もういくつ寝ると・・ お正月編


   元日


 元日の朝は、まず神様のお食事から始まります。

 メニューは、イワシの素干し・根菜と油揚げの煮しめ・
 とお雑煮です。

 地方によって雑煮の作り方は違うのですが、当地方の
 雑煮は角餅の小豆餡仕立て。つまり、ゼンザイです。
 小豆仕立ての雑煮は、出雲地方との関係が深いらしく、
 昔のの交流を思わせる伝統です。

 神様のお食事後、家族も同じものをいただきます。

   正月飾り


 まず、伊勢神宮の祭神をお祀りします。

 鏡餅には、昆布・田作り・干し柿・みかんの、海産物2種類
 山の産物2種類と菱餅2枚を合わせて飾ります。

 左右は、お神酒と稲穂です。


 次に、12神(1月から12月までのそれぞれの神様)に
 同じような鏡餅とお神酒を供えます。

   玄関飾り

 神々が出入りされる玄関にも鏡餅を備えます。

 

   神棚さん

 シャコ貝に乗せた鏡餅は、えべっさん(恵比寿様)用です。

   三宝荒神さん

 
明りの数も、お神酒の量も一番多い神様です。

   井戸神さん

 井戸神様だけは、鏡餅ではなく、1升枡の白米と重ねの
 角餅です。


   初詣


 家の中の神様の御祀りが終われば、裏山の神様と
 集落内にある神社・庚申堂・地蔵様に初詣をします。

 お供え物は、半紙に包んだ餅・みかん・昆布・田作り・
 干し柿で、20箇所を超えます。

 裏山の、今は名前も判らない神様です。

 我が家の隣の氏神様です。

 早朝にもかかわらず、すでにおまいりの人がいるようです。

 この後、庚申堂・お地蔵様の祠にまわります。


   1月2日


 本日のメニューは、素干し・煮しめ・味噌仕立ての
 雑煮です。

           田の神様
 
  ほかの神様に1日遅れで田の神さんが
  やってきます。

  それぞれの家の決まった田んぼに、笹あるいは
  竹の枝を立てお供えをします。
  
           山の神様

  山の神さんも今日やってくる神様です。

  山のゆずりはの木に幣を結びよりしろとします。



        
六日年越し・七日正月
 
 1月6日の夜は、大晦日と同様に家中の神々に灯明・御食をあげ、六日年越しをします。

 翌7日は7日正月。朝は七草粥(家では白菜と餅入りの粥ですが。)を食べ、氏神様の境内の
 どんどの穴で、去年のしめ縄と年徳さん以外の全てのひもろぎを焼きます。

 この日に年神様以外の神様たちは帰られます。
 



        
小正月


 左上 
どんど火 1月14日は小正月の年越しです。

 上  1月15日 小正月の御食は、餅入りの小豆粥
     です。

 左  1月15日の朝、どんど の残り火で年徳さんの
     ひもろぎを焼きます。

  今年の正月は今日終わりました。
 



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