野や山の土壌は植物や微生物
 自身によって耕され肥沃な表土が形成されつつ堆積してゆくものです。

 水田にしろ畑にしろ植物の生理に合わせた管理が基本であるべきで自然の営みにより近い
 耕作方法が理にかなった栽培管理だと思います。

 


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